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2004年6月の記事

七夕の願い

DSCN1281.JPG もうすぐ7月7日なので、娘と七夕飾りをした。娘が生まれてすぐ、イトーヨーカドーでプラスチック製の笹を購入し、毎年飾り付けをしている。作り物の笹なので、色気もへったくれもあったモンじゃないが、本物の笹は七夕ギリギリにならないと出まわらないので仕方がない。

 娘が生まれた年は「元気に育ってくれますように」とかいた短冊をつるした。1歳のときは「優しい子になってほしい」と書いた。子の成長を見守る親の願い、ってやつだ。しかしながら2歳、3歳の七夕にはイッキに具体的な願いごとへと変わる。

2歳「よだれかけが取れますように」
3歳「夜のオムツが取れますように」

 もう「子の成長を見守る親の願い」というより「勝手なお願い」である。さぞ、織姫も彦星もお困りのことだろう。さて、今年はどうしようか。あえて願いたいのは「人前でおならをしないこと」「ごはんは残さず食べる」ぐらいか。なんだか「タバコは喫煙所で」とか「携帯電話の電源は切りましょう」に近いニュアンスになってきた。

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蹴ってください

 暑くなってくると焼鳥で一杯飲みたくなるが、子どもが生まれてからはすっかり飲みに行く機会が少なくなった。OLのころは毎晩、吉祥寺のいせや総本店で、コップ酒を立ち飲みしていたのに……。

 ある日、いせやで飲んだあと、なじみのスナックにもぐり込んだ。深夜まで大騒ぎをして、いい気分で店を出る。タクシーを拾おうと近鉄百貨店の前を歩いていたら「すみませーん。すみませーん」と声が。あたりをキョロキョロと見まわしてみると、ひとりのおじさんが道ばたで正座をしている。彼が私を呼んでいたのだ。

 こんな深夜に道ばたで正座をする男に呼び止められ、どうリアクションすればいいのか? ぼう然と立ちつくす私に彼はこういった。

「あ、あの。蹴ってもらえませんか?」
「は?」
蹴ってほしいんです。そのパンプスで」
「え?」
「あなたならやってくれると思って……」

 酔っていたせいか、パニックしたせいなのかはわからない。思わず彼に「あなたはどなたですか?」と聞いていた。聞いたところで何になるのか。すると彼は「怪しいものじゃありません」といいながら、しずしずと名刺を差し出した。超一流企業の部長だった。名刺だけ奪って逃げたら、おじさんは正座をしたまま「待って〜」と叫んでいた。

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本日も威厳なり

DSCN1267.JPG 昨日はまだマシだったが、ここんとこ暑すぎる。焼鳥片手に一杯やりたいところではあるが、かき氷でガマンする。かき氷の季節は夫がいちばん頼りにされる季節でもある。我が家のかき氷機は手動式なので、必然的に「パパはかき氷係」となるわけだ。かき氷機をセットしている間、娘と私はガラスの器を抱えて順番待ちする。まるで配給。

 いよいよかき氷を作るときが来た。このときばかりは夫の独壇場だ。ゴリゴリしながら「手ぇ切るから触るなよ!」「シロップかけすぎ!」とか、ものすごくえばっている。気合い入れすぎ。

 でも、かき氷が出来上がると「本日の独壇場は終了しました」となる。製氷カップに水を入れ「一滴でもこぼしてたまるか」と、へっぴり腰でフリーザーまで歩く夫を横目に、本日もかろうじて父としての威厳が保たれたのかとシミジミ思う。

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言いまつがい

 BOOKレビューの仕事をしているが「おもしろそうだけど掲載を見送った」のが、ほぼ日刊イトイ新聞 - 『言いまつがい』だ。笑いに飢えているのか、ワタシ。思わず、注文した。まだ、届いていないので感想は控えるが、サイトに出ているネタだけでも笑える。楽しみだ。

