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2004年9月の記事

こんな私でいいのか

 9月末で5月から担当していた salonpartner.jpと、6月から担当していたApureのレビューを降りることになった。制作会社がこの案件から撤退するのが理由だ。たった数カ月だったが、ちょっとさみしい気分。そんなことを考えていたとき、電話が鳴った。

「○○事務所の○○です」

 新規の仕事依頼だ。内容を聞いてみると、整体関係の単行本らしい。レギュラーがなくなった身としては、ありがたい話である。それにしても……、


    こんな私でいいのか。


 夜更かし、飲酒、喫煙に加え、出産後にたっぷりと貯えたこの贅肉。しかも、座りっぱなしの仕事柄、座骨神経痛持ち。年に1度は歩けなくなって整形外科に毎日、痛み止めを打ちに行く。この注射ってえのが、トイレットペーパーの芯ほどの太さ。針はまさにふとん針だ。そんな「まさに不健康そのもの」なオンナが、健康モノの記事を書くなんて……。先生のホームページをチェックしたら、こんなことが書いてあった(おおまかに抜粋)。

 坐骨神経痛の人は夜遅くに仕事をして、夜食を食べて満腹で寝る人が多い。満腹で眠ると睡眠中の疲労回復、脊椎矯正がされず、大腸の中に大量の滞留便がたまる。その滞留便の重みで骨盤がゆがむ。その証拠に足腰の痛みの人は おなかがぽっこり出ています。




 ウンコがたまっているそーですよ、私。

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いらっしゃいませ便座

DSCN2038.JPG もうすっかり秋である。ようやく涼しくなって喜んでいたら、風邪をひいてしまい2週間も治らない。セキがひどくて眠れないし、先日は血痰まで吐いた。結核や肺ガンだったりして。

 そんな体調だというのに近々、東北へ行く予定だ。函館を旅行し、その後岩手に立ち寄っている母から「アンタたちも来ない?」と誘われたのである。母は岩手県遠野市の生まれ。妹の家に泊まっているので、迎えがてら遊びに行こうと思っている。

 旅の途中、宮城でキャンプをする。行きはテント泊、帰りは母も一緒なのでコテージに泊まることにした。キャンプ場は国営みちのく杜の湖畔公園内にある「エコキャンプみちのく」だ。国土交通省(着手時の担当は建設省)が作った公園で、キャンプ場は昨年オープンしたばかりらしい。

 温泉大浴場やお湯の出る炊事棟もあって、いわゆる高規格キャンプ場だが、そんなことはどうでもいい。驚くべきはトイレ。ここのトイレは人の気配を感知してフタが開閉するフルオート便座だ。しかも、トイレ棟の入口は自動ドア。なんだか、トイレに入ったとたん「いらっしゃいませ」といわれそうだ。


「大盛り、つゆだく」とでも答えればいいのか。

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恐怖のプリンター

 プリンターが壊れた。電源を入れたらプリンターの中からものすごい音が聞こえてきたのである。

ギュイーン、ギバッ、ギバッ、

ガリガリガリガリ〜!

 いままで「ギバッ」なんて音を発する物体と出会ったことがあるだろうか。私はない。こんなおそろしい音を発する物を手元に置いたままにしていたら、次は何をしでかすかわからない。爆発とかしそうだし。さっさと修理に出そう。

 プリンターを電器屋に持ち込んで、修理カウンターのおじさんに壊れっぷりを説明する。「電源を入れるとギュイーン、ギバッ、ギバッ、ガリガリガリガリ〜! と音がするんです」というと、おじさんは「ははぁ」と納得していた。「ギバッ」だけでわかるのだから、さすがだ。

 おじさんは修理依頼伝票を書き始めた。概要の欄に何やら書き込んでいる。

(電源を入れるとギ……)

 ええええっ! まさかそこに「ギュイーン、ギバッ、ギバッ、ガリガリガリガリ〜!」って書いちゃうの? 私の心臓はドキドキしていた。

(電源を入れるとギシギシと音がする)

 いや、おじさん。ギシギシじゃなくて「ギバッ」なんですけど。

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仕事とはいえ……

 もう、ずいぶんと前のことだ。知り合いの代理店社長に「紹介したいクライアントがいるんだけど」といわれ、イソイソと出かけたことがある。何やらパンフを作るのにライターを探しているらしい。

 そのクライアントの事務所は御茶ノ水駅からほど近い雑居ビルにあった。道すがら、社長に「どんな会社なの?」と聞くのだが「うーん。行ってみればわかるよ」と奥歯に物が挟まったようないい方をする。ま、いいか。パンフを作るっていうのだから、何かの会社だろうし。

