火の用心
実家でクリスマスパーティを楽しんだ帰りのことだ。寒空を自転車で走っていると、どこからか「カンカン」と拍子木の音がする。夜警で町内を歩いていたおじさんが、ちょうど我が家の前を通ったところだった。3歳の娘はハッピ姿で大声を張り上げるおじさんを見て「お祭りと同じだねえ」と感慨深げ。ま、確かにお祭りみたいなもんだが。
それから数日間、毎日のように「火の用心! カンカン!」が聞こえてくる。外は寒かろうに、お疲れさまですと心のなかで感謝する。娘は窓に駆け寄り、ジッと耳をかたむけていたかと思ったら、こういいだした。
「ねえねえ、ママ。シノヨウジンってナニ?」
「シノヨウジン……(笑)。人間、死んだら終わりって意味だよ。だからさあ、おりこうさんにしないといけないんだってさ」といってみる。すると「そっか!シノヨウジンだから、ネンネしなくちゃ!」とあわててふとんにもぐり込んでいた。シノヨウジンさん、ありがとう。
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