水商売の思ひ出
まだ、ライターとして駆け出しのころ、水商売をしていたことがある。どうにも食えない私を見かねて、男友だちが行きつけの店を紹介してくれたのだ。内装はしゃれたショットバーなのに、カウンターにいるのはママと女の子という、風変わりな店だった。もちろん、カクテルを頼む客などおらず、みんなJINROかウイスキーのボトルを飲む。
スピリタスをたしなむ私にとってJINROは、もはや水。客が「poronちゃんも飲みなよ」などと、うっかり口を滑らそうものなら、店は祭り一色になる。
客が水割りやウーロン割りにしていても、私はロック。飲み始めたら、客の飲酒ペースなどおかまいなしだ。あまりにも早くグラスが空になるので、客は「お代わりしなよ」といわざるを得ない。こうして、ボトルの中身は減っていく……。
入店1カ月後の私は、客からこう呼ばれるようになっていた。それは……。
ボトルキラー。
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コメント
poronさん、お酒強いんですね。
バーテンダーも止めないくらいだから。笑
昔はいくら飲んでも、どうもなかったけど、
オットと付き合ってから、お酒はやめました。
…すごく酔っ払って、顔がどどめ色になるから…
でも、飲むならバーボンのロックですね。
っていうか、酒はロックですね。爆
電気ブランとか怪しい酒を飲んでいた日々が懐かしい。
投稿: tsuyorin | 2004.10.06 09:09
"ざる"という表現がありますが、poronさんの場合は進化して"わく"ですね。
客の財布も飲み尽す…
投稿: あっくん | 2004.10.06 10:56
tsuyorinさんへ
やっぱり酒はロック、ロックですよ!
私は飲んでも顔がドドメ色になったりはしないんですが、
会計のときに顔が真っ青になります(笑)。
強けりゃ、いいってもんじゃないんですよね。わはは。
投稿: poron | 2004.10.08 17:35
あっくんへ
バイト先を紹介したのは、あなたでしょうが(笑)。
当時、あの店は相当、儲かっていましたね。
店が毎日、満席になっていたもんね。
ワタシって、ほら。売れっ子だったから……。
投稿: poron | 2004.10.08 17:37
あの時はあのお店にとってのバブルでしたね。
私の飲み代がそのまま誰かさんの給料になっていた計算でした。
なんだか、ユネスコの足長おじさんになってた気分…酔っ払いの。
奢れる者は久しからず、ただ春の夜の夢の如くに消え去っていった・・・あの時を返して欲しい!!
できたらお金も!!!
無理なのは承知…
投稿: あっくん | 2004.10.08 23:40