 事務所で引き合わされたナントカ部長さんは、ちょっと小太りのオヤジだった。あいさつを交わし、名刺交換が済んだところで、ナントカ部長さんはこう切り出した。

「健康グッズにはご興味がありますか?」

 酒とタバコに浸りきっているこの私が、健康に興味があるわけないだろうが。正直な私は「いえ、ありません」とキッパリ。ナントカ部長さんは少々、困りながらも仕事の内容を説明し始めた。

「いえね、うちの商品を愛用しているお客さまを取材してほしいんですよ」

 ははぁ、なるほど。よくチラシなんかにある「ご愛用者の声」ってやつか。いいよ、いいよ。やってやろうじゃないの。と思ったとき、ナントカ部長さんは自社商品のカタログを見せてくれた。そこに書かれていたのは……。





    宇宙エネルギーを活用した健康ふとん!
    宇宙エネルギーを共鳴させた波動水!





    ( ゜д゜)ポカーン

 そのとき、隣の打ち合わせテーブルから女の声が聞こえてきた。その女は3人のババアを座らせ、ホワイトボードを指しながら、なにやら熱心に説明をしていた。耳をすますと「ハワイ旅行……」「ここで10万円……」「印鑑はご用意されていますか?」との声。

    040926.jpg

 ホワイトボードに書かれていたのは、まさに「マルチ商法」のピラミッドだった。さっさと仕事を断わり、逃げ出したのはいう間でもない。

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本日の電話セールス

「○○さんでいらっしゃいますか?」とババアの声。

 この時点であやしかった。だって、私の旧姓で電話してきているんだもの。我が家は私が独身時代に使っていた電話番号を結婚後も使っている。そのため、旧姓で電話がかかってくるのは仕事の取引先か、古い名簿を使っているセールスだ。セールスに違いない、と踏んだが、ヒマだったので「はい、そうですが」と答える。

「婦人画報とクロワッサンのほうからご連絡しております。

 出た! 必殺「〜のほうから」攻撃だ。「消防署のほうから来ました」「近所のほうから来ました」というセールス常套句。ほう、って何だ。ほう、ってどこだ。

「このたびご連絡を差し上げたのは○○という理論から医学博士の○○先生が研究に研究を重ねてようやく開発した雑誌や口コミで評判を呼んでいるシミを消す化粧品でしてこのたびぜひと思いご連絡を差し上げて……」






 ババア、息つぎしろ。
 句読点を入れろ。






 そう思いながらも、しばらくしゃべらせておく。5分はしゃべらせた。その間、私はあいづちひとつ打たない。ババアがちょっと疲れてきたころを見計らってこう答える。

「セールス?」
「………。いえ、あの」
「セールス?」
「まあ、そんな感じでございます」
「……で、家庭画報とクロワッサンは何の関係があるわけ?」
「は?」
「だから〜、家庭画報とクロワッサンは何だって聞いているの!」


(ババア、しばし沈黙)


「あのね、私、雑誌のライターやってんの。クロワッサンの記事も書いているの(ホントは書いていない)。どういう経緯でクロワッサンの名前を出してセールスしているわけ?」
「ええと。○月号のクロワッサンでかとうかずこさんが絶賛されているんですよ」
「広告でしょうが」
「え。ええ」
「金を出して載せた広告で、金をもらったかとうかずこが絶賛したからといって、クロワッサンから電話をかけているフリをするのはいいの? 広告の契約書にクロワッサンをかたってセールスしていいって載っているの?」
「い、いえ。その……」
「うちは化粧品はいりません」
「は、はい。わかりました」

 爽快な気分だ。

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おかげさまで5,000アクセス

本家サイトに書いていたコラムを、ここに移して早4カ月。毒気たっぷりのコラムながら、足しげく通ってくれる人がいるおかげで、ようやく5,000アクセスを超えました。今後とも細々と書きつづっていきますので、末永くご愛顧のほどを。

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どうしろというのだ

 薄曇りのなか、娘を連れて府中の森公園へ。しょっちゅうクルマで通りかかっていたが、公園内を歩くのは初めてだ。

 園内は芝生の広場や水遊び場、テニスコートなどがあって、けっこう広い。のんびりと散歩をしつつ、ベンチに座って多奈加亭FARM HOUSE(HPに東小金井店が載っていないのはナゼだ?)で買ってきたパンを食べる。エネルギーがありあまっている娘は、遊具広場に行きたくてウズウズ。はじめて来た公園は、いつもの公園とはまた違った遊具があり、ひと通り試してみたいらしい。わかったよ、行くからさぁ。

