10/30にエントリした「オンナとはおそろしきもの」があちこちで紹介されて以来、カウンタがまわりっぱなし。いろいろなコメントをいただいたが、あおきんさんの話は涙なしでは読めない。彼のコメントを読んであることを思い出した。やはり、男をもて遊んだオンナだ。
そのオンナは親にナイショで同棲をしていた。気の強い彼女とは対象的で、彼氏はおとなしくておっとりタイプ。1年ほど同棲しただろうか。彼女はある日、実家を訪れ「○月に結婚するから」と宣言した。突然の話に驚いた両親だったが、娘のシアワセのためだ。先方に連絡を取り、大急ぎで婚約の段取りを整えた。
婚約の日。彼女は振袖を着て、うれしそうに式場へ現れた。身内だけのささやかな宴席ではあったが、無事に婚約も果たし、後は挙式を待つだけ。職場への報告や式の準備、新居探し、家具選びなど、ふたりとも忙しい毎日を送っていた。しかし、式を間近に控えたある日のこと。彼女は実家を訪れて、こういいだした。
「私、結婚しない。どうしてもイヤ」
両親が理由を聞いても、黙っているだけ。両親も親戚も「単なるマリッジブルーだろう」と考えていたが、彼女は同棲中のアパートから荷物をまとめ、実家に戻ってきてしまった。あわてた両親は婚約者と連絡を取り、事情を聞いてみる。
「ある日突然、結婚しない。別れたいといい出し、出て行ってしまった……」
両親同様、彼もワケがわからず、途方に暮れていた。後日、結婚は破談となった。彼女の両親は先方へ行き、土下座をして謝ったという。
そして、2年後。彼女はまた突然、実家を訪れ「結婚するから」といいだした。前のことを考えると、娘のことばを信頼できない両親は聞く。どんな人なのか、本当に結婚するのかと。彼女の話はこうだった。
「自分には昔から好きな男がいた。でも、その人には恋人がいた。彼のことを忘れるために元婚約者と付き合い、結婚するつもりでいた。でも、結婚式の直前にその人と再会し、彼女と別れたと知った。そこで、結婚式を破談にし、すぐさま彼と付き合い出した。そして、ようやく結婚することになった」
彼女はめでたく「昔から好きだった人」と結婚した。しかし、これを「運命の赤い糸」「結ばれる運命」で片付けてもいいのか。自分勝手なオンナに振りまわされた男たちは、泣き寝入りするしかないのだろうか。
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