 ところで、うちの夫も「言いまつがい」がひどい。彼は先日、温泉番組を見てシミジミとこういった。

「いいなぁ、たれ流しの温泉って……」

 いや、アンタ。それは「かけ流し」だって。

 そして今朝の話。「担当者がさ“私自身は原稿を読んでいないけど、クラの評判はよかった”だって」といったら、夫はこう返事をした。

「なんだよ。たれ流しかよ!」

 いや、アンタ。それは「横流し」だって。つくづく「たれ流し」が好きな夫だ。

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裏番だったワタシに

DSCN0826.JPG 先日、保育園に娘を迎えに行った。あまりに暑いので部屋で着ていたサマードレスのまま出かける。園庭に入るとすぐ娘と同じクラスの女の子がよってきてこういった。

「○○ちゃんのママ、この服いいじゃない。かわいいわね〜」

 奥様風のしゃべり方で思わず笑ったが、久しくほめられることのない乾いた日々に、潤いを与えてもらった気分。そして昨日も保育園へ行くと、男の子が寄ってきてこういった。

「ババア、来たのかよ」

 4歳の子どもにこういわれて、本気で「ヤキ入れるぞ」と脅す。いけない、いけない。昔のワタシじゃないんだから……。そして今日。再び保育園に行くと「ねえ〜、ねえ〜」と声が聞こえる。何かしら、と思い振り向く。その声はトイレから聞こえていた。「どうしたの?」と優しく聞くワタシ。するとトイレに座っていた女の子はこういった。

「うんち出たの。拭いて〜」

 裏番だったワタシも子どもにかかっちゃ、形無し。拭きましたよ、うんち。

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山姥のその後

DSCN1253.JPG DSCN1262.JPG

 丑三つ時に梅ジャムを作った山姥であったが、昨日スーパーで青梅を発見! 思わず2キロ購入し、朝いちばんで梅シロップ作りにとりかかる。普通は氷砂糖と一緒に3週間も漬け込むらしいが、我が家では代々、そんなかったるいことはしていない。仕事や育児で忙しいのに、3週間も待ってられないっつーの。名付けて「2日で作る手抜き式」である。

 作り方は極めて簡単。まず、青梅をゴリゴリとよく洗う。このとき「梅に傷がつくとシロップがにごるので優しく洗いましょう」などと、ぬかしている人もいるが今回はまったく、気にしないでよろし。日頃、むかついている人を思い出しながら、ゴリゴリとやっちゃってほしい。

 洗った梅はヘタの部分を竹串で取る。普通ならここで竹串で実に穴をあけたり、丸ごとひと晩凍らせて、それをジックリ漬け込むところだ。しかし「2日で作る手抜き式」は、いきなり包丁で実を削るのである。タネのまわりをガリガリと削る。全部の実をガリガリ削る。

 こうしてできた果肉の山(タネも)と砂糖(ふつうの白砂糖でOK)を合わせて、ホーローなどの鍋に入れる。そのまま1〜2日も置けば、梅シロップが出て来る。あとは手ぬぐいなどでこして果肉とジュースを分け、ジュースは煮沸&アクを取ればOK。上の写真は丸1日しか漬け込んでいないジュースだが、ものすごくおいしい。ヘタに3週間も漬け込むとカビたり、発酵して飲めなくなるので、ぜひこの方法で試してほしい。

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お天気と脳天気

DSCN1250.JPG 台風一過となった昨日、猛烈な暑さのなか夫と取材に出かけた。その内容は著名なファッション・ジャーナリストのインタビュー&撮影というもの。現場に現れた彼は、黒いシャツに黒いスーツ、黒いネクタイ、黒いポケットチーフ……と、全身黒づくめ。一般人がこれをやると「葬式帰りか?」となるところだが、さすがセンセと呼ばれるだけあって、サマになっている。同じ黒でも微妙にニュアンスの違う色を合わせていて、仕立てやデザインのよさが目立つ。ファッションというカテゴリとはおよそ縁のない私でも、うなってしまうほどのカッコよさであった。