 府中の森公園の遊具はまさに「めずらしい」ものだらけだった。ヤラレタ感あり。だって、こんなのですよ、奥さん。

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 おまいはマリオに出てくるカメか? 名を名乗れ! 右のアヒルにいたっては、もはや何のキャラなのかもわからない。かわいいのか、これ。いいのか、これで。しかも、この「マガイモノ」のカメやアヒルのそばには、こんなものが転がっていた。

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妙にリアルな野菜の群れ。どうしろというのだ。

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おじさんの心意気

 ここのところ、相手のある取材モノを減らしているため、自宅でこもって資料集めや原稿書きをしていることが多い。まさに「ひきこもり同様」の生活をしているので、毎日のように訪れるセールスにはいささかウンザリ。新聞、保険、クルマ、浄水器、NHKとあらゆるモノを売りつけようとする輩が、ピンポンピンポンピンポン〜。今日も昼間にピンポン野郎がやってきた。

 うるせーんじゃ、ワレ。仕事の邪魔するな、ボケェ!

 ……と、怒鳴りたくなるのを我慢して、ドア越しに応対。「どちらさまですか?」と聞くと、蚊の泣くような声で「あの〜、ご近所の方に……」という。

 あやしい。ご近所ってなんだ。そもそも、訪問セールスに来るヤツは、たいていが「近所のものですが」「引っ越しのごあいさつで」とほざく。ドアを開けたら負けだ。その手に乗るものか。「仕事のお客さまが来ているので、またにしてください」

 すると、ドアの外にいる男は「明治乳業です。ご近所の方にサンプルをお配りしています。玄関に置いておきますので飲んでみてください」といい、何やら袋を置いていった。

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宅配牛乳セット4本。おいしかった!(すでに1本は消費済み)

 断わらられたら、いさぎよく撤退し、なおかつお試しセットを置いて行く……。「とにかく飲んでみてください。絶対に気にいりますから」という自信がなければ、客の顔を見ずに商品を置いていけるわけがない。なんだか、牛乳屋のおじさんの「心意気」を感じるセールスであった。

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占い師の本性

 以前、何人もの占い師を取材したことがある。たいていの占い師は分単位で金をもらって仕事をしているが、取材のときはじっくりと話ができる。そのため、イメージとは違った意外な一面を見てしまうも多い。

 街頭の売れっ子占い師(女性)は、異常なほど何かに怯えていた。取材時も人目につかないような喫茶店を指定し、話をしている間じゅう、キョロキョロとまわりを見まわす。とにかく、本名や連絡先、プライベートなことは書くなとしつこい。だーかーらー、ゲラ見せるっていっているじゃん。アンタ、狙われているの? というわけにもいかず、早々に取材を終えた。

 銀座の街頭占い師は、ハタから見ると単なる「恰幅のいいおじさん」。スーツをパリッと着ていて、どこかの重役みたいである。彼は事務所の個室でふたりきりになったとたん「あなた、アソコの具合がいいでしょう」といい出した。「は?」と聞き返すと「シモ、シモの具合だよ」という。いわく、人相でアソコの具合までわかるらしい。どう返事をしたらいいか悩んだ挙げ句、とりあえず「ありがとうございます」と礼をいう。何をやっているんだ、ワタシ。

 超有名風水師はいままでの人生の中で、いちばんイヤな女だった。会った段階から何やら機嫌が悪い。満面の笑顔なのに、目がまったく笑っていないのだ。

「あの、先生がおすすめする、恋愛に効果のある食べ物を特集したいのですが」と聞く私に、彼女はこういい放った。

「何それ。私、一般の人がふだん、どんなものを食べているのかなんて知らないわよ!」

 テレビに出たり、本を何冊も書いている大先生は料理もロクにしないらしい。しかも「私は一般人とは違うのよ」というニュアンスがありあり。取材が終わって事務所を出たとき、私はすぐさま編集者にかみ付いた。

「あの女を2度と私に近付けないで。ぶっ殺したくなるから」

 幸運を呼び寄せる手伝いをしているはずの風水師が、殺意を芽生えさせるなんて。なにが「幸せになる風水」じゃ。

※この記事は昨日書いたものですが、本日9/22更新の室井佑月blogで占い師のことについて書かれていたのでTB。

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市役所に漂う屁の香り

DSCN1995.JPG 先日の土曜日、小金井市役所で「のびゆくこどもプラン」の会議があった。本会議ではないので、都合のついた4人の委員と子育て支援課の次長とで、今後のスケジュールやヒアリングについて話し合う。場所は市役所の8階。窓から見える夜景はなかなかのものだ。

 会議を始めて1時間がたったころ。どこからともなく、怪しいにおいが漂ってきた。そう、屁のにおいだ。

 私自身は「自分じゃない」と確信していた。自分でも気づかないほどの意識障害がない限り、ケツの穴がゆるんだ事実はない。

(だれだ?)

