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2004年5月の記事

それ以上はいうな!

DSCN0888.JPG 夫が撮影で留守、私は子守りをしながら仕事……。昨夜は「晩飯どころじゃねーぞ」という状態で、しかも夜になっても気温が下がらず、外は風ひとつない。忙しい、暑いとくればビールが飲みたくなるわけで、男友だちを誘って娘と3人で居酒屋に出かけることにした。

 駅前で待ち合わせをしていると、私たち親子の前に1台のタクシーがやってきた。男友だちである。車内灯にうつし出された彼の姿を見て一瞬、愕然とする。


 なぜなら、彼はオレンジ色のポロシャツを着ていたからだ。
 なぜなら、私もオレンジ色のTシャツを着ていたからだ。

 動揺してはいけない。そう肝に念じながら「よっ、おまたせ」「呼び出してごめんよー」とことばを交わす。居酒屋に入った私たちはすぐさまビールを頼み、娘のジュースとともに乾杯をする。あー、うまい。最高だ。

 ひとくちのビールで心も体も天国に誘(いざな)われたそのとき、彼はこういった。

「なんか、さりげなくペアルックになっているねえ。よりによって、お互いオレンジを着るなんて」

 いうな! それ以上、何もいうな! 

 地元の居酒屋で夫以外の男とペアルックで酒を飲む私(しかも、子連れ)。だれかに見られやしないかとビクビクしながらも、冷たいビールの誘惑には勝てなかった。

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トレッキーの微笑み

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 レビューの仕事であちこちのサイトをまわっていたところ、こんなビデオクリップを見つけた。

 6月7日に発売されるBeastie Boysのアルバム「To The 5 Boroughs」のビデオクリップだ。Beastie Boysは1986年にデビューした人気のHIPHOPグループで、アルバムリリースは6年ぶり。ま、くわしいことは来月のレビューで公開するが、とにかくこのビデオクリップは心の琴線に触れた。出だしから大笑い。途中でも大笑い。

 このビデオクリップで笑えた人は確実に「トレッキー」である。ぜひ、懇親をはかりたいものだ。

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ライターと編集者

 作家の室井佑月さんがかいているblogを愛読している。フリーライターと作家では、出版業界のヒエラルキー的には天と地に近いものがあるが「子どもを育てながら、ものを書く」という、共通のライフワークがあって興味深い。今回のテーマは「編集者とのつきあい方」だった。

 編集者が「作品を作るうえでのチームメイトみたいなもん」というのは常々、私も思っていること。個性が重視される作家と違い「読者層に合わせた記事」を求められるライターの場合、特に編集者の手腕が記事の出来映えに影響する。文体ひとつにしても、雑誌のコアターゲットに合わせなくちゃならないわけで、38歳の子持ちライターが、10代の読者向けに「お友だちに自慢してビックリさせちゃお★」とか、50代の奥さま向けに「セックスが減った分、スキンシップを大切にしましょう」なんて原稿をかかなくちゃいけない。そこらへんのさじ加減をチェックするのも編集者の役目である。

 私が駆け出しだった10年前の編集者は、原稿がいいものになるまで徹夜で付き合ってくれていた。満足のいく原稿が出来るとほめてくれたし、対外的なミスがあっても「チェックしたのは私だから」とかばってもくれた。ところが最近はこんな熱血編集者はめっきり少ない。

「原稿、待っていますよ」というので、心身ともにヘロヘロになりながら書き上げ、朝方編集部に電話をすると「とっくに帰りました」といわれる。原稿を送っても、いいとも悪いとも返事が来ない。ひどいときはライター校正すらなく、気づくと書店に並んでいる……なんてことも。こんなことが続くと、その編集者からの仕事は手抜きをしたくなるのだが、手を抜いても気づかないから始末が悪い。

 以前、レギュラーライターとして書いていた雑誌の編集長はひどかった。次号の原稿依頼の電話で「○○について書いてほしいんだけど」といってきた。思わず、私はこういった。

「その話、前号の特集で書いていますけど」

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臨時議会

 26日の午後1時から行なわれた臨時議会に行ってきた(夜9時から参入)。終わったのは27日の深夜1時。

 24日に野党が提案して可決された「南口再開発の予算をはずした修正案」は、市長が「再議に付した=拒否権発動」したため、26日に臨時議会を開いた。

 再議に付された場合、今度は過半数ではなく、3分の2以上の議員が「賛成」すれば「修正案」は可決される。でも、12対11の戦いになっているので、そんなのは無理。したがって、修正案は否決された。

 その後、市長が出していた「南口再開発の予算が含まれた、最初の予算案」が再浮上する仕組みだ。しかし、24日と同様で、再び否決。

 結論としては、市長提案の「予算案」も否決、野党提案の「修正案」も否決。暫定予算となった。

 傍聴レポートは近日中に、koganei styleにアップするのでお楽しみに!