 ほどなくインタビューが終わり、夫がポートレートを撮影する。たいていのカメラマンはシャッターを切りながら、なにかしら相手に話しかける。夫もそうだ。目線をもらったり、身体の向きを変えながら「こっちにお願いします」とか「あ、いいですね、その感じ」などと声をかけている。そろそろ、終わりかな。そう思ったとき、夫はセンセにこんなことをいった。

「今日は暑いですね〜。黒い服だと熱がこもっちゃって大変ですねぇ」

 ……。一瞬、現場にどんよりした空気が流れる。苦笑いするセンセ。冷や汗が垂れるワタシ。そんなことも知らず笑顔で撮影を続ける夫。まさに地獄絵図だ。

 撮影が終わり、センセと別れた直後、思わず夫を叱りつける。あのねえ。ファッションリーダーに向かって、黒い服だと暑いですね、じゃないでしょうが。しかし、夫は「そっか。オレって気の効いたこといえないんだよなあ」とのんきに答えるだけ。

 夫は次の撮影があるため、駐車場で別れて帰宅。夕方、すべての撮影が終わって帰ってきた夫は私のもとへ飛んできて、こういった。

「あのあとさ、駐車場でセンセとあったんだよ。外の強烈な日ざしを見て“黒、着てこなきゃよかったな”ってオレにいったんだよ! やっぱり暑かったんだね!」

 脳天気な性格って、一種の武器だと思う。

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丑三つ時の山姥

DSCN1240.JPG 梅雨に入るころ青梅で梅ジュースを仕込むのだが、今年は実が不作らしく、知り合いの農家のおばちゃんも途方に暮れていた。仕方がないので八百屋のはしごをするが、すでに青梅はなく売っているのは梅干し用の南高梅(なんこうばい)のみ。梅ジュース仕込みモードになっている身体が、どうにも収まりがつかないので、1キロ780円で熟した南高梅を買う。

 さて、どうしたものか。梅酒にすると4歳の娘は飲むことができないし、梅干しは頂き物が山ほどあって供給過剰。そこで梅ジャムを作ってみた。夕飯前に洗った梅のヘタを取り、水につけてアクを抜く。夜中になってから、梅の実をゆでる。アクを取ったり、ゆでこぼしをしながら実がやわらかくなるのを待ち、再度水にひたしてアク抜き。待っている間に原稿をかいたり、たまったメールの返事をかく。

 深夜2時すぎ。草木も眠る丑三つ時だ。アクの抜けた梅の実を取り出し、ゴリゴリと裏ごしする。ハタから見ると山姥が包丁を研いでいるように見えるかもしれん。「イッヒッヒ、これでお前を食ってやる〜」とばかりに、裏ごしにはげむ。1時間もかかったが、本番はこれからだ。裏ごしして、なめらかになった実を砂糖と一緒に鍋にかけ、ひたすらネリネリ。こげるので目が離せない。夜明けまでネリネリ。

 こうして完成した梅ジャムは最高の出来だった。甘くて酸っぱくてトロリンだ! まいったか。おいしいものを食べるのに苦労はいとわないワタシ。さっさと原稿かけってば。

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ベランダプール

DSCN1234.JPG 昨日今日と台風の影響でむし暑い。そんなときはベランダで水遊びがいい。おしりがつかる程度のミニプールを出して、お風呂場からホースで水をジャージャーと流す。我が家は1階なので、よそさまの布団や洗濯物を気にしないでいい。水遊びついでにベランダの砂ぼこりも流して掃除もできる。

 娘はお風呂場からありったけのおもちゃを持ち出して、ゴキゲンだ。こらこら、水鉄砲で大家さんちの壁に水をかけるのはやめなさい。……といいつつ、親子でどっちが遠くまで飛ばせるか競争。大家さん、打ち水ってことでカンベンしてくだされ。

