ジェームス氏
仕事の話ばかり続いているが、ご勘弁を。
ここのところ、引きこもり生活が続いていたが、先日は打ち合わせがあって丸の内まで出かけてきた。以前、仕事をしたことのある取引先ではあるが、会社に行くのは初めてだ。「受付で呼んでください」といわれていたので、キレイな女の子が笑顔で対応してくれると思っていたが、受付カウンターにあるのはタッチパネル式の機械と電話だけ。機械で担当者の内線を探して、電話しろってワケだ。10年以上も会社組織から離れてフリー稼業をしていると、まるで浦島太郎のようである。
しばらくして受付へ現れた担当者の後ろには、なぜか白人男性が……。ワケもわからず会議室に通され、挨拶をする。
「ハジメマシテ。ジェームス デス」
「……!」
(ジェームス? アナタ ダレ?)
実は私が連絡を取り合っていた相手は「部長」で、今回の仕事の担当者はこの男性だという。思わず、アセる。なぜなら私は高校時代、英語の成績が「2」だった女である。「2」は赤ペンで書かれていて、数字の下に「−」がついていた。それは「追試で合格しないと落第ね」という先生からのメッセージだ。そんな私とジェームス……。どうしろというのだ。
(ボディランゲージ……)
人間、窮地に追い込まれると、とんでもないことを考える。私はジェームス氏が日本語を理解しているのか、ということを無視しながら、日本語+いつも以上のオーバーリアクションで打合せにのぞんだ。真剣なまなざしで私の話を聞いていたジェームス氏は、こう切り出した。
「poronサン、イヌ カッタコト アリマスカ?」
思わず私はこう答えた。
「カッタ コト アリマス」
つられすぎ……。
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