 次世代育成支援、事業計画、子どもの権利条約、社会福祉協議会、障害児、登校拒否児童など、こむづかしい話をしつつも、私のアタマのなかは「だれが屁をしたのか」ということでいっぱい。それは会議に出席していた委員たちも同様だったらしい。

「なんか、くさくない?」

 唐突にひとりの委員が問いかける。会議室にうずまく、疑惑の目。なんだか、火曜サスペンス劇場の犯人探しみたいになってきたぞ。

「くさいですね」
「さっきからなのよ」
「廊下までくさい」

 口々に自分の「においっぷり」を語る委員たち。もう、育児支援の話どころじゃない。疑心暗鬼になりながら、みんなでにおいの原因を探していた。クンクンクンクン……。

「わかった! わかったわよ!」

 ひとりの委員が叫ぶ。みんなの心に広がる安堵と不安。誰もが「アナタ、したでしょう」と、いわれないことを祈っている。重苦しい沈黙。

「浅間山よ! 今日、東京まで火山灰が飛んで来たっていうし。硫黄のにおいなのよ!」

 会議が終わって8階から1階へ降りたとたん、においがなくなっていた。どうやら、上空の風に乗って運ばれてきた硫黄のにおいが、会議室の窓から入り込んでいたらしい。ともすれば、委員同士の信頼関係をも損なう恐れのあった「異臭騒ぎ」は、こうして一件落着したのであった。

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開脚熟女恥辱診察乃図

 2人のオトコからメールが届いた。タイトルは「大丈夫?」「大丈夫ですか?」である。もはや開封をしなくても中身の検討はつく。病院での診察結果が気になっているのだろう。

 こんなにも、私の股具合を気にしてくれるオトコがいるとは。

 ひとりは「又、股、切るの?」とオヤジギャグメール。もうひとりにいたっては「剃毛決定ですか?」。心配しているふりして、おもしろがっているだろ。オマエら。

 いやぁ、行って来ましたよ。病院。今回はパンツの脇を少しだけズリ上げるのではなく、完全パンツ下げ。パンツを太ももにひっかけた状態で横たわる私。しかも、場所が場所だけに脚を固く閉じていると診察ができない。

 ええ、ええ。やりましたとも。開脚。エロポン風にいえば「開脚熟女恥辱診察乃図」。

 先生はしこりをグリグリとつまみ「あ〜、これは粉瘤じゃないね。切らなくても平気だよ」という。しかし、ことばの端々に「頼むよ。こんなとこ切りたくねえよ。薬で何とかしてくれよ」的な匂いを感じたのは気のせいか。

 ホッとしたのもつかの間、数カ月前からヒジにできていたニキビらしきものが、実は粉瘤だということが発覚。「切る? 放っておく?」と聞かれ、思わず「切ってください」と頼む。股は切らずに済んだものの、ヒジを切るハメになってしまった。しばらくの間、ほおづえとエルボー攻撃は封印せねば……。

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はれた下腹部

DSCN1977.JPG またネグミン液のお世話になる予感がする。ネグミンは消毒薬で、ヨードチンキの強力版。娘の出産で腹を切ったときにボトルごと貰ってきたやつだ。

 実は3日ほど前から脚の付け根が痛い。皮膚の下にしこりのようなものがあって、赤くはれている。どうやら、再び粉瘤(アテローム)になってしまったらしい。

前回、手術したときは「へそ斜め下かつ、脚の付け根、盲腸のあたり」だったが、今回はもっともっと下の位置で「脚の付け根かつ、大事なトコロ」という感じ。富士山の裾野だったのに、5合目になっちゃったわけだ。

 だぶん、病院の先生は「あー、ダメだねえ。切らなきゃ」というだろう。そして、手術だ。もう、脚の付け根の手術、というよりは「アソコを切る」といった決意が必要である。


      剃毛、決定。


 さて、行って来ます。医者に……。

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癒されるワタシ

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 下ネタ続きの生活に疲れた私。ご飯を作っていても、布団に入っていても「次のネタは何にしようか」と考え続けているからだ。もう、アタマのなかはウンコのことでいっぱい!

 そんな私を慰めてくれたのは、夫でも娘でも男友だちでもなく、保育園に咲いていた「ひまわり」と、マンション横の空き地にあった「山ぶどう」だ。トンボが飛び、ススキが風に揺れる初秋だというのに、ひまわりは満開。まるで、背筋を伸ばした人のようにピンッと立っていた。

「まだがんばっているのねえ。私もがんばるよ」と声をかける。花にしゃべりかけている私を見て、園庭で遊んでいた子どもたちがけげんな顔をしていた。

 山ぶどうは夏に花が咲き、実をつけたところだ。もう少しすると、この実がキレイな紫になる。

「ようやく実りの時期なんだね。私もがんばるよ」と声をかける。近所のおじいさんが悲しそうな顔で私を見つめ、通り過ぎた。

 自然のチカラに癒されて、ちょっといい気分。保育園やご近所はビミョーな空気に包まれていたが。

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おそるべしウンコ効果

「もう、その話題はいいよ」と思っているアナタ。現実から目をそらしてはいけません。だって、いつもは30〜50アクセスをウロウロしているこのblog、昨日に限って105アクセスもあったんだから! 「ウンコの呪い」で105アクセス!