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これ、なーに?

DSCN0860.JPG 保育園には連絡ノートというものがあって、その日の出来事を書いて先生とやりとりしている。最近、娘は帰宅すると決まって「ママ〜、のおと、よんで」とねだる。何はともあれ「のおと」である。仕方がないので、ノートを一緒に見ながら書いてある内容を読み上げてやる。

「どれどれ……。今日は園庭で、ドロンコ遊びをしました。ダンゴ虫をつけて、うれしそうにしていました……」

 ノートを読み上げると、娘が突然「あっ」と叫び声を上げた。思わず「なに!」と聞く私。すると娘はノートを指さし、興奮気味にこういった。


DSCN0860-2.JPG 「これ! ダンゴ虫!」

 見える……。確かにそう、見える。

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image.net

imagenet image.netをご存知だろうか? 私は昨日、知った。salonpartner.jpの締切りが再び、来ていて先週末から宣材(宣伝材料。つまりリリースとか画像など)の手配をしていたのだが、とある映画配給会社さんから「ここで必要なものをダウンロードしてください」といわれ、はじめて知ったのである。

 ここにはimage.netと契約している映画やDVD、音楽などの配給会社が、このサイトに記事や画像、ロゴタイトルなどを置いておき、プレス関係者が必要なものをダウンロードする仕組みだ。素材へのアクセス権は「許可した相手にだけ、素材を提供」とか「申請フォームに記入したら提供」など、配給会社が自由に設定できる。

 いままでは、何かの宣材が必要な場合、私のようなフリーランスは作品担当者の捜索(!)からスタートしていた。配給会社は「作品ごとの担当者」「アーティストごとの担当者」「洋楽(洋画)、邦楽(邦画)ごと担当者」「広報部」「宣伝部」「Web担当者」など、会社ごとにそれぞれの担当分けが違っていて、ひとつの作品の担当者を見つけるまでに、あちこち「たらいまわし」されることも多い。

 ようやく担当者が判明して、電話をかけると今度は企画書をFAXやメールで送る。すると、期日までにリリースや画像がメール、FAX、郵送、宅急便で私のところへ来るわけだ。しかし、期日までに届かなくて、締切りが間に合わない、なんてこともある。そんな手間をimage.netが解消できるというワケだ。

 まだ、いくつかの大手配給会社が契約しているだけだが、今後に期待したい。

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市議会はどうなった?

 締切りが2本続いていて、死にそうになっている。しかし、小金井市議会はもっと死にそうだ。小金井市では3/26に「武蔵小金井南口再開発」関係の予算をどうするか、ということでモメて、16年度の一般会計予算案が否決されている。そこらへんのあらすじは私のサイトにかいてある。

 そして昨日、臨時議会が開かれていたのだが、朝までかかったらしい。傍聴に行っていた知り合いからのメールと、すでに議会の途中経過を報告している議員や市民の書き込みを見ると、こんな感じだ。

(知り合いからのメールの引用)

ただいま夜2時30分。議会はまだやってます。
市長の出した予算に対して、野党が再開発の部分を除いた修正案を提出。議会は12対11で修正された予算を可決。

これに対して、市長が拒否(再議という)。この場合、議会は再度4分の3(注・3分の2に訂正)の賛成がないと、市長が拒否した予算を可決できなくなる。

ここで一時休憩。再度、議会で決議して4分の3(注・3分の2に訂正)の賛成を取ることは不可能。となると、予算は一切成立しなくなる。その場合はまた暫定予算となる。

また暫定か……、と思ったら与党11名が議員を辞職するから、議会を自主解散しろという提案をだした。
これで休憩のまま、止まってしまっている。

小金井ホームページのe市議会への渡辺大三議員からの投稿

4時55分。昨日の朝から始まった臨時市議会は徹夜議会となり、さきほど終わりました。(中略)懸案の一般会計予算案は、否決とはならず、修正可決となりました。前回、市長原案に退席した若竹議員は、今回は修正案に賛成ということになり、議長裁決にならず、修正可決されました。(中略)

