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2004年11月の記事

ママって4歳?

DSCN2792.JPG 結局、昨日(29日)は午前中に3時間だけ眠ることができた。夫が休みだったので、娘も保育園を休ませ、父娘であちこちに出かけたらしい。その間、母は再びコンテと格闘する。

 どっぷりと日が沈んだころ、2人はケーキの箱を大事そうに持って帰ってきた。私が誕生日だということを知った娘が、夫にケーキをねだったらしい。ケーキ屋のおじさんがスポンジを焼き、生クリームでデコレーションする3時間、買い物をしたり、お茶を飲んで時間をつぶしていたという。

 娘に「ハッピーバースディ、ママ〜」と歌ってもらい、38歳の誕生日をお祝いしてもらった。「ロウソクの火をフーッてしていいよ」と私がいうと、娘は複雑な顔をして「ママがやらなくちゃ」と答える。本当はものすごく「フーッ」ってやりたいくせに……。

 フワフワでおいしいケーキを食べたあと、娘は私にこういった。

「ねえねえ。ママってさ、4歳になったの?」

 思わずニヤける私。そう、そうなのよ。4歳になったの。

「ふーん。じゃあ、おんなじだね」

 娘と同い年、だそうだ。来年は5歳か(笑)。

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徹夜で迎えた誕生日

 昨夜から一睡もせずに仕事中。整体の実用書のコンテ修正をしながら、オール電化住宅のwebコンテンツ構成案を作るをするという荒技。そろそろ、アタマがまわらなくなっている。どっちの資料かわからなくなってきた。

 最近は、原稿書きよりも、こうした作業に時間を取られることが多い。いわゆる編集作業。担当者から「わずかな資料とコンセプト」だけをもらい、数日後にはリサーチと構成案、ラフコンテが完成。まさに、なんでも屋、便利屋の仕事っぷりだ。

 先日もそうだ。私と担当者は1冊のパンフレットをはさんで座り、黙り込んでいた。

   私 「で、資料はこれだけ?」
   担当「これだけです」

   私 「……」
   担当「……」

   私 「構成案とかは?」
   担当「いや、まだ……」

   私 「……」
   担当「……」

   私 「どんな記事にしてほしいの?」
   担当「コンセプトはここに……」
  
   私 「○○社に新しく○○が完成しました。
      これを機に当社との協調イメージを
      決定づけたいと思います……??」
   担当「それです、それ」

   私 「……」
   担当「……」

 30分で終わるしかなかった打ち合わせ。結局、そんなアバウトなコンセプトをもとに構成を練り、使う写真を選び、キャッチコピーを考え、ラフコンテを作るのである。イメージもへったくれもありゃしないが、とりあえずは作った。これから送ってみる。もしも「やり直し」といわれたら、たぶん私は「お前がやれ!」とキレるだろう。だってさ、だって。今日は誕生日なんだよ。徹夜で迎えた誕生日。「おめでとう」なんてことばはいらないから、頼むから寝かせて。

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世のオヤジどもよ、何とかしろ

 まるっきりファンでない私は、ヨン様ではなく、あえて「ペ」という。「ペ」の来日でババアの狂いっぷりが日本中を騒がせている。成田空港に5,000人のババア集合。前日からの徹夜組も相当いたらしいが、迷惑もいいところだ。挙げ句の果てにはホテルから出てきた「ぺ」を追いかけて、ケガまでしやがる。警察やホテルから制止されていたにも関わらず、ホテルの正面玄関から出てきた「ペ」は、ババア連中の狂いっぷりを計り違えていたのだろう。記者会見の「ペ」は泣きそうな顔をしていた。

 ワイドショーは「ヨン様効果に見る経済効果」「ヨン様ファンの1日に密着」なんて企画を立て、ババアの狂いっぷりを放映する。「ヨン様にはもう、100万は使ったかしら」「ヨン様グッズを買うのに、削るのは食費よねえ」「夫子どもを放ったらかして、徹夜で待っていました」なんていうのがゴロゴロ。

 ババアが徹夜に並んでいる間、その夫と子どもはどうしているのか。削られた食費のなか、菓子パンで飢えをしのいでいるのだろうか。それともカップラーメンで親子団らんか。



 私はいいたい。
 世のオヤジどもよ、何とかしろ。
 女房をまっとうな人間に戻してやれ。


「ペ」と同じ飛行機に乗り合わせ、さっくりとサインと握手をゲットしたオヤジが放映されていた。レポーターに「その貴重なサインはどうするんですか?」と聞かれ「女房にプレゼントします」と答えるオヤジ。「で、奥様はヨン様のファンなんでしょうか?」「さぁ、どうでしょう。わかりません」