    おそるべし、ウンコ効果。

 ちなみにここのアクセス解析はオープンタイプを使っている。右下のカウンターをクリックすれば、だれでも見られるので、ぜひお試しあれ。

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ウンコの呪い

 昨夜は徹夜で原稿書き。途中、店がたくさん並んでいる様子を書くのに「軒をつらねる」「ひしめく」「所狭しと並ぶ」のどれにしようか、と悩む。ちょっと気分を入れ替えて「最適な組合せ」を考えようと、メールのチェックをする。ダダダーッとメールが並ぶので、どこからかと思いきや……。

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 呪いか? もう、悩んでいる余裕ゼロ。おかげで仕事が進まなかったよ。

 みなさん、お好きなんですね、ウンコネタ。この手のネタをアップした日は、アクセスが一挙に増える。過去ネタと最新ネタを行ったり来たりしながら、何度も読み返している人もいるからスゴイ。そんなに喜んでもらえるのなら、まだ続けるべきなのか。どうやら、無間地獄に落ちてしまったようだ。私とウンコの闘いはまだ終わらない……。

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ウンコのおばさん

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 ひさしぶりにクソ暑くなった昨日、近所の小学校で「子どもまつり」が行なわれた。保育園や学童保育などでも出店を出しているので、娘を連れて顔を出す。ミュージックベル(ハンドベルの小さいもの)を使ったコンサートや紙芝居、ミニSLなどがあるので、子どもがワサワサ集まっていた。

 駐輪場で検便容器を郵便局に破損された過去を持つKさんにバッタリ会う。「blog、見たわよ〜」とさわやかに声をかけてきたので、思わず「すごい反響なのよ」と答える。すると彼女は「名前は出さないでねぇ〜」とさわやかに去っていった。名前を出さなければいい、というもんじゃないと思うのだが。

 会場に入ると口の悪さで有名な「爆弾男・O氏」が声をかけてきた。たわいのない話をしていると、O氏の息子ふたりが近づいて「このオバサン、だれ?」と私を見つめる。そんな息子たちの視線に気づいたO氏は、あわてて私を紹介した。


「この人はね、ウンコのオバサン」


 O氏よ、それはないだろう。「いやぁ、息子にあのblogを読ませたんだよね」と言い訳をしてもムダである。私は「ウンコのオバサン」じゃなく「ウンコの話を書いたオバサン」だ。くれぐれも間違えないように。

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吐く隣人

 夜中に隣人からヘタクソな歌を聞かされたのは先月のこと。(過去ログ参照)今月はその名も「吐く隣人」である。

 それは夜中の2時のことだった。翌日早朝からの出張にそなえて早々に寝たはずの夫が、ムクリと起きて仕事部屋にやってきた。

「寝られないよ。だれかが吐いてて」「は?」

 どうやら誰かが外で吐きまくっていて、その声で目が覚めたらしい。確かに耳をすますと聞こえてくる。

「う、うぇ〜〜っ。あぁ〜〜」
「おぅぇ〜。もう、だめだぁ。死ぬぅ」

 吐くというよりも、ケモノの声。まるで、手負い猪が断末魔の叫びをあげているようだ。夫は声を頼りに、マンションのまわりをグルリとまわり、その断末魔の主を探して歩いた。

「わかったよ。だれなのか」
「だれ? だれなの?」
「大家さんの孫だよ。自宅のトイレで吐いているみたいでさ」

 我が家の古いマンションは大家さん宅の隣にある。2世帯住宅で1階が大家さん夫婦、2階が娘と婿、孫が住んでいる。この孫っていうのがクセモノで、しょっちゅう飲んだくれては叫んでいる。以前も夜中に、マンションの地下駐車場から「た〜す〜けてくれ〜。死ぬ〜、死ぬ〜」と叫び声が聞こえ、あわてて駆け付けたところ、ゲロに埋もれてもがいている孫を発見。勝手に死ね、と放置したことがある。

 大家さん。朝4時までトイレで叫んでいるなんて、アンタの孫は最低です。もう、引っ越ししたくなりました。

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キャプション1本分が!

