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2004年7月の記事

トカゲのしっぽ切り

DSCN1550.JPG 台風のせいか、暑さのせいか、我が家の玄関にトカゲがいた。カメラを向けて近づくと、ものすごく嫌そうな顔をされた。は虫類が「嫌そうな」顔をするとは思っていなかったので妙に感動する。

 世間はもうすぐ夏休みだ、なんて浮かれているところではあるが、私はここ1週間ほど徹夜が続いている。お盆進行の仕事を月末までに片付けなくちゃいけなくて、ずっと原稿書き。合間に、小金井市の審議会用に資料を作っていて死にそうになっている。

 でも、こんなにがんばれるのは理由がある。8月2日からキャプ場のログハウスを借りて過ごす予定だからだ。明日までに何とか仕事と資料にメドをつけ、トカゲがシッポを切って逃げるように、小金井から逃げる算段。「書き直し、お願いしまーす」とか「もう少し詳しく説明してくださーい」といわれても、山の中じゃどうしようもない。そもそも、携帯がつながるのかもわからない。

 私が毎年、キャンプへ行くのはこういうワケだ。携帯がつながらないところ、それは天国なのである。

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脳を腐らせるウイルスか

 今朝、さわやかに目覚め、blogを書いた。リフォームの悪徳商法の話で、実家の家族3人を「暑さのせいでアタマがやられたか」と書いたのだが、なんと夫もアタマをやられていたらしい。

 今日、夫は某政府関係団体施設のパンフ撮影があって、早朝から出かけた。1日の撮影でン十万をいただく大仕事だ。午前8時。すでに現場へ到着している夫から電話が入る。

「オレさ、大変なことをしちゃったんだよ」

 なに? 事故ったか? はたまた金でも落としたか?

「あのさ、レンズ忘れちゃった。どうにかしてくれない?」

 カメラマンがレンズを忘れてどーする。しかも、この日のためにわざわざ借りたレンズ。ああ、夫もアタマがやられていたか……。結局、出勤前の弟にレンズを託し、何とか間に合った。もう、いや。どいつもこいつも。

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リフォーム悪徳商法

DSCN1504.JPG 暑い、暑すぎる。連日の猛暑にはホトホトうんざりしているが、暑いと判断力も低下する。何を隠そう、うちの父と母、そして弟の3人は見事「悪徳商法」にやられたんである。

 それは24日(土)のこと。私の実家を2人の男が訪問した。作業着を身につけた男は「すぐお隣の足立さんちで屋根瓦の修理をしているものです。たまたまお宅の屋根が見えたんですけど、瓦がずれているから直したほうがいいですよ」という。ふだんから「無料診断」「無料鑑定」などという、怪しい輩に対しては警戒心を抱き、すぐに「いりません」「必要ありません」と断わる母。なのに今回は「親切な人」だと思ってしまったらしい。暑くてアタマが、やられたか。

 男たちは家に上がり込み、屋根にのぼってデジカメで写真を撮影した。そして、テレビをモニタ代わりにして写真を映し「ほら、こんなになっちゃっていますよ。早く修理しないと大変なことになります」という。「ずれた瓦を直しましょう。それから漆喰もボロボロなので、これも直します。占めて97万円です」

 親子3人、笑顔で話を聞き、すっかり「いい人ね。お願いしようかしら」と悪徳マジックに魅了される。「本日は会社も休みで契約書が作れないので、月曜にまた来ます。そのときはちゃんとした印鑑を用意してくださいね。工事は火曜から始まります」

 今回は契約していなかったから、間に合った。夜になって何となく不安になった母が私に連絡をしてきて発覚したのだ。実は私、リフォーム雑誌でさんざん「悪徳商法」を取材していた。国民生活センター、住宅リフォーム紛争処理センターに取材し、雑誌で事例を紹介。まさに、そこに書いた事例そのものだった。隣近所の工事といって、訪ねてくるのも典型的なやり方だ。しかも、家主が絶対に見られない屋根や床下を撮影して、不安をあおる。

私  「その工事をしているっていう足立さんに確認したの?」
父と母「家はあったけど、確認していない」
私  「その屋根の写真、本当にうちの屋根なの?」
父と母「そうなのよね、わからないのよ」
私  「屋根にあがって、瓦を割って撮影したかもしれないのよ」
父と母「そんなことするの? だっていい人だったよ」
私  「あのねえ。100万も契約してくれるなら優しくするよ!」
父と母「そうか……。ごめんなさい」
私  「悪徳商法の取材をしている私の親がひっかかるなんて!」