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エゴグラム

 とある掲示板でエゴグラムによる性格診断が話題になっていたので、さっそくやってみた。50問の設問に答えていくのだが、これが意外と大変。でも、結果はおもしろい。私の性格診断結果はaabacタイプで、こんなことが書かれていて夫ともども大笑いした。

「性格/浪花節的な人生を送る可能性の、かなり高いタイプです」

「対人関係 /言動全般に整合性を持たせ、旨く世渡りする事が出来れば、何処かの地域、何処かの世界で、親分、姉御と立てられる事も可能ですが、」

 浪花節に加えて「親分、姉御」と来たか。当たっているよ。昔から一部の男友だちには「ねえさん」と呼ばれている。「姉さん」じゃなくて「姐さん」だ。年下の男友だちには「師匠」と呼ばれていたこともある。

 ちなみに夫はbabbaタイプだった。

「恋愛・結婚 /男女に関らず、尽くすタイプです。相手次第では亭主関白や、かかあ天下にさせてしまう可能性が少なくないでしょう」

コレを読み終えた彼は静かに「やっぱりな……」とつぶやいていた。ぜひ、みなさんもお試しを! 結果はコメントに書き込んでおくれ。


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感謝の夜

DSCN1208.JPG 女友だちとの時間があまりにも楽しく、そのまま家に帰るのももったいなくて、新宿駅から電話をかけて地元の男友だちを呼び出す。時間はすでに11時半だ。もう、夫と娘は熟睡しているだろう。武蔵小金井の居酒屋に入り、楽しかったことをツラツラと話すワタシに、うんうんと聞き入る彼。

「友だちと飲みに行きたい」といったら、タクシーで帰るかもしれないからと、そっと2万円を差し出した夫。「いいコにしていてね」といったら「早く帰ってきてね」と手を振る娘。夫を亡くしてつらい時期を過ごしたのに「元気にしている?」と気づかい、誘ってくれる女友だち。「いまから飲もうよ」と迷惑きわまりない酔っぱらい女を、あたたかく見守ってくれる男友だち。

 こういう人たちに囲まれているから、ワタシは元気でシアワセでいられるんだと感謝した夜。

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笑いの夜

DSCN1200.JPG 締切前日に原稿を完成させ、飲みに行く。女友だちから「ねえ、ひさしぶりに会えない?」という電話をもらい「いいよいいよ、行くもんね」と約束した日は、400字×6本分の締切前日。二日酔いでまともな原稿がかけるはずもないので、さっさと入稿。人間、目標があるとがんばれることを証明したかったんである。

 先日、編集者と行った創作和食店を予約し、明け方に原稿を仕上げて、少しだけ仮眠をとって、晩ご飯を作って出かける。ひさしぶりに会う彼女は、10年ほど前に仕事で知り合ったライターである。ワケあって昨年、未亡人になったばかりだ。あっちは未亡人、こっちは育児疲れ、おまけに締切に追われる身とくれば飲みたくもなるわけで、ふたりで黒糖焼酎をグビグビと空けた。

 飲んでいるうちに、彼女が「新橋にさ、いい立ち飲み屋があるのよ。今度、行かない?」という。いいね、女ふたりで立ち飲み。でもさ、立ち飲み屋って殺伐としていて、チャラチャラ飲めないよね。店で浮かないで、かっこよく飲みたいねえ。などと答えると、彼女は真顔でこういった。

「立ち飲み屋ってさ、背負っている人以外お断り、よね」

 未亡人がいうセリフとしては最高傑作だ。「あんたはもうすでに充分、人生の苦渋を背負っているから大丈夫」と意味不明のはげましをするワタシ。ホントにおもしろい。ひさしぶりに女同士の楽しい時間を過ごさせてもらった。

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若いって怖い

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 モード学園が卒業生などに配布しているペーパーマガジン用の取材があり、講義の撮影をしてきた。一流企業が第一線の担当者を派遣して、学生に実務の流れを経験させるというユニークな授業だ。今回、撮影したのはリサーチ結果のグループ発表だったのだが、これが思いがけずにおもしろくて聞き入っていまう。なんせハタチそこそこの学生たちが、歴史も知名度もある超一流企業について、商品分析やブランドイメージの提案をするのだ。おもしろいに決まっている。

