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子育て支援の落とし穴

DSCN2459.JPG 検尿ネタばかりだと何なので、まじめネタをひとつ。先日、厚生労働省で開催された「新新エンゼルプラン(仮称)策定に向けての意見交換会」へ行ってきた。小金井市の子育て支援計画をチェックする委員をしているので、その参考になればと思い、出かけたのだが、なんともシックリこない。

 会場となった会議室は、座る場所を探すのもむずかしいほど、たくさんの人が集まっていた。省庁からは内閣府、文部科学省、厚生労働省、国土交通省の担当者、参加者は全国から集まった子育て支援サークル、保育所、学童保育所、児童養護施設、母乳育児、放課後事業などの関係者が100名以上。雨のなか、これだけ集まったことを考えると、それだけ「新新エンゼルプラン=子育て支援」の関心が高いことがわかる。

 しかし、だ。私がシックリ来なかったのは、参加者のメンツである。「国が作る子育て支援策についての意見交換会」のはずなのに、来ているのは「○○協議会」「○○連絡会」「○○の会本部」とかの肩書きつきの人ばかり。しかも、スーツ姿。もう、子どもは成人しました、なんていう年代も多く「いま、子育てをしている人」「これから子育てをする人」が少ないのである。

 エンゼルプランっていうのは、少子化対策のはずである。どうすれば、子どもの出生率があがるかがポイントのはずだ。なのに、産み終わっちゃったオバサンばかりが来て、どうする(38歳の私も微妙な立場だが)。もっと若い人が参加できなくちゃ、意見拝聴できないじゃないか。

 たったひとりだけ、2人の子どもを連れて参加していたお母さんがいた。小金井市のMさんである。彼女は4人の子どもの母親で、意見交換会にはいちばん下の子をだっこし、もうひとりの子と手をつないで来ていた。ぐする子どもをなだめながら、マイクで意見をいう。

「少子化対策、子育て支援をうたっていながら、こういう会議に子どもの保育が用意されていないこと自体が問題」

 前の席に並んでいた厚生労働省の担当たちは苦笑いするしかなかった。本当にその通りだと思う。子育てをしている母親、これから産み育てる人たち不在で、何を語ろうというのか。何を聞こうというのか。本末転倒もはなはだしい、と怒りながら帰宅の途についた。

 参考リンク/Yahoo!ニュース - 政治 - 共同通信


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「小金井ネタ」カテゴリの記事

コメント

私も同じ事を思っていました。
前に「少子化問題の根っこ」という記事にも同じようなことを書いたのですが、お役人の方々は上から見下ろして「つべこべ言わずに、産んでよ」と言っているような気がします。
視点が違うんですよね。
子育て中の人たちの立場に立っていない・・。
まずそこから始めなければ、何も変わらないように思います。

投稿: Kako | 2004.10.28 22:44

触発されて書いた記事をTBしてみました。
Kakoさんは、はじめましてなんですけれど、
コメントの一部を使わせていただいています。
問題ありなら削除しますので。
そうコメントくださいね。

投稿: ぷれこ | 2004.10.29 15:40

kakoさん

厚生労働省担当者の中には、みんなの発言をメモし、
ときには頷いたりしながら、
とてもとても熱心に聞いている方もいました。
あとで知人から聞いたところ、その人は
子育て支援にとても真剣に取り組んでいて、
現場にもマメに足を運んでいるそうです。
そういう官僚が増えてくれればいいんでしょうね。

投稿: poron | 2004.10.29 23:10

ぷれこさんの所からきました。
お役所さまのすることは、なんだかいつも的外れな気がします。
子供を産みたいわたしも悩みどころです。

投稿: うな | 2004.10.30 02:19

うなさん、はじめまして。
ぷれこさん経由でそちらのblogも
のぞかせていただいていました。
肝っ玉かあさん志望とのことでしたが、
なんてステキな夢なんでしょう!

こういう「貴重な人」がいるというのに、
日本や役所は的外れなことばかり、必死。
いまどき、役人たちのイメージするモデル家庭を
「サラリーマン、主婦、子どもふたり」なんて、
時代錯誤もはなはだしいわけで……。

投稿: poron | 2004.10.31 01:23

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