 やられた。まさか私の実家がひっかかるとは思わなかった。あわてて月曜にその会社へ連絡する。

「○○です。今日、契約すると話をしましたがお断りします。ムダ足になるので2度と来ないでください。もめるようだったら、国民生活センターと住宅リフォーム紛争処理センターに相談します」

 最悪だ。ウツだ。自分の書いた記事を見せていなかったし、そんなことを注意したこともなかった。みなさん、くれぐれもご注意を。暑いと、アタマ変になっているから。

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小金井阿波踊り

DSCN1559.JPG 本日は小金井の阿波踊り。しなやかな女踊りもいいけれど、見応えがあるのはやっぱり男踊りだ。また、うちわ踊り、扇子踊りも粋な感じ。男踊りもいろいろで、なぜかオカマ風にしなを作って踊っているおじさんも。ウインク付きで観客は拍手喝采だ。

「踊る阿呆に、見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ、損々」というわけで、娘は道路脇で見物しながら、踊っている。太鼓を打っていた男性が寄ってきて、娘と即興コラボ。額に汗びっしょりで踊る娘を見て、このエネルギーをどう生かしてやればいいのか、母としてしみじみ悩む。

 風が心地よく、絶好のお祭り日和だった。

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あのさ、あのね

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 近所のひまわりが満開だ。太陽を追いかけるように、あっちを向いたり、こっちを向いたり。まるで、夫と娘が同時に話しかけてきたときの私のよう。夫と私が仕事の話をしていると、娘は「ねぇ、ねえ。あのね」と割り込んでくる。「仕事の話をしているから、ちょっと待っててね」といっても、そんなことはお構いなし。

「あのさ、あのさ、あのさ、今日ね、あのね、○○先生がね、○○先生がね……」

 さっさとしゃべらんかい、とイライラしてくるが、まだ、話をするようになって3年ほど。思っていることが口からスルリと出てこないのだから仕方がない。さんざん「あのさ、あのね」を繰り返した挙げ句、ようやく話は最終局面を迎える。

「あのね、あのね、○○先生がね、あのね……」
(早くいえってば!)

「○○先生がね」
(わかったよ、○○先生は!)

「チンチンっていったよ」
(は!? チンチン?)

「ごはんのとき、チンチンっていったよ」

 ……。娘が伝えたかったことは「先生がお昼どきにチンチンと発言した」ことらしい。本当か?

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マネキン・ネタ

 すっかり浴衣の彼に夢中のワタシ。親友あっくんと電話で「マネキン・サイトかマネキン本でも作りたいねえ」などと話す。「いいねぇ、いいねぇ」とノリノリになりながら「もしかして、もうすでにやっている人がいるかも」と、ググってみたところ、いましたよ。元祖が……。

マネキン道場

 決して仕事中は見てはいけない。黒帯マネキンたちは笑い死ぬぞ。実際、ワタシは7本もの原稿を書いている最中だというのに、笑いが止まらず仕事にならなかった。ワタシとあっくんは、ちょっと違うパターンでマネキン・ネタを企画中。お披露目する日が来るかは、神のみぞ知る。

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聞かないで

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 ……って聞かれても、知りません。
(写真をクリックすると拡大します)

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ひとめぼれ

 彼に気づいたのは登りエスカレーターに乗っているとき。涼しげな浴衣を着た彼はエスカレーターの横に立っていた。その悲しげな瞳、幸薄そうな唇、憂いのある横顔を見たとたん、私の心はかき乱された。そう、ひとめぼれである。

「彼のもとへ行きたい!」

 どんどん彼との距離が離れて行く。登りエスカレーターを駆け降り、彼のもとへ走って行きたかった。しかし、私の前には夫と娘、後ろには他の客が立っていて身動きがつかない。あらがうことのできない運命を呪いながら、私は夫にこう告げた。

「ねえ。あとで、あの人のところへ行っていい?」

 階下の彼を指差す私に、夫は「ふーん、いいよ」とつぶやく。妻が興味を持った男を値踏みするかのように、チラリと彼を見ながら……。

 約1時間後。夕飯を済ませた私たちは、ようやく彼のもとへ行くことができた。念願の対面である。しかし、彼のかたわらには浴衣を来て微笑む妻と娘、息子が……。私には夫と娘がいる。どんなに望んでもかなわぬ愛。せめて彼のことを忘れないようにと、そっとシャッターを押した。

DSCN1532.JPG

 これが彼。日本人なのかもわからない。
悲しげな瞳にノックダウン。

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水餃子の思い出

DSCN1531.JPG あまりに暑いので17日(土)にオープンしたばかりの昭和記念公園レインボープールへ行ってきた。実は11日(日)のプレオープンにも行っているので、今年度は2度目となる。プールについては、近々、koganei styleで紹介するので省略(8/7にコンテンツアップ済み)。