「○○(商品)というブランドは透明のパッケージを使っていて、安っぽく見えます」「今のコは外国風のものが好きです。だから、○○(会社名)はもっと外資系のイメージでやったほうがいいと思います」

 あのさー、ターゲット層に合わせたデザインとか価格とかあるでしょ。外国企業の資本が入っているから外資系なのよ、おじょうさん。……と思わず、ツッコミたくなる発表が続々と登場。講師である企業担当者を前にして、こんなことをケロリといってのける。若いっておそろしい。金がからまないってスバラシイ!

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夜分にすみません

DSCN1102.JPG「とまれ」の標識に寄り添うかのごとく、停車する消防車……。

 これ、うちのマンションの敷地。マンションの隣には、防火協会の会長をしている大家さんの家がある。

 近所で火事が起きると、ワラワラと消防車が集まってくるのだが、ここらへんは路地も多く「消防車渋滞」が起きることも。まっさきに現場へ駆け付けた消防車は状況確認をしたり、消火活動をするが、後から到着した消防車は現場までたどりつけず、さりとて帰るわけにもいかず、空き地や幅の広い道路で待機することになる。その待機場所の定番がうちのマンションだ。

 ものすごいサイレンの音に家から出ていくと、大家さんと消防士さんが話をしている。すでに場所や火災の状況は大家さんに報告されているので「どこですか?」と聞けば、たいていの状況は教えてもらえる。チャリンコをすっとばして、野次馬根性で見に行かなくてもいいからラクだ。

 ある日の深夜、けたたましいサイレンで起こされたことがある。そのときも、やはりマンションの敷地に消防車が待機していて、大家さんもパジャマ姿で出て来ていた。消防士のひとりが大家さんに近づき、こういった。

「会長、夜分にお騒がせしてすみません」

 火事に夜分もへったくれもないだろう……と思いつつ、この妙な気の使い方に感心した。

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夫がシアワセだった日

_DSC0021.JPG 姪(弟夫婦のひとり娘)が小学校に入学したので「おじちゃんが写真、撮ったるで」とばかりに、意気込んでいた夫。仕事が忙しくて、なかなか撮影ができなかったのだが、ようやく約束を果たせたのである。

 姪が入学したのは大学の付属小学校なので、制服持参でうちのスタジオ(狭くてはずかしいが)にやってきた。夏服、冬服ともに撮影し、使ったフィルムは4本分。デジタルカメラも同時に使っていたので、撮影が終わってすぐにみんなで見た。

 ……すごい。すごすぎる。もともと、かわいい顔だちのコなのだが、笑顔もポーズもバッチリと決まっている。小学校1年生にして、すでに「自分がどうしたらかわいく見えるか」を知っているかのよう。まるでアイドルのブロマイドみたい! モニタを見て、姪はもちろん、弟のお嫁さんも「キャ〜、すごい!」と大喜びしていた。

 夫はカメラマンとしての面目は保たれたうえに、ふたりにチヤホヤされて鼻の下が伸びっぱなし。いつもはワタシと娘に虐げられている夫にとって、シアワセな1日だったようだ。

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カメラマンの近況

 今回は写真なし。どうタイトルをつけていいかも、悩むほどの衝撃だった。実は昨日、ALFREXの社長から、また電話が来た。

「あのさ、ダンナさんってカメラマンだったよね。知り合いが急ぎでカメラマンを探しているんだけど、できる?」という。「その日は空いているよ」と返事する私。でも、社長には長年、仕事をお願いしているSさんというカメラマンがいたはずだ。