 ところがです!!! 稲葉市長は、この修正可決に再議(拒否権発動)を表明しました。このことにより、稲葉市長が再議を撤回しない限り、市民サービス関連予算(政策的経費)は、また全部吹っ飛んでしまうことが懸念されます。(以下略)

未来の会の掲示板へのたかぎ章成氏の投稿

 昨日、招集された臨時議会は、一般会計当初予算を審議した結果、武蔵小金井駅南口再開発関係経費等を削除する野党系修正案を12対11で可決しました。これに対して、稲葉市長は採決後、発言を求めて、再議に付すこと(拒否権発動)を表明しました。(中略)このまま、臨時議会は終了すると思われましたが、市長与党系の議員たちが市議会の「自主解散」を主張し始めたそうです。この「自主解散」とは、市議会自身が解散を決定するもので、小金井市議会で成立するためには、最低でも15名の賛成(6名退席)が必要になります。(退席ナシなら、20名の賛成必要。(以下略)

以上、引用おわり。

 なんだか、ものすごいことになっている。前回の予算案で退席をした若竹さんが、今回は「修正予算案に賛成した」というのは意外であった。彼女は前回の予算案が否決になったのち、相当のいやがらせ電話や悪口三昧の洗礼を受けたらしい。しかし、自分なりの結論を出したようだ。

 予算案否決、修正案可決、拒否権発動、市議会解散の提案……。どうなっちゃうのか、小金井市は。

追記・市議会議員 露口てつじさんのサイト(日記)にも報告がアップされた。

追記・市議会議員 漢人あきこさんのレポートにも報告がアップされました。

追記・小金井ホームページのe市議会に市議会議員 渡辺大三さんの書き込み(新規および追記)がアップされています。

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不適切な検索結果って何よ

 小金井市役所のホームページにこんなことが掲載されているけれど、これって何?

「市とは一切関係のない不適切な検索結果が表示されることがありますのでご注意ください」だって。

 実はkoganei styleには、アクセス解析を入れてあるのだが、3月ごろから小金井市役所の行政管理課からたびたびアクセスがあって「はて?」と思っていたのだが、そういうことだったのね。いまが旬の話題「小金井市 南口再開発」で検索すると、小金井市役所じゃなくて、うちのBBSとかコンテンツが出るからなのか? もしも、うちのサイトのことを指して「不適切」だの「市の業務への影響」とかいっているのなら、驚きである。

 市とは一切、関係のないサイトがgoogleの上位に検索されるからって、こんなこと発表しているなんて。何があったんだろうか? ちなみにうちのサイトはgoogleで上位表示されるようにSEO対策したわけでもなく、勝手にロボットが拾って検索表示している。

 まさか、巷で大騒ぎになった悪徳商法?マニアックスウェディング問題みたいに、googleに検索結果を表示させないように圧力をかけたり、裁判なんてしないでよね。小金井市役所さん。

 うちのサイトを指しているとは決まっていないが、どう思います? ご意見募集中。

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台風一過

DSCN0806.JPG すばらしい天気の1日だった。洗濯しまくり、布団干しまくりである。朝から干した第1弾の洗濯と布団は昼12時に取り込み、すぐさま第2弾を投入するほどの干しっぷりだ。

 しばらく雨が続いていたせいもあるが、もともと仕事に煮詰まると家事をしたくなる性分。3日前は風呂場の床みがきに精を出し、おとといはガスコンロをひたすら磨いた。そして昨日は洗濯と布団干しに猛烈な執着を見せたのである。あきらかに現実逃避。でも、アタマの切り替えにはいい。原稿書きをしていて「おしゃれな……だと、イマイチだなあ。じゃあ、スタイリッシュとかはどうよ。うーん、違う違う」などと、たったワンフレーズに苦しむことがある。そんなときは、パソコンを離れて餃子を50個も作ったり、フキのスジをむいたりする。そうすると、モーローとしていたアタマがすっきりして、仕事がうまくいくのだ。

