逢い引き第2弾
連休だというのに夫が仕事だった。
「ママ〜、今日はドコ行く?」と無邪気に微笑む娘。外を見てみると、隣りに住む大家さんちの木がものすごい勢いで揺れている。寒いよ、絶対。今日は自転車しかないというのに、この突風のなか、どこへ行けというのだ。
ため息をつきながら外を見つめる私。気分はすっかり深窓の令嬢。「じいや、外はどんな世界かしら?」「汚(けが)れたことばかりでございます。ご存知ないほうがお嬢様のため……」「そう、やはりお家がいちばんね」
そうそう。お家がいちばんなのである。しかし、娘の執拗な攻撃は終わらない。「公園? おつかい? 自転車のる?」そんなとき、同じ小金井市民の男友達から電話が来た。「犬の散歩に行くけど一緒にどう?」まさに渡りに舟とはこのこと。完全防寒の体制で準備を整え、小金井公園へ。人工芝の丘でソリ滑りをしたり、散歩をしてたっぷり遊び、娘も満足気だ。
この男友達とはもう10年以上の付き合いであり、今では家族で世話になっている。3人+2匹で歩く様は、どう見てもファミリーだ。犬連れ、娘連れではあるがレッキとした「夫の居ぬ間の逢い引き」状態。
夫が帰宅したとたん、娘は「あのねえ、あっくんとワンワンと公園行ったよ。楽しかったよ」と報告。夫は「ヨカッタねえ。楽しかったんだ」と答え、笑顔で終了。いつもながらオトコとの逢い引きに寛大な夫であった。
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