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徹夜のアタマ

 最近ちっとも映画を見ることができず、ちょっとイライラ。というのも、確定申告が近づいていてフリー稼業の私にとっては、1年でもっともつらい時期。なんせ1年分の収支を計算するので、毎晩徹夜だ。毎年「来年こそはこまめにやっておこう」と決意するのだが、3日もすればケロッと忘れ、また地獄を見るハメになる。

 原稿の締めきりもそうだが「早め、早め」がいちばん。それは重々、承知だ。しかし、なぜか危機的状況にならないと持っている能力を発揮できないようで、早めに書き始めてもダラダラズルズルが続き、まったくいい原稿にならない。それとは対照的に「こんなボリュームの記事を、たったのこれだけで書けと?」なんていうときは、ものすごい能力を発揮する。

 以前、女性月間誌の同じ号で32ページ分の取材と原稿を担当したことがあった。確か内容は「涼しく過ごすアイデア」「ひとり暮らしマニュアル」「読者投稿ページ」「街歩きコラム」だ。約10日間を仮眠3時間で書き続けたが、最後のほうは「自分が今、何の原稿をかいているか、わからない」というトランス状態だった。まさに、部族の霊術師だ。

 そんな状態だからゲラ(初校)があがってきて、読んでみると「こんなの書いたっけ」となる。なのに、編集部の反応はすこぶる良くって「いつもと違う感じでイイ!」なんていわれ、複雑な気分。ミュージシャンが覚醒剤などで逮捕され「クスリをやるといい曲が書けた」などと供述しているが、徹夜続きの私のアタマもラリっているのだろうか。

 クスリいらずで神様が降りて来る私。安あがりである。

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