DSCN1959.JPG●注意 この本文には伏せ字や当て字が使われていますが、文字化けではありません。キーワード検索で熱狂的信者や関係者が読みに来るを阻止するためです。最近、ココログがやたらと検索エンジンで上位ヒットしちゃうんだよねえ。

 1998年の創刊から丸5年間、キチーちゃんの雑誌で仕事をしていた私。ふつう、雑誌はまず企画を練ってページ割りを決め、特集の趣旨に添った撮影と取材をする。しかし、このキチー本はいわゆるカタログ的意味合いが強く、とにもかくにも商品がメーン。企画なんて後から付け足し。

 シーズンごとに行なわれる展示会では、ものすごい数の新商品がお披露目される。それをカメラマン、ライター、編集が総出&徹夜で撮影。何日も徹夜をしながら、ほとんどの商品をブツ撮りする。その後は撮影された写真を並べて企画を練り、ひたすら原稿を書き続ける。もう、やってらんないほど「やっつけ」「こじつけ」「超特急」なんである。編集ですら「とにかくページを埋めちゃいましょう」と、いうほどだ。

 そんな苦労を義理と金のために続けていたが、ストレスは溜まる一方。そんなことを何年も続けていくうち、私のストレスはキチーちゃんに向けられて……。

 あの、点のような目もこにくたらしい。
 口がないクセにしゃべるな。
 寸胴体型なのに、コスプレすんな。
 日本全国のみやげ屋に出没して、
「私はここのジモティーなの」みたいな面しやがって。

 あまりにも辛く、あまりにも理不尽な仕事をしているがゆえ、私はどんな商品であっても「キチー物」だけは手に取らないことを誓っていた。だって、あんなに苦労して手に入れた金を、なぜヤツに還元せねばらないのか。

 しかし、そんな私にも転機が訪れる。キチーの仕事をしていたために、手に入れてしまったピーロラ○ドのチケット。もう、撮影で行っているよと思いつつ、娘のよろこぶ顔が見たくて出かけてしまった。あげくの果てにねだられて「阪神ユニフォームを着たキチーちゃんのドリンクボトル」を買わされる。あぁ、ママが寝ないで書いたキャプション1本分の値段だよ……。鬱。

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なるはやでエロポン

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 裏番だったり、歌舞伎町で飲み明かしたり不純異性交遊をしたり、エロ雑誌のライターだった、というダーティな過去を捨て、すっかり善良な市民として生きている私。だから、こういう「子どもに有害なネタ」は避けたいところだが、そうもいかない。だって、エロ+ガチャポン=エロポンなんである。

 だから、何だといわれそうだが、そもそもエロポンを知ったのはつい先日だ。ALFREXの社長から仕事の電話をもらったときのことである。「最近、フィギュアはどーよ。もうかってる?」と聞くと、社長は「いま、エロポンっていうのをやっているんだよ」という。もともとALFREXはリアルな時代劇フィギュアで有名な会社だが、今度はミニチュアのアダルト・トイを出したというわけだ。

 エロポンのサイトを見たところ、各フィギュアのタイトルがすごい。「活大蛸開脚吸盤責め乃図」とか「後手縛り恥辱放置乃図」など注意深く読まないと理解に苦しむタイトルが並んでいる。一瞬「漢文かよ、苦手だったな」と、学生時代を懐古してしまったじゃないか。

 思わず社長に電話をかけ「あのタイトルや縛り具合は会議で決めたのか?」と聞いてしまった。社長とか造形師とか広報担当とか営業とかが、輪になって企画を練っていたらおもしろすぎる。

「社長、ここにタコをからませたほうが、よりエロ感が出るかと」
「うーん。なかなか、いいねえ」
「じゃ、サンプル作ってみましょうか」
「そうだね、なるはやでよろしく」

 ……てな感じだろうか? 笑える。

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うるせーってぇんだ!

DSCN1956.JPG 先日、とある書籍の仕事で築地銘店会の世話人を取材した。築地銘店会とは場外市場の約120店舗が集まって2002年に発足した会で、毎週土曜日にさまざまなイベントを行なっている。世話人の岩間氏は陶器店の社長で、ツルツル頭が印象的なおじさまである。その風貌とは裏腹に、意外と照れ屋。はにかんだ笑顔がかわいらしい。

 取材はカメラマンの夫と組んでおこなった。夫がテスト用のポラを撮影し、一緒に構図や明るさを確認する。ページの趣旨に合わないときは、私が現場で指示を出す。

「後ろの棚、ちゃんと見えるようにして」
「目線と笑顔ありなし両方で」
「こんなんじゃダメ。もっと引いて足まで入れてよ」

 仕事中に加えて、相手が夫だから、どうしても語気が強くなる。横で聞いていた岩間氏は、ライター女のエラソーな態度に驚いたようだった。こんなことはしょっちゅうなのだが、誤解を解くためにいいわけをする。