 娘が保育園から戻ってきてからは、ふたりでカレーを作った。娘は誕生日プレゼントの包丁、まな板、ピーラーを前にして、相当興奮していた。ジャガイモは皮が相当残っているし、ニンジンはみじん切りに近い状態。包丁さばきはお尻の穴がキューッとなるほど恐ろしいものだったが、本人はいたってご機嫌だ。

「4歳にして指を詰めたら、どんな人生が待っているのだろうか」

 そんなことを考えながら、あたたかく見守る私であった。

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誕生日

DSCN0786.JPG 昨日は娘の誕生日だった。正直なところ、夕飯は「やっつけ飯」にして、さっさと原稿かきを続けたい気持ちだった。しかし、仕事だといって「誕生日はなし!」というのはかわいそうだ。私も夫もはすでに40回近い誕生日を迎えていて「たんびょうび!? んなこと、どーでもいいよ」という域に達しているのだが、娘はまだ4回目。祝ってやるのが道理である。

 あまりに忙しくてプレゼントすら用意していなかったので、あわてて買いに行く。以前から買ってやろうと決めていたのは「子供用料理セット」だ。ママゴトのそれではなく、包丁は刃のついた本物。イラストが描かれたまな板とピーラー(皮むき)のセットだ。娘は「ママとおんなじ? おんなじ?」と興奮していた。これで料理を教えつつ、いずれラクをさせてもらう算段だとは気づくまい。

 それにしても、いいなあ。誕生日が待ち遠しいなんて……。

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小金井の悪徳会社?

 徹夜ボケついでに書いておく。私がよく訪れるSOHOサイトに「払ってしまいました・・・」という記事が載っていた。何気なく読んでみたところ「仕事を発注するから、個人賠償責任保険に入ってよ。保険代5,000円ね」という話らしい。まあ、こういうのはよくある話なので「払うなよ、おい」と思っただけなのだが、リンクされていた悪徳商法?マニアックス(悪徳商法について情報収集している超有名サイト)の掲示板に、見逃せないことが載っていた。

〒184-0005 東京都小金井市桜町1-1-10
(有)トータルワークポートプロダクション 吉川

 本当に悪徳なのかどうかはわからないが、この会社が騒ぎのもとらしい。小金井だよ、小金井。だれか知ってる? 警察沙汰になっているけど、どうよ。

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朝だよ……

 19日締切りのワンコメルマガを仕上げたら、朝になっていた。徹夜はこれでもう何日めだろうか。少しのヒマがあったら仮眠を取りたい……、そんなささやかな願いもむなしく昨日は保育園の懇談会だった。保育士さんや園長先生、看護士さん、栄養士さんと子どもたちの話をしてきた。

 娘は最近、私が仕事をしないと、好きなアイスが買えないことを知って「ママ、アイス買えなくなっちゃうからさ、お仕事してね。肩たたいてあげようか?」というようになりました。娘にせっつかれて馬車ウマのように働く日々です。(仕事と娘・参照

 みんなの前でこう発表したら、笑われた。でも、本当なんだから。

 これから、ガーデニングとミュージック&シネマ、新規案件の3本立て同時進行で月末まで徹夜が続く予定。メールもいろいろともらっているのだが、ちっとも返事が書けなくてゴメンナサイ。こんな状態なので本日は写真ナシ!

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ALFREXのおっさん

DSCN0767.JPG 夕飯が済んでくつろいでいるとき、携帯電話に着信があったことに気づいた。留守番メッセージを聞いてみたら、ALFREXの佐野さんだった。「アルフレックス」と耳にすると、ついついイタリアの高級ソファを思い浮かべるが、あっちは「arflex」、こっちは「ALFREX」。佐野さんはALFREXの社長で、勝新太郎の座頭市とか、七人の侍シリーズとかのフィギュアを作って販売している。ものすごくリアルなフィギュアで一躍有名になった会社だ。テレビや週刊誌なんかでもずいぶん紹介されたので、見たことのある人も多いだろう。左上の写真はいちばん最初に制作した座頭市フィギュアのチラシ。ずいぶん前にもらったやつだけど、引っぱり出して撮ってみた。

