穴はふさいでいません
我が家は狭い。なので、できるだけ片付けるように心がけている。しかし、時としてどうにもならないことがある。
旅行へ行くので、夫は玄関で靴の準備をしていた。娘は玄関横のトイレに入っている。ジャーーーッ。トイレを流し、ドアを開ける娘。しかし、外開きのドアは玄関に座り込んでいる夫の身体に邪魔されて、ほんの少ししか開かない。
「ちょっと! 出られないじゃない!」
娘はプンプン怒りながら、わずかなドアのすき間に身体をねじ込み、トイレから出ようとした。……と、そのとき。「ギャ〜〜〜ッ」と泣叫ぶ声。あわてて駆け付けると、娘は尻を出したままドアの前で泣いていた。
4歳の娘は、トイレを済ますとパンツを上げずにトイレから出てくる。まだ、パンツを履くのもギコチないお年頃。ほんの少しでも広い廊下やリビングで、ゆっくりとパンツを上げたいのである。
どうやら、ドアの角でぶつけたらしい。ぷるんとした尻は、割れ目から血がにじんでいた。ちょうど、尻の穴の真上あたりだ。薬をぬり、大きなバンソウコウをはった。娘は悲し気な顔をして、私にこう、つぶやいた。
「もう、ウンチ、できなくなっちゃった……」
安心しろ。穴はふさいでいないよ。
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