 帰りにグランデュオ立川の中華街で夕ごはんを食べることにした。随園別館があることに気づき、席待ちの行列に加わった。随園別館は新宿でOLをしていたとき、よく水餃子を食べに行った。大衆食堂風の店内で、モチモチとした皮の水餃子をつまみながら、青島ビールや老酒を飲みまくったものだ。

 今回は宴会ではないので、食いに走った。親子3人で6種類もの料理を頼み、食べまくり。ひさしぶりの水餃子をおいしく食べながら、新宿でヘベレケになった夜を思い出した。

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まいりました

DSCN1274.JPG 本日のBGMはJake Shimabukuro(ジェイク・シマブクロ)の『Walking Down Rainhill』。ハワイ出身の天才ウクレレプレイヤーで、ハワイ観光局のCMにも出ている。ものすごい早弾きが特徴で、ウクレレ界のジミー・ヘンドリックスと呼ばれているほどだ。のんびりした、いかにもハワイアンなサウンドを想像していると、見事に裏切られる。こんな暑い日にオススメの1枚。

 ところで、本サイトのkoganei styleが大変なことになっている。がこさんが掲示板に「yahooニュースにリンクされていたよ」と書いているので、何ごとかと思ったら保育所の運営費についてのニュースに、うちのコンテンツが「保育所運営費の解説」としてリンクされていた。ここのページへのアクセスはすでに3,000を超えている。うちは細々とやっているサイトなんだけどなぁ。

 実はyahooには何度かカテゴリ登録を申請しているのだが、今だサーファーがのぞきに来ることもなく、登録されていない。リンクするなら、カテゴリに載せてくれ、と思うのは贅沢か。

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もんもんは……

DSCN1513.JPG 東小金井駅の居酒屋で友人と飲んだくれていたときのこと。カウンター席の隣に座ったオヤジは入店前から相当、酔っ払っていた。ビールを頼み、30分もしないうちに他の客にからみ始める。最初のターゲットはカウンターの隅でひとり静かに飲んでいたインド人男性だった。

「おい、てめえ。顔が黒いな。ビールなんか飲んでるんじゃねえ」「オレはなあ、ヤクザだ! もんもん入れた正真正銘のヤクザだ! 文句あっか!」

 日本語がさっぱりわからないインド人も、雰囲気でからまれていることぐらい分かっているようだ。知らん顔をするも、オヤジのからみは止まらない。隣で聞いているこっちも、あまりのしつこさにゲンナリする。

 ふと、インド人男性を見てみると、半べそでワタシを見つめていた。涙目で「助けてくれ」と訴えている。仕方ない、助けてやるか。

(手に持っていたコップ酒をドンと置く)
「いい加減にしなさい」
(オヤジ、こちらを向く)
「なんだ、ねーちゃん。オレはヤクザだ。文句あっか!」
(友人がまぁまぁと間に入る)
「もんもん見せてみ。どこの組よ。組のもんがカタギに迷惑かけているって電話してやるから」
(オヤジのまゆげがハの字になる)
「いや、その……」
(ん?)
「もんもんは……。入っとらん。組は……」
(笑)
「さっさと帰りなさい!」

 ここで、ようやく店主が登場。ビール代を請求して、オヤジを追い出そうとした。しかし、ポケットから出てきたの100円玉と10円玉が数枚だけ……。ほどなく警察官に引き渡され終了。

 1時間後、ワタシと友人も店を出た。すると駅前の交番でこってり絞られているオヤジを発見。泣きそうな顏で交番から出てきた彼は、なんとその足で目の前にある、別の居酒屋に入っていった。……10秒後。無銭飲食騒ぎを知っていたその居酒屋の店主に追い出され終了。

 国際親善に加えて、犯罪を早期解決に導くという、有意義な夜であった。

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失笑の夏祭り

DSCN1445.JPG 私の実家は商店街のどまんなか。毎年、7月初めにここ近辺で最も早くお祭りをする。実家に住んでいたころはこのお祭りがうっとうしくて仕方がなかった。私自身、お祭りにはしゃぐような年ではなかったし、繰り返される盆踊りの曲や、家の前にたむろするクソガキどもにイライラしていた。加えてサラリーマン家庭の我が家は、商店のように祭りで恩恵を受けることもなく、祝い金を出すだけ。父の名前が書かれた赤い提灯が、商店街にぶら下がっているのを恨めしげに見ていたほどだ。