「実は私たち夫婦なんです。だから、厳しくしちゃうんですよね」

 そう、話すと岩間氏は納得がいったように「そうなんだ! ダンナさん大変だねえ。女はうるさいから」と笑った。「うちの女房もクルマを運転しないくせして、助手席でうるせぇんだよ。ごちゃごちゃいうな、ってぇんだよ」

 江戸っ子らしい、しゃべりっぷりで夫の味方をする岩間氏。夫はまるで「鬼に金棒」「水を得た魚」のように「ホントですよ。イチイチうるせーってぇんだ」といっていた。私の目を見ないようにしながら……。

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こっそり見るべし

 2ちゃんねるの某スレで話題になっているblogをご紹介。ホノボノしていて、笑えます。アクセス解析やカウンターをつけていないので、本人たちは大勢の他人さまに見られていることに気づいていない。くれぐれも、あちらのblogにコメントやトラバはしないように。静かにヲチすること。ちなみに本文に「?」が多いのは、携帯の絵文字を使っているせい、らしい。

 声をひそめ、忍び足でクリック

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続・正しいウンコの送り方

DSCN1948.JPG 私自身はもうウンコネタを終わらせたい。しかし、いまだあちこちで衝撃の余波が続いている。この日は保育園のお祭り。あいにくの雨だったが無事に終わり、クラスの父母たちでご飯を食べに行く。子どもたちが大騒ぎをするなか、ビールをチビチビやっているとMちゃんのママが話しかけてきた。

「ねえ。ウンコの話なんだけど」

 いきなりの先制攻撃。しかも、おあつらえむき、とはこういうことをいうのだろうか。私の前には郵便局に勤めるSちゃんのパパがいた。私たちの会話を聞いていた彼はニヤニヤしながら「いやぁ、あれは衝撃的でしたよ」と口をはさむ。ふたりともここの読者である。

 郵便業務のプロがいるとなれば、聞くことはひとつ。「あれって、郵便番号の読み取り機に突っ込んで、割っちゃったの?」と疑問をぶつける。彼はビールをゴクリと飲み、静かにこういった。

「いやぁ、ありえない。いくら小さくても、容器の厚さがあるから機械にはかけないはずだよ」

「じゃあ、どうして破損したの?」

「わからない」

「踏んじゃったとか?」

「うーん。わからない。わからないけれど、その時オレがいなかったことが救いだ」

 容器が破損した原因を究明するよりも、当時、自分が現場にいなかったことのほうが重要らしい。彼はいつまでも「うん、よかったよかった」とつぶやいていた。

 そして……。たっぷり飲んで帰宅したところ、編集者からメールが届いていた。彼女からのメールにはこう書かれていた。

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 8月納品分にヌケがあることに気付いてしまいました。ヒトの脳ってどうなっているんで しょうね? 「ウンコ野郎」と同じくらい不思議です。
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 ウンコ衝撃派がおさまるのは、いつのことなのだろうか……。

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ヤバいタバコ

 OL時代のこと。インド旅行から帰ってきたばかりの先輩が、更衣室から私のデスクに電話をかけてきた。「仕事中ごめん。おみやげを渡すから、こっそり更衣室に来て」という。電気を消した薄暗い更衣室へ入ると、こわばった表情の先輩が立っていた。

「あのね、これ。インドで買ったんだけど、ヤバいタバコなの。早くしまって!」

 鬼気迫る先輩の声に脅され、差し出された包みをロッカーにしまう。なんだかわからないけれど、相当ヤバいものらしい。

「ヤバいってなによ」

 そう聞く私に先輩はこっそり耳打ちした。

「ヤバいタバコっていったら、アレに決まっているじゃない」

 ひえ〜〜っ。アレってアレですか? おみやげにアレはヤバいでしょうが。激しく動揺する私。「弟が吸ったらね、相当キタらしいよ」と彼女は付け加える。どうやら現地人に「ハッパあるよ」といわれて買ってきたらしい。ヤバい、ヤバすぎる。

 人間、好奇心には勝てないものである。その夜、自分の部屋でもらった包みを開けてみた。エスニックな包みにタバコが数本入っていた。刻んだ葉っぱを、大きな葉で巻いてある。見るからに妖し気だ。「こういう好奇心でやめられなくなるんだよな」と思いながら火をつける。しかし、燻りくさいだけで何の変化も起こらなかった。

 数日後。私は友人と吉祥寺で飲んでいた。次の店に向かおうと歩いていたとき、タバコの自販機が目に入った。この自販機は、いつも外国の珍しいタバコを揃えていて、私も遊び心で何度か買いに来たことがある。

 (……?)