 欲のない人間は幸運を手にし、欲深い人間はバチが当たる。それは、童話でも語り継がれている「戒め」だというのに……。

この記事は▲▽ ゴッゴルな愛欲の解毒場 ▽▲にTBしています。

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打ち合わせにて……

 ここ数日、毎日どこかで打ち合わせをしている。昨日は新しい仕事の件で広告制作会社へ出かけた。事前に「実用書の締め切りが迫っているので、スケジュールによっては受けられないかも」と断わりを入れてあったが、ひさしぶりに会う担当Mくんは、やる気満々だ。打ち合わせをしながら「どうですか? その実用書っていうのは」と聞いてきたので、正直にこう答える。

「いやぁ、すごいですよ。こんなん、できねえよっていうポーズばかりで」

 すると、Mくんは目を見開き「そんなにすごいんですか?」と食い付いてきた。「すごいよ。足はどこ? 手はどうなっているの? みたいなポーズが満載」「へえ〜、すごいですねえ」「でもさ、私にとっては四十八手にしか見えないんだけど……」

 彼は一瞬、何かを考え込み(おそらく四十八手ということばの意味を思い出していたに違いない)、すぐさま笑いをかみ殺した。

 実はMくんは新婚ホヤホヤ。本が完成したらプレゼントしてあげようと思う。


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室井佑月blogもウンコネタ

 自称ウンコライターの私としては、近ごろの「室井佑月blog」は見逃せない。なにしろ2週続けて「ウンコネタ」である。知らん顔するわけにはいかぬ。使命感メラメラだ。

 室井佑月blogに書かれた「今週のウンコネタ」はこんな感じ。息子が紙パンツにしたウンコは、なぜか丸く固まりトイレに流れない。仕方がないので、専用ドライバーで破壊しながら流す、という。実は我が家のトイレもウンコが流れにくい。便器の排水口が狭いのか、水流が弱いのか、使うペーパーが多すぎるのかはわからない。とにかく、流れたはずのウンコが戻ってきているのだ。そのため、我が家では「ウンコが流れたか要確認」「安心のために2度流し」を鉄則にしている。

 人間だもの、うっかり確認や2度流しを忘れることもある。再びトイレに行ったとき、自分がしたものを見る場合は許せる。自業自得だし。しかし、密かに舞い戻っていた夫のウンコを目撃してしまった日には最悪だ。ましてや、夫がすでに出かけているときなどは、怒りをぶつけることもできず、1日中どんよりとした気分で過ごすことになる。「ウンコ置いていきやがった……」とつぶやきながら、トイレを流さなくてはならない屈辱。本当に最悪だ。

 何度か続いて、夫の置きみやげを拝まされたとき、思わず「これは嫌がらせか。それともワナか」と聞いたことがある。「ごめんよぅ。気をつけるよ」といいながら夫はヘラヘラと笑う。こういった「ささい」なことが離婚の原因になるのだろうなと、ぼんやりと考えた。

※記事が226にもなったので、カテゴリを設置しました。ウンコネタのカテゴリもあります。

この記事は室井佑月blogと▲▽ ゴッゴルな愛欲の解毒場 ▽▲にTBしています。

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クリスマスツリーの前で……

DSCN2717.JPG

あっくん「クリスマスツリー、きれいだねえ」

娘「きれいだねえ」

あっくん「サンタさんにどんなプレゼントをお願いするの?」

娘「パパとママのおしごと!」

あっくん「。・゚・(ノд`)・゚・。 ウワァ〜ン」




 あっくんは10年来の友だち、娘も元気に実在しておりますが、この記事はフィクションです。ちなみに、カメラマンのパパとライターのママは年末年始無休でお仕事を承っております。

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キュウリ3千本の奇跡

DSCN2714.JPG 焼き鳥の名門、である。「チェーン店かつフランチャイズなんだけど名門」という、謎は別にして、約10年ぶりに訪れたかつての行きつけ。派手派手しい外観も、煙にいぶされた内装もまったく変わっておらず。昔は男の同僚や彼氏と酒盛りをしていたが今回は私と夫、男友だち、娘の4人。変わったのは私だけか。

 なつかしさのあまり、しょっぱなから「キュウリ3千本!」とオーダー。女子店員の笑顔が一瞬凍る。実はこの店、キュウリの塩もみを串に差したメニューがある。「キュウリ1本ください」と頼むと、店員が「キュウリ1千本!」と叫ぶのが、この店のしきたり。いわば、威勢、活気、景気づけ。なのに、客がみずから「3千本」と叫んでしまったので、落としどころがなくなってしまったようだ。女子店員は「3千本ですね」とつぶやき、去っていった。