 彼とはもう10年近い付き合いだ。小柄でいっつもニコニコしていて、見るからに「人がよさそう」なおっさん。なんで知り合ったのかは別として、駆け出しライターのころは彼にたかって酒を飲んだりしていた。まだ20代でピチピチしていた私が「ねえ、今日会えない?」と電話をかけると、6歳年上のおっさんは「うんうん、いいよ。いいよ。じゃ、どこに行こうか」と飲み屋に連れていってくれたものだ。単に酒が飲みたかったけれど、相手も金もなかった私。別に飲ませてくれればダレもよかった。彼はそんなことは百も承知でよく遊びに連れていってくれた。ホントにいい人。

 私が結婚をしてから、すっかり飲みに行くこともなくなったが、年に1回ぐらいは電話で話す。もともと彼は、プランニングとか印刷などのなんでも屋(いまでもそーなんだけど)なので「○○の見積りを出すんだけど、どのぐらいの値段が妥当かぁ」と私が電話をしたり、「○○を紹介してくれそうな雑誌はない?」と彼が電話をしてくる程度だが、とぎれることなく細々とつながっている。ハタから見るとアヤシイ関係だけど、いいのいいの。つらいときや苦しいときに手を差し伸べてくれた人は大切にしないと。

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シアワセとはなんぞや

DSCN0656.JPG 小金井市の児童福祉審議会の委員でTさんという人がいる。3人の子どもを育てるママさんで、お姑さんも含めた6人の大家族。「うちはひとりアタマのスペースが1.5畳。でも、にぎやかで楽しいよ」と話す肝っ玉かあさんだ。昨夜、とある会議で会ったあと、彼女も含めた大人4人で軽く飲んだ。そこで何気なく「Tさんっていつもチャキチャキしていて、元気いいよね」といったところ、本人がポツリとこういった。

「でもね、実家に帰ったときは話し方が変わるのよ。ただいま帰りました……とかさ」

 何の話かわからず、ポカーンとする一同。もしかして、アンタってお嬢さまだったの?

「うちの実家、恵比須でさ、500坪あるんだよね。お父さんは会社社長」というTさん。肝っ玉かあさんと500坪のイメージが一致しなくて、みんなは戸惑うばかり。沈黙に耐えられなくなった私は思わず「そんなお嬢さまがなんで下町のおっかさんみたいな生活してんのよ」と聞く。すると彼女は「お金持ちなのは親であって私は関係ないの。あのねえ、幸せってお金じゃないわよ。お姑さんとはすごく仲がいいし、狭くても、みんなで雑魚寝するのは楽しい。そんな生活、お金じゃ買えない」と、力説した。

 4人姉妹の3番目だった彼女以外は、みんな「それなり」の家に嫁ぎ、黒塗りでデパートへ行き、外商扱いで買い物をするような生活をしているらしい。「嫁入り前は私もそうだったけれど、今は少ないお金をやりくりするのも楽しいの。ささやかなシアワセって大事よー」といわれ、酒を飲みつつ頷くばかりの私であった。

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ワンコのメルマガ

hills ここの読者でワンコを飼っている人はいないだろうか。ワンコは生後1年未満の子犬……ということが条件(いちおうね)。実は現在、ドッグフードメーカーのメルマガを執筆中だ。配信がはじまったら告知しようと思っていたのだが、よくよく企画書を読んだら「キャンペーンに応募した人」だけに送られるメルマガだった。ついでにキャンペーンページのタイトルバナーも見てみた。ものすごくオマケちっくに「愛犬メルマガ付き」とかかれていた。「徹夜で死にそうになりながら、構成&執筆をしたメルマガがいよいよ配信しま〜す!」などと脳天気に書き込んだところで、誰も見られない。

 応募者だけに密かに送られるメルマガ。
 後から気づいても申し込めないメルマガ。
 
 それならばと、まだ完成していないけれど、とりあえず告知することにした。もしも、子犬を飼っていて、私が書いたメルマガに興味があったら、サンプリングキャンペーンに申し込みを。ものすごくまじめにかいているので、そこらへん(……ってどこらへんだよ)は期待しないように。

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ウェブページ翻訳

 ウェブページ翻訳というサービスをご存知だろうか。実は小金井市議会議員である若竹りょう子さんのサイトを見ていて「英語自動翻訳ってなんだろう。へえ、サイトを英語に翻訳したページがリンクできるんだ」と知ったのである。翻訳サービス自体は利用していたが、リンクできるのは知らなかった。「私もグローバルな時代の波に乗るか〜」などとソノ気になり、さっそくkoganei styleをウェブページ翻訳してみた。