 Sさんは、私も1度だけ撮影でお会いしたことがある。短期間、私が広報を担当していた飲食店の撮影だ。メニューや看板、チラシの制作をALFREXに頼み、写真を担当したのが彼だった。ひと晩かけて飲食店のメニューすべてと店内の撮影をする……という、大変な作業だったが、Sさんはロケアシ2人を連れてやってきた。

 ていねいに撮影を行なう彼を見て、感心しつつも「ひと晩30万以上のギャラって高いのか、安いのか」なんて考えていた私。その撮影の後、わけあって広報担当を降りた私は、それっきりSさんとお仕事をする機会はなく、ずいぶんと会っていない。

 「Sさんは?」と聞く私に、社長は「いやー、Sさんがさ、ダメなんだよね」という。そうか、急ぎだからスケジュールが合わなかったんだなと理解する。すると社長は「実はさ……」と小声で話しはじめた。

 「Sさん、いまタクシーの運ちゃんをやっているんだよね。だから、撮影を頼めないわけ」

 ……。なに? 今、なんかいった? 思わず耳を疑い、もう1度聞いてみるが、やっぱりタクシー。まぎれもなくタクシー。どうやら、カメラマンとして稼げなくなって転職したらい。うちの夫はもともと雑誌メーン、ときどき広告という感じで仕事をしているうえに、バブル真っ盛りのころはお勤めカメラマン、不景気になってから独立……という、ちっとも「うるおい」のない人生を歩んできた人だ。そのせいか、ここ数年のどん底景気にもあまり動じていない。しかし、広告をメーンにして、バブル華やかなりし頃を経験してきたカメラマンにとっては、つらいご時世なのかもしれない。本当にショックな話だった。

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髪を切る

DSCN1094.JPG 蒸し暑くなると、髪を切りたくなる。娘は2歳になったころから、私の通う美容院で髪を切っている。以前は私が娘をだっこして髪を切ってもらっていたので、私と娘は別々の時間に予約を取っていた。店が混んでいたり、私の都合がつかないと「私のカットは後日ね」なんてことになるわけで、同じ店に何度も通うのはおっくうだった。

 最近は美容院にもすっかり慣れ、娘はひとりでイスに座っている。「ねえねえ、かわいくしてくれる?」などといいながら、ジッと鏡を見ている。一丁前のお客さん風情だ。おかげで親子一緒にカットをすることができて、ものすごくラク。カットをしてもらいながら、横に座っている娘と目を合わす。なぜかクスクスと笑いながら「ママもかわいいよ」なんていう。

 そのうち「ママと一緒の美容院なんてイヤ!」なんていい出すんだろうな、きっと。そんなことを考えながら、1時間の親子デートを楽しんだ。

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INAXのおじさん

DSCN1039.JPG 皿とかグラスならまだしも、よりによってトイレタンクのフタを割らなくてもいいだろうに……。

 先日、夫が朝イチのトイレに行ったところ、水が止まらない。そこで、工具箱を引っぱり出して、トイレタンクをフタを開ける。夫ははずしたタンクのフタを床ではなく、便座のフタに乗せて修理を始めた。5秒後、ガシャーンという、すがすがしい(!?)音とともに悲鳴が聞こえてきた。

「寝ぼけていたんだ……」と夫はいう。タンクのフタは、彼の足の甲を直撃したのち、床に落ちて割れたらしい。片足をあげてピョンピョンと飛び跳ねている夫を見て、ものすごい脱力感に襲われる私。

 このトイレタンクは昨年、マンションの大家さんが取りかえてくれたばかりだ。「また、修理してくれ」とはいえず、あわててINAXに電話をしてみた。

 電話を受けた部品宅配センターの人は、大阪弁の気さくなおじさんだった。「タンクを設置してくれた業者さんにお願いしたほうがいいんでしょうか?」と聞いてみる。

「うーん。今はお給料が上がる時代じゃないし」
「は?」
「業者に頼むと高くつくよ」
「なるほど」
「フタを送るから自分でつけてみなよ」
「そうですね。安いほうがいいです」