 私と店員のやりとりを聞いていた夫は「さ、さんぜんぼ〜ん?」と驚きながら、メニューを確認。バカか、お前は。


DSCN2708.JPG 娘は、焼き鳥を食べるだけ食べたのち、メニューを読み上げはじめた。ひらがなに興味のある年頃だが、いままでは「これは“い”?」「これは“ら”?」と聞く程度。なのに、いきなり「あか、しろ、みの、つくね、ししとう」といい出したのである。初めて読んだ文字が、焼き鳥屋のメニュー。しかも、通好みのメニューをセレクト。なんだか、うれしくなったので「キュウリ4千本」をオーダー。さっきよりも1千本多め。

 この記事はささらほうさらの「感動の瞬間」にTBしています。

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ひ、ひかれる〜!

1120.jpg「う、うぇ〜〜ん!」
「こ〜わ〜い〜!」

 踏み切り待ちでクルマを止めていたときのこと。チャイルドシートに座っていた娘が泣き叫んだ。ものすごいパニック状態で、だ。何事かとあわてて見ると、娘は線路を指差して泣いている。線路上にクルマが停まり、死ぬと思ったらしい。

 数日前、中央線は高架化工事を行なった。仮線への切り替えが済み、いままで使っていた在来線は閉鎖。先頭車両は在来線の上で踏み切り待ちをするのである。

「線路に入っちゃ、ダメだよ」
「踏み切りがカンカンっていったら、急いで」
「電車にひかれて死んじゃうよ」

 4歳の娘はまだひとりで出歩くことはないが、万が一のことを考えて、踏み切りの仕組みや危険性について教えている。新聞などで「子どもが線路に入り込み即死」なんていう記事を見るたびに、半ば脅しとも思える口調で教え込んでいたのだが、どうやら異常なほどの恐怖心を植え付けてしまったようだ。

 線路上に停まったクルマ、迫りくる電車のライトさぞ、おそろしかったに違いない。トラウマ決定。


HAPPINESS IS .......の「フライド・グリーン・トマト」にTBしています。

娘ネタ | | コメント (4)

枕のにおいで企画を練る

 エンタの神様で波田陽区が「拙者、最近枕がオッサンの匂いしてますから。切腹〜!」と叫んでいるのを聞き、思わず大笑い。「なぜ、男の枕はくさいのか」を書いたばかりだったが、波田陽区までもが枕のにおいを気にしているとは。ナイスタイミング。

 枕のにおいについて、いろいろと議論はあるが、今度は別の疑問が沸き上がってきた。それは「男の枕のにおいは同じなのか」ということ。あちこちの枕をかいで答えを見つけ出したい欲望にかられるが、相当の勇気が必要なのは明らかだ。

 例えば、タキシード姿で枕のにおいをかぎ「マッチの燃えかす、干し草、乾いたキノコの香り。土の香りも少々。ひだまりのネズミをイメージさせる、野性的なアロマ」と語る枕ソムリエ。出演はもちろん、田崎真也。

 またはヨネスケが人の家に上がり込み「奥さん奥さん、これダンナさんの枕? ちょっとにおっていい?」と聞く隣の晩まくら

 ……やっぱり、ダメでしょうか。

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なぜ、男の枕はくさいのか

 おはようございます。徹夜続きの寝不足がたたり、昨夜は9時に寝てしまったporonです。「ねえねえ。ママさ、先に寝てもいい?」と娘にいったところ「いいよ〜、後で(寝室に)行くね〜」とお許しが出たので就寝。茶わんは夫が洗いました。

 さて、そんなことはどうでもいいのだが、ひとり布団にもぐりながら気になることがあった。それは……。


  「なぜ、男の枕はくさいのか」


 以前、洗濯したての枕カバーの匂いを嗅ぎ「あ、これ、ダイちゃんのだ」というアリエールのCMがあったが、まさに我が家もその状態。どれだけカバーをマメに洗っても、どれだけ枕を干しても「くさい」のである。アリエール漂白剤プラスでも解決できないにおい。ときには枕ごとカバーごと買い替えたり、塩素系漂白剤に丸1日ひたす、という荒技を行なったこともあるが、いまだ解決の道筋は立たず。

 いわゆる加齢臭という疑惑もなくはないが、いままでつきあった男のなかで「枕がさわやかなシャンプーの香り」というヤツは皆無である。10代なら10代、20代なら20代なりの、得体の知れぬにおいがする。アタマと首筋から、女にはない分泌物が排出されているのではなかろうか。