 なんと、その自販機にあの「ヤバいタバコ」があった。先輩と私が「ヤバいタバコ」と思っていたのは、インドではポピュラーな葉巻きタバコ「ビディー」だった。タバコを売りつけたインド人はウソをついていない。だって確かに「ハッパ」だからな。

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Ads by Goooooooooooogle

google1.jpg Ads by Goooooooooooogleってなんだよ。……と思ったら、テストなんだそうだ。

Google では現在、 Google 広告を対象に新しいブランド設定機能をテストしております。このため、お客様のページに "Ads by Goooooogle" というラベルの付いた広告ユニットが表示される場合があります。この新しい表示についてのご意見をお待ちしております。 Google では今後しばらくの間、このテストの結果分析を行います。

 見事に「ブランド戦略」にのせられてクリックしたワタシ。ていうか「o」は12個もいるんかい。


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脱水し続ける女

DSCN1938.JPG 締切りを終え、次の仕事が始まるまでに何とか1日だけでもフリーにしてやろう。そう思って、朝方4時に保育園へ「お休みします」とFAXし、娘とふたり昭和記念公園のレインボープールへ。なぜか、9/1〜3までは終日半額料金ということで、思いがけずに得をする。シーズンオフのサービスらしい。

 さすがに夏休みも終わった平日で園内はガラガラ。思う存分、泳ぎまわって疲労困ぱいだ。グッタリしながら、帰り支度をするためにロッカールームへ行く。ここには水着を脱水できるよう、2槽式洗濯機が置いてあって自由に使うことができる。いつもは何人も並んで順番待ちをしているが、今日は私を含めてたったの3人。さぞ、早く順番がまわって来るだろうと思ったが、世の中そう甘くはなかった。

 20代半ばと思われる女が、脱水機を使っていた。たぶん、彼氏と来たのだろうな、と微笑ましく見ていたが、その女は脱水機のタイマーをMAXの5分にセットしていた。たった1枚の水着をグルグルグルグルグルグルグルグル。いつまでたっても終わりゃしない。後ろに並んでいた男の子連れのお母さんと、私のイライラはつのるばかりだ。

 そんな「2人の子連れオバサン」を尻目に、洗濯機の前に立って、念入りに化粧をする女。水着はまだまわっている。グルグルグルグル……。

 ようやく、5分の脱水が終わり、いそいそと水着をしまう彼女。その動作すらもどかしく、自分と子どもの水着をつっこむお母さん。そのとき、男の子が母親に「ねえ、これって時間かかる?」と聞いた。

 母親は彼女に聞こえるように、こう言い放った。

「あのねえ、脱水なんて30秒もやれば十分よ!」

 私が心のなかで拍手したのは、いうまでもない。

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スツールはケツが痛い

DSCN1944.JPG 友人あっくんと飲む。沖縄居酒屋で泡盛を飲んで、腹いっぱい食らう。ボトルを飲み切ったので、店を出て「どうするよ」と聞くと、あっくんは「もう飲むだけでいいや」といった。いや、そーいうことじゃなくて「帰るかい?」という意味なのだが。

 そういえば、駅から少し離れたところに気になる店がある。せっかくだからと、ふたりして行ってみることに。そこはいわゆるバーで、ワインや日本酒をグラス出ししている店だ。坊主頭に手ぬぐいを巻いた海坊主のようなあっくんと、スッピン短パンのワタシは明らかに場違いである。

 以前、オーセンティックな店ばかりを集めた本で、BARを30軒以上取材したことがある。そのときの原稿風で今回の店を紹介するとこんな感じだ。

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 閑静な住宅街にひっそりと佇むその店は、10人も入ればいっぱいになる細長い造り。ぐっと落とされた照明と、控えめに流れるジャズの音色が、落ち着いた空間を作り上げている。なめらかな手触りのカウンターは無垢の杉で作られたもの。木を組み合わせるために開けるほぞ穴が、古材であることをうかがわせる。
 メニューは日替わりでワインが15種、日本酒が4種。どれも600〜800円と手ごろな値段なので、あえて初めての銘柄を試すのも一興。おすすめを聞いてみれば、かならず納得の一杯が見つかるはずだ。
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 そんな店に海坊主とスッピン女。オーナー・バーテンダーの心境はさぞ複雑だったに違いない。話しかけるたびに困ったような顔をしていたのが印象的だ。酒を2杯ほど味わったころ、下半身がしびれ始めていることに気づく。小さなスツールの座面に大きな尻で座り、なおかつ足が届かなくてブラブラしていたのだから、しびれるはずだ。このままでは要介護スッピン女になりそうなので、早々に退散。

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