 さすが関西圏である。安いのがいちばんなのだ。

「で、おいくらぐらいでしょうか」
「正確な金額はあとで電話するけど、だいたい5,000円以内」
「そんな程度なんですか。1万円ぐらいかと思っていました」
「わはは。そんなにしないって」
「よけいなお金がかかるって夫とケンカしました」
「じゃ、本当の値段は内緒にして、ご主人のこづかいから1万円カットしちゃえ!」
「わはは〜」

 このおじさん、最高。おかげで安くつきました。おじさん、ありがとう。

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梅雨入りの日に……

DSCN0831.JPG いよいよ梅雨入りである。植物やら動物やらにとって雨が必要なのはわかっているが、洗濯物が乾かないのが悩みのタネだ。最近はミニマム (minimum)ではなくミニマル(minimal)という言い方が流行っているが(これってミッドセンチュリーブームも一因?)、我が家もminimalな洗濯物で梅雨を乗り越えたい。

 なのにワタシは愚かだった。なぜなら関東が梅雨入りした6日の昼間、押し入れの片づけを思い立ってしまったから。雨で外出もままならないせいで、そんなことを考えてしまったのだ。押し入れをゴソゴソすれば、おのずと「あ、このタオルケット、今の時期にちょうどいいじゃん。洗濯しよう」とか「お、この綿毛布は洗ってしまわなくちゃ」なんてことになるわけで……。後悔先に立たず。洗濯機の前には寝具が山のように積み上がった。

 梅雨空をうらめしく見上げながら、洗濯機をまわすワタシ。あまりにも落ち込んだので、夕焼けの写真を載せてみる。

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死んじゃったの?

DSCN1036.JPG 今日は夫が仕事なので娘とふたり買い物へ。風が気持ちいいので、外でお茶を飲んだ。のんびりと景色を見ながら、友人が飼っていた犬の話をする。


「ねえねえ、ケンタロウはまだ病院なの?」
「ケンタロウ、死んじゃったの?」
「病気なの? 痛いの?」

 矢継ぎ早に質問を投げかける娘。仲良くしていたケンタロウが、亡くなった日から繰り返されてきた質問だった。

 4歳の子どもは「死」というものを、どれだけわかっているのだろうか。どう説明したらいいのだろう。聞かれるたびにそんなことをここ数日、ずっと考えていた。飼い主である友人は「遠くに行っちゃったんだよ」と説明していたが、娘は納得していない。だから、同じことを何度も聞いているのだ。

 買い物から帰宅して、さっき友人がケンタロウを連れてきてくれた。娘とふたりで顔を見せてもらって、お別れをする。クルマを見送ってもなお、娘は同じ質問を繰り返していた。子どもだからといって、あいまいな答えをするのはもうやめよう。そう決めた私は娘と向き合い、こう話した。

「ケンタロウはね、死んじゃったの。痛くはなかったけれど、死んじゃったの。だから、もう一緒にお散歩はいけないんだ。さみしいね」

 娘は「ふぅん、死んじゃったんだ……」とだけつぶやき、黙り込んだ。

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わらしべ長者

DSCN1029.JPG 6月2日にまた潮干狩りへ行ってきた。今度は木更津の金田海岸である。くわしくはkoganei styleのコンテンツを見てほしい。11キロ以上という業者並みの収穫だったあさりは、その日のうちに知り合いのもとへ巣立っていった。

 あさり配布先のひとつ、保育園関係のお母さんは1キロ半ほどのあさりをもらいに来て、なんと「イカ4杯とホタテ6個」を置いていった。なんでもご主人が仕事で北海道に行き、おみやげとして買ったという。木更津の地あさりなんて目じゃない豪華っぷりだ。わらしべ長者になった気分。

