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腹具合

 昨日、母の主治医に呼ばれて病理検査の結果を聞きに行った。幸い、リンパ節や他の臓器への転移はなく、抗がん剤による治療も必要ないという。告知以来、最悪のパターンばかりを考えていたので、ようやくひと安心といったところだ。こうなったら、信仰心もないクセに「最後の神頼み」で通っていた神社へ、お礼参りに行かねばならない。

 母は13日に手術をして、21日に抜糸をしている。1週間ちょっとで30センチも切った腹がくっついてしまうこと自体、まさに人体の不思議、オカルトである。しかも、縫い目はものすごいザクザクで、手縫いのぞうきんのほうがまだマシな出来だ。母も同じことを考えていたようで、抜糸の前日にはこんなことをいっていた。

「くしゃみをしたとたん、ボタンが弾けるみたいにブリブリブリッと傷が開いたらどうしよう」

 そんなわけがない。あったら怖すぎる。

 もはや、ガンであることよりも腹具合が心配らしい。あまりのバカらしさに私は「ブリブリよりも、転移しているかを気にしなさい」とツッコミを入れるしかなかった。

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