 いちばん下にあるコンテンツのリード「どーでもいいんだけどさぁ、アタシむずかしい話って嫌いなんだよね〜。カンベンしてよ〜」は「although ど- is sufficient -- さぁ and ATASHI Difficult talk it is a って dislike - KAMBEN -」と翻訳された。

 -KANBEN- そう、来たか。笑える。おもしろすぎる。

「保育園申請に役立つかもしれない虎の巻!」にいたっては「useful to a nursery application or -- Key which is not found! 」となっている。これを今度はコピペしてテキスト翻訳にはりつけて、再度日本語に戻してみる。すると……。

「育児室適用にとって有用、あるいは——見つからないキー!」

「キー!」って何だよ。

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ポジの切り出し中

DSCN0738.JPG ただいまポジを切り出し中。先日、取材したガーデニングのフィルムで14本もある。36枚撮りのフィルムなので全部で504コマあるのだが、これをひとつひとつルーペで見ていく。これだけでもう1時間。ライトボックスの激しい光に目からじんわりと涙が出てくるが我慢。すべてのポジを見終わったら、今度は切り出し作業が待っている。各カットごとに印刷用の「本ポジ」と、原稿をかくときのため残しておく「アザー(残ポジともいう)」を切らなくちゃいけない。ここまでやって3時間。

 ちょっと数えたら62カットあった。……ということは、504コマのなかから144コマも切るのだ。切ったポジは1枚ずつポジフィルムに入れる。もう、この状況はライターの仕事というよりも内職。肩はこるわ、目は痛いわでつらい朝を迎えている。

 ようやく切り出しがすんだとしても、安らかな時間は訪れない。なぜなら、今度はそのポジを見ながら「あーでもない、こーでもない」とページデザインを考えなくちゃいけないからだ。62カットのうち、誌面を飾れるのはせいぜい10カット程度。選りすぐるのも大変だし、配置を考えるのも大変。ホントにこの手の作業はライターの仕事のなかでも地味でつらいものである。

 カメラマンの夫と組んで取材に行くと、いつも「キメキメで!」などと注文する。キメキメというのは「念のため」とか「いちおう押さえて」という撮影ではなく「必要なものを最低限で」という意味だ。実はたくさん切り出しするのがイヤで「キメキメ」させていた……のかもしれない。

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イライラはこれに限る

 今夜は徹夜だ。明日までにリフォーム雑誌の再校チェックと、クルマ雑誌の原稿締切りを終わらせないといけない。仕事が立て込んでいるときは、タバコもコーヒーも激増する。カラダにとって「イクナイ!」のはわかっているが、この2つがないと仕事が進まないのだ。

 そんな折、実家の母経由でおろ抜き大根がやってきた。知り合いの農家(東小金井在住)からもらったという。「おろ抜き」というのは「間引き」という意味で、おろ抜き大根は育てている途中で間引いた大根の葉っぱである。まだ根(いわゆる大根と呼ばれる白い部分)が育っておらず、栄養が葉の部分にギュッと濃縮されているので、大根を食べるよりも、根が育ったあとの大根菜を食べるよりも「おろ抜き大根」はものすごくカラダにいい。

 大根菜はカルシウムもビタミンもたっぷりだから、原稿が進まなくてイライラしたり、ビタミンCが減少するタバコの吸いすぎにはピッタリ。こりゃー、食べるしかないねえ。……というワケで昨夜は「かりかりジャコと豆腐のサラダ」を作った。大根菜とジャコとサクラエビをゴマ油で炒めて、レタスと豆腐の上にどっさり乗せる。あとはプチトマトで彩りを加えれば完成。手作りの和風ドレッシングをかけて、ワシワシと食べた。おいしかった。

 カルシウムもビタミンもたっぷり採った。これで締切りは万全だ。……そう思ったのもつかの間、いまだに原稿は進んでいない。もちろん、再校のチェックもだ。イライラやビタミン不足は解消できても「やる気なし」は解消できなかったようだ。

DSCN0728.JPG
↑カメラマンの夫撮影。少しブレている。「シロウト写真みたいに撮るなよ」と脅したからか?