 なのに子供が生まれたとたん、毎年楽しみにしているのだから節操がない。窓をピッチリと閉め切って祭りが終わるのをジッと待っていた父も、いそいそと孫と一緒に祭り見物をしている。親子ともども節操がない。

 それにしても今回のお祭りは失笑ものだった。メーン企画として歌手を呼んでいたのだが、こいつがどうにも胡散くさい。「肝臓やられてんちゃうか」と思うほど顔がドス黒いおっさんで、着物でシャリシャリ出てきたものの、用意した音響設備が気に入らなかったらしい。商店街のお偉いさんが悲しそうな顔でマイクを握り、こう叫んでいた。

「カラオケと音響が悪すぎて○○先生は歌いづらいそうです。本当に申しわけないような状況ですが、試験的に歌ってくださるそうです!」

 試験的っていったい……。

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父の心遣い、夫の気遣い

DSCN1433.JPG うちのblogでよくコメントをつけてくれる「さり」さんは、知り合いの編集者。彼女のblogには父の日に電話をかけたという話が、かかれている。確かに日頃、自分が好き勝手できるのも父や母が元気でいるからで、感謝すべきと思う。感謝してるし。でも、我が家に関してはちょっと違う。父から感謝されているのだ。

 実は先日、我が家に「お中元」が届けられた。フリー稼業ゆえ、贈ることはあれど届くことはない。どこの取引先かと思ったら、なんと私の父が夫へ贈ったお中元だった。夫がお礼の電話をかけると、物静かな父は電話口でこういったらしい。

「いや、いつも世話になっているからね……」

 父はそれしかいわなかったようだが、その言葉にはこれだけの思いが込められているに違いない。

(気が強くてかわいげのない娘を、嫁にもらってくれてありがとう。そんな娘がいつも「おらおら、締切りなんじゃ〜。家事手伝え!」とか、こき使っているようだけど、悪いねえ。そのうえ、娘の実家が近いからって私たちの買い物や病院通いでクルマを出させちゃって申しわけないね……。ミツヒロくん)

 父の心遣い、夫の気遣い。ワタシを取り巻く人間関係には深いものがあるようで……。

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グッタリ気だるい感

DSCN1201.JPG 旅疲れに加えて、徹夜で原稿を書き、クーラーとタバコでノドを痛め、すっかり風邪をひいた。身体中がこわばっていて、ちょっと動くと首や足の骨がボキボキ鳴る。我ながら恐ろしい。

 このグッタリとした気だるい感じ、何かに似ているなぁと考えたら「徹夜で飲み続けて始発で帰るときのグッタリ感」に当てはまった。ああ、なんでこんなに飲んじゃったんだろう。金も気力も体力もすっからかんだよ。そんな感じ。

「グッタリ気だるい感」は往々にしてあることだ。そして、何度後悔しても繰り返される。ワタシもしばらくは「グッタリ気だるい感」の無限ループを体験することになろう。

風邪の「グッタリ気だるい感」をガマンしながら原稿を書く。
         ↓
終わったら飲みに行って「グッタリ気だるい感」を堪能。
         ↓
二日酔いの「グッタリ気だるい感」のまま再び原稿をかく。
         ↓
終わったら飲みに行って「グッタリ気だるい感」を堪能。
         ↓
「グッタリ気だるい感」の無限ループへようこそ!

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本日も妄想中

DSCN1270.JPG たった1泊の旅行だったが、戻ってきた私を待ち受けていたのはメールの山。もちろん、どうでもいいようなDMも多いのだが、編集者からのメールは避けられない。来ていたよ、やっぱり。しかも、数カ所から。

「旅行おかえりなさい。のんびりできましたか? さっそくですが原稿をお願いします」「楽しかったですか? ○日までに原稿をお願いします」

 優しいんだか厳しいんだか、よくわからない。さりげない心づかいの直後に、キッチリと「お願い」している。いや、これは「お願い」なんかじゃなく「ちゃんとヤレよ、仕事」というプレッシャーだ。

「旅行おかえりなさい。楽しかったですか? まだまだ旅行の余韻を楽しんでいいですよ。例の原稿ですが、やれるときに書いてくだされば結構です。締切り日なんてありません。原稿が出来上がったとき、それが締切り日ですから!」

 そんな優しい編集者はいないかなぁ。近所のひまわりがキレイ……と、本日も妄想中。

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留守にしてました

7月1日〜2日で、またまた木更津・金田海岸へ潮干狩りへ行って来ました。今回は潮干狩り場をのぞむホテル三日月に泊まってきたのですが、くわしくは近日中にblogとkoganei style(本サイト)でご報告します。風邪ぎみなのと、締切りがあるので(遊んだ後は地獄だ〜)、しばしお待ちを。

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