警察のお世話
マッタリとした田舎感が魅力の小金井市だが、最近はホントに物騒で毎日のようにパトカーや消防車のサイレンが聞こえて来る。
若きOLのころは毎晩、新宿で飲み明かしておまわりさんにからんだり、叱られたりしたこともあったが、今はすっかり善良な国民として生活しているので警察のお世話になることはない。それどころか「酔っぱらって道路で寝ているオッサン」を見つけて通報したり、お金を拾って届けたりと国民の義務を果たしているほどだ。
以前は痴漢を捕まえたこともある。電車に乗ってすぐ、ある女性の様子がおかしいことに気づいた。よくよく見てみると、彼女の後ろに立っている外国人の男が、腰を動かしていた。思わず、そいつのジャケットを引っ張って彼女から引き離すと、男が逆ギレし、車内で大ゲンカになったのである。見かねたおじさん数人が、男を取り押さえてくれたのだが、男はものすごく暴れて車内も駅も大騒ぎだった。
用事を済ませて帰宅したところ、警察から連絡が来ていた。「男を調べたところ不法滞在で、即逮捕しました。事情聴取に来てください」という内容だ。翌日、警察に出向き、みっちり2時間事情聴取して、調書にサイン。取調室で刑事さんが2人いて「腰の振り具合はこのぐらい?」「いえいえ、もう少し激しく」「このぐらい?」とシミュレーションしたのには笑った。調書には「男はまるで獣のように腰を打ち付け……」と書かれていた。
男との面通しもあった。ドラマのようなマジックミラーじゃなく、取調室でご対面である。男の恨めしそうな顔が今でもまぶたに浮かぶ……。そして私は「交通費です」と出された3000円をもらって家路についた。
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