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れんげ草

DSCN0717.JPG 読売新聞のPR誌「よみうりガーデニング」で記事をかいているクセに、秋に植えたれんげ草がちっとも芽を出さず、なさけない日々を送っていたが、なんとか成長したのでご報告しよう。数日前からつぼみがふっくらしていたので「いよいよか」と思っていたが、本日(つーか、もう昨日だよ)ようやく花を咲かせた。つぼみを発見したあたりから、まるで出産直前の妻を見守る夫のような気分。

 妻が産気づいて分娩室に入ったんだけど、夫はオロオロするだけ。役立たずめー。

 そんな気分を味わう数日間だった。うっすらとピンク色をしたれんげ草は可憐そのもの。とはいえ、れんげ草なんて雑草みたいなもので、わざわざコンテナで育てるものじゃない。60万部のPR誌を担当するライターとしては、かなり地味なべランダガーデニングではあるが、好きなんだからいいじゃん。文句あっか。

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潮干狩り

 koganei styleのcolumn@管理人室を掲示板スタイルからblogへ変更した。文末に日付けやResが書いてあるのが、いままで書いたログを移行したもの。まだ、リンクなどのタグがないけれど、少しずつ手直ししていくつもり。これまで、小金井市の住人しか見ていないコラムではあったが、もう少しオープンになったのでResするときはそのつもりで……。使い方がわからないときはBBSやメールでどうぞ。

DSCN0690.JPG いやー、取れた取れた。朝8時に出発して走水海岸に10時30分ごろ到着。潮が引き始めた浜辺へ直行して、潮干狩りざんまいの1日を過ごしてきた。くわしいことは近々、koganei styleコンテンツ(追記・6/4にUP済)で紹介するつもりだ。

 走水海岸は本当に小さな漁村なのだが、平日にもかかわらずたくさんの人が潮干狩りを楽しんでいた。ファミリーはもちろん、10代や20代のグループもいて、みんな必死。そんななかで「プロ」と思われるおばちゃん軍団がいて、異彩を放っていた。彼女たちは着ているものからすでに違う。「シロウト」連中がTシャツに短パン、サンダルをはいていのに対し、「プロ」おばちゃんは築地のおっさんが着ているような胴付きゴム長をはき、手には軍手、アタマにはタオルと麦わらをかぶっている。あさりを入れるのは網袋なんかじゃない。スーパーのカゴである。

 「シロウト」が浅瀬でホジホジしているときに、彼女たちはさっさと沖へ出て、腰まで海水にひたりながら黙々と大粒あさりを掘っていた。私自身も最初は浅瀬でがんばっていた。しかし、浅瀬のあさりは粒が小さいうえに、数が少ない。腰まですぶぬれになるような場所へ行くと、それこそ3センチ、4センチの大粒あさりがゴロンゴロンいるのである。

「やられた……」

 もう、完敗である。私も潮が満ちるまでの数時間、深みで腰を九の字に曲げ、手探りであさりを掘り出した。顔は海面すれすれだし、砂が舞うので水中は見えない。とにかく、手の感触だけが頼りだ。しかし、苦労したかいがあって、4キロを越す収穫を得られた。

 ふと、まわりを見回すと「プロ」おばちゃんたちがいない。まだ満ち潮まで2時間もあるのに……。よくよく探すと彼女たちは、すでに浜へあがってお茶を飲んでいた。しかも、電気ポットと湯のみ茶わん持参だ。さっさと胴付きゴム長を脱ぎ、ゆで卵まで食っていた。

 すごい、すごすぎる。プロの技を見せつけられた1日であった。

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1日だけの休日

 昨日はクライアントの本社へ行き、キャンペーンの打ち合わせと取材をしてきた。ここで何度かかいたジェームス氏と部長さんも同行。2時間ほど話をして、企画をもう少し練り直し、そのまま原稿執筆に突入する。ちょっとこれから大変なスケジュールになりそうだ。ジェームス氏は帰りがけ、さやわかな笑顔でこういった。

「テキスト カタイ ノ ダメデス。オモシロクテ タノシイノガ イイ! キタイ シテマスヨ」

 期待されちゃー、やるっきゃない。ガンバリマスヨ。

 そんなワケでこれから月末まで、4本の仕事を同時進行させる。クルマ、犬、ガーデニング、ミュージック&シネマと相変わらずジャンルがバラバラなので、アタマを整理しながらやらないと……。