 おかげで我が家の食卓は海の宝庫だった。ぜいたくすぎる。あさりは酒蒸しに化け、イカは肝と一緒に焼き、ホタテは豪快に殻焼きした。これに農家から直接買い付けている無農薬米の炊きたてごはん、友人にもらった青森のきのこ南蛮(ピリ辛のなめたけみたいな感じ)をプラスして最強の組み合わせで晩ごはんを食べた。もう、思い残すことはありません。

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不適切な検索結果 その後

DSCN0963.JPG 先日、小金井市のサイトにかかれている注意書きについて、記事をアップしたが、そのことで進展があったのでお知らせする。

 実はあの記事をアップしたのち「小金井市長へのメール」を送ってみた。内容はこんな感じだ。

「小金井市の行政管理課が“小金井市 南口再開発”で検索をかけて、私のサイトを訪れ、その後も毎日のようにコンテンツをチェックしているのだけれど、もしかして不適切な検索結果とはうちのこと? 間違いがあるなら直しますよ。もし、うちのサイトでないなら、どういう意味か知りたいんだけど」

 それに対する返事が昨日、封書で届いた。封書は「小金井市役所 行政管理課」で、中身の手紙は「小金井市長」の名前入りだ。なにも辞意を表明した日に届かなくても、と思うのだが仕方あるまい……。

 その内容はこうだった(一部引用)。

 ご指摘の「不適切な検索結果」につきまして、若干誤解があるように思えますので、ご説明させていただきます。学校の授業などで「○○市の歴史」について勉強をするため、検索エンジンで検索をかけますと、通常ではそのことば通りの結果がヒットしますが、数日前より外国のアダルトサイトがヒットする現象が、多くの区市で発生しております。このため、各区市のホームページでは、ご案内を掲載しご注意をお願いしているところです。

当市としましては、具体的にご案内申し上げれば、誤解も生じないことは重々、承知しておりますが、その案内を掲載することによって、逆にそのようなサイトの閲覧方法を知らせていまうなど、青少年に与える影響を考えまして、掲載中のような文面にしております。

 つまり、うちのサイトじゃなくて、ねーちゃんの裸が原因だったのである。誤解してごめんなさい。小金井市役所さん。でも、うちのサイトに日々、訪れているのはナゼ? ファンなのか(笑)。

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とうもろこし

DSCN0916.JPG 娘はとうもろこしが大好きだ。ちょっと前からスーパーで見かけてはいたのだが、1本298円も“しやがる”ので断念していた。とうもろこし1本が300円近いなんて、祭りの屋台じゃあるまいし、主婦としてはそう簡単にカゴには入れられない。

 3日ほどたって、再びスーパーをのぞく。「味来コーン198円」の文字にココロが揺れるが「ここで妥協したら、主婦失格だ」とばかりに断念する。

 そして今日。保育園の帰りに近所の八百屋さんをのぞく。すると「味来100円」とかかれているではないか! 待っていたよ、この日を。我慢し続けた日々が走馬灯のようによみがえってきた。

「6本ちょうだい!」

 こうして、我が家の夏はやって来た。 

※豆知識
とうもろこしはすぐに鮮度が落ちるので、買って来たらすぐに調理するのが基本。ゆでたら(蒸したら)熱いうちに1本ずつ、ラップに包むと冷めてもシワシワになりません。

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これ、なーに part2

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プルルン          プチッ
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タラ〜ン          ダーッ!
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2つ目もタラ〜ン      再びダーッ!
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いい湯だな♪

 実はコレ、タコの卵だ。私がちょっと寝ているすきに夫と私の両親が、小平の鮮魚専門店「角上魚類(店舗情報から小平を探す)に行って、買ってきたらしい。起きたら、こんな「おっぱい」みたいなのが置いてあって、ものすごくビックリした。どうしたらいいのか、わからなかったのでネットで検索し、北海道新聞の記事で食べ方を調べた。

 酢じょうゆとか酢みそにして食べるのだが、なんだか白子みたい。でも、白子よりはツブツブしているので食べづらい。まあ、珍味なので好みは分かれるだろう。ちなみに私の感想は……。

「話のタネ」で終了。

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