シアワセとはなんぞや
小金井市の児童福祉審議会の委員でTさんという人がいる。3人の子どもを育てるママさんで、お姑さんも含めた6人の大家族。「うちはひとりアタマのスペースが1.5畳。でも、にぎやかで楽しいよ」と話す肝っ玉かあさんだ。昨夜、とある会議で会ったあと、彼女も含めた大人4人で軽く飲んだ。そこで何気なく「Tさんっていつもチャキチャキしていて、元気いいよね」といったところ、本人がポツリとこういった。
「でもね、実家に帰ったときは話し方が変わるのよ。ただいま帰りました……とかさ」
何の話かわからず、ポカーンとする一同。もしかして、アンタってお嬢さまだったの?
「うちの実家、恵比須でさ、500坪あるんだよね。お父さんは会社社長」というTさん。肝っ玉かあさんと500坪のイメージが一致しなくて、みんなは戸惑うばかり。沈黙に耐えられなくなった私は思わず「そんなお嬢さまがなんで下町のおっかさんみたいな生活してんのよ」と聞く。すると彼女は「お金持ちなのは親であって私は関係ないの。あのねえ、幸せってお金じゃないわよ。お姑さんとはすごく仲がいいし、狭くても、みんなで雑魚寝するのは楽しい。そんな生活、お金じゃ買えない」と、力説した。
4人姉妹の3番目だった彼女以外は、みんな「それなり」の家に嫁ぎ、黒塗りでデパートへ行き、外商扱いで買い物をするような生活をしているらしい。「嫁入り前は私もそうだったけれど、今は少ないお金をやりくりするのも楽しいの。ささやかなシアワセって大事よー」といわれ、酒を飲みつつ頷くばかりの私であった。
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