 ゴールデンウイークは仕事があったり、天気がイマイチだったので、娘には楽しいことをしてあげられなかった。私自身もまだ不完全燃焼気味。来週からは休みが取れそうもない。そこで、今日はこれから、三浦半島の走水海岸へ潮干狩りに行ってくる。どうやら小さな漁村で、のんびりした雰囲気が楽しめそう。たった1日だけど、お弁当と着替えとレジャーシートをクルマに積んで、めいっぱい遊んでくるつもりだ。

 潮もヨシ、天気もヨシ。大漁をめざしてくるのでこう御期待!

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学習能力

 ガーデニング取材が終わった2日の夜、とある編集者と新宿で飲んだ。予約していた、わらびやは創作和食の店で、駅からすぐ近くだというのに静かで落ち着いた雰囲気だった。テーブルもゆったり、お隣との距離もゆったり。席数はそこそこあるが、いわゆるオオバコ店にありがちな、騒がしさはない。その店で「カリカリじゃこと豆腐のサラダ」などをつつきながら、マッタリと日本酒を飲んできた。

 途中、トイレに行きたくなったので、編集者をひとり置いて席を離れる。トイレは店内同様、和の趣きのある内装で、個室のドアは引き戸である。リフォーム雑誌の仕事をしているので、うんちくを垂れるが、最近のトイレは「引き戸」「開き戸」が主流だ。内開きだと中で人が倒れても身体が邪魔になってドアが開かず、救出できないからだ。

「引き戸か……。飲み過ぎでぶっ倒れても安心だ」などと、妙な安心感を覚えながら、個室に入る。鍵は引き戸によくある「鎌錠」で、カンヌキがカマの形をしているタイプだ。

 ところが、たまたま入った個室の鍵はなぜか壊れていて、何度やってもドアの框(かまち)とカンヌキがはまらない。よくよく見ると框との高さが微妙にズレているため、カンヌキが咬まないのだ。「仕方がない、もうひとつの個室に入ろう」と思ったが、お隣はすでに使用中。すでに「する気満々で後は出るだけを待つ身」の尿意はすでに我慢の限界である。

「ドアを押さえながらしよう」

 酔っているせいなのか、ババアになって羞恥心がなくなったのか、我ながら大胆な戦術である。しかし、洋式便座に座りながら、片手でドアを押さえるのは至難のワザだ。やむなく片足と片手を駆使しながら、なんとか用を済ませた。

 軽い疲労感を覚えながら、トイレを出ると店長とおぼしき男性がスタッフと立ち話をしていた。「トイレの鍵、壊れている?」と聞くと「あ〜、すみません。壊れちゃっているんですよ。直しておきますね〜」とさわやかな笑顔。

 はり紙ぐらいしておけよ……と、心の中でつぶやきながら席に戻る。結局、私はその晩、2回もそのトイレに入るハメになった。1回目よりも2回目のほうが、足さばきも格段よくなり、スピーディに用を足すことが出来た。

 こんなところで学習してどうする、私。

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黄金週間

 ガクンとアクセス数が減っているところを見ると、みんな「GWをエンジョイしよう!」とばかりに、お出かけてしているらしい。ふん、私は仕事だよ。今朝は4時に起きて準備をして、これから「よみうりガーデニング」の取材へ行く。今回はハンドメイド特集なので、ものすごくかわいいガーデニンググッズを手作りしているお宅に行くのだが、場所が津田沼なのでちと大変である。小金井からだと1時間ちょいだが、東京を横断することを考えると小旅行である。「旅行」というと、電車で弁当が食いたくなるが我慢。総武線で弁当はないだろうし。

 昨日は暑かったので武蔵野公園に出かけ、娘を水遊びさせた。公園はすいているし、風がそよそよと気持ちいい。服のまま噴水で遊ばせたのだが「ママー、お尻ぬらしてもいい?」とお約束のコメント。いいよいいよ、着替えあるしー。なんて気前のいいことをいったが、ケツどころか全身ずぶぬれだ。寛大な私のことばに気をよくした娘は、水深10センチのところで寝ころび、ゲラゲラ笑っていた。

 そりゃー、楽しかろうよ。

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