 その昔、酔っぱらった勢いで彼氏の部屋に泊まったことがある。どんよりとした二日酔いで目覚めたとき、身体からは「日本酒のにおい」、髪の毛からは「男の枕のにおい」がして落ち込んだ。なぜ、男の枕はくさいのか。どうすれば枕がくさくならすに済むのか。この難題を解決する方法を知っている人がいたら、ぜひ教えてほしい。

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保育中の事故はなぜ起こるのか

 いつもはふざけたネタばかりを書いている私だが、今回はいたって大まじめだ。さきほど、ネットニュースでこんな記事が流れてきた。@nifty:NEWS@nifty:保育中の6歳園児、川に転落し死亡…東京・世田谷(読売新聞)

 河原敷の公園で園外保育をしている最中、6歳の園児が川に流され死亡したという記事だ。保育園ではお天気のいい日に「お散歩」をするが、たいてい1時間程度で園に戻り、昼食はクラスで取る。そして6歳の年長クラスであれば、担任の保育士は1人か2人。遠足などの場合のみ、園長や看護士が付き添うケースが多い。今回は朝から公園へ行き昼食を取っていること、18人の園児に3人の保育士がつき添っていることから、日常的に行われる「お散歩」ではなく「ピクニック」「遠足」だったと思われる。

 18人の園児に3人の保育士がついていながら、川へ近付く子どもに気づかなかったのか。出かける前に「川に近付いたら危険」だと教えなかったのか。くわしい状況がわからない今、なぜ事故が起きたのかはわからないが、娘を保育園に預けている親として、他人事とは思えない。

 ここのところ、保育中の事故のニュースを耳にすることが多い。池袋ちびっこ園でのベビーベッド窒息死亡事故、大和市スマイルマムでの虐待死亡事件、香川町小鳩幼児園での虐待死亡事件など、社会問題にまでなった事故や事件だけでなく「うっかりしていた」「大丈夫だと思っていた」という、不注意による事故も増えている。

 劣悪な運営、園内での虐待、施設や安全対策の不備、保育士の不注意……。こうしたことから起きた事故は「予期せぬこと」ではなかったかもしれない。事実「以前にも似たような事故があった」「前から危険だと思っていた」など、何らかの予兆があった、というケースも多い。「園に預けたら後はおまかせ」ではなく、日頃から私たち保護者も、保育園の安全対策についてチェックをすることが大切である。

 下は事故に関する新聞記事に加え、保育園での事故で子どもを亡くした親が運営するサイトにリンクしている。ある日、保育園から連絡を受け、駆け付けたときには……。そんな、つらい経験をした親御さんの手記は胸が締めつけられる。ぜひ、読んでほしい。

香川市小鳩幼児園/虐待事件〔死亡〕
天使からの遺言〔虐待された園児のご両親が運営〕

益田市私立益田幼稚園/箱型ぶらんこ事故〔死亡〕
山陰の出来事

名古屋市私立めぐみ保育園/屋上から車 園児下敷き(死亡)
中京テレビニュースプラス1
愛する樹里へ・・・。〔事故にあった園児のご両親が運営〕

仙台市なかよし保育園/川への転落事故(現在も意識不明)
MSN-Mainichi INTERACTIVE 都道府県ニュース

具志川市認可外保育園/食器用洗剤誤飲事故
<具志川市>食器用洗剤誤飲事故で保育園長ら書類送検へ - 琉球新報ニュース

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講談社フェーマススクールズ行き決定!

blogを巡回していて、ひさびさに大笑いしたのがコレ。真偽はともかく、ジェニファーのスケッチが最高! フロリダ・スワンプエイプのツラもおもしろいが、風呂上がりとしか思えないこの「恥じらい」っぷり。ぜひ、クリックして拡大スケッチをご堪能ください。

AZOZ BLOG: 謎の生物"フロリダ・スワンプエイプ"が目撃され、そのスケッチが公開される

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陰毛に白髪が生えてなお

DSCN2698.JPG 「陰毛の白髪」を発見して以来、おのれの老化現象に敏感になっている。先日、美容院へ行ったとき「ね、白髪増えてる?」と聞いたところ、15年も私の髪を見続けてきた彼は、悲し気な声で「うん」と答えた。


  確実に忍び寄る、老化の波。


 最近はやたら肌荒れもひどい。美容に対してはまるっきり無頓着な私。めったに化粧をしないうえに、化粧水や乳液すらロクにつけない。いままで洗ったら洗いっぱなし、でよかったのだが、さすがに38歳を目前にして、そうもいかなくなったらしい。

 ドラッグストアに走り、わらをもつかむ思いで「ヒアルロン酸の保湿クリーム」を購入する。つけはじめて1週間、あきらかに手触りが違う。こんなにも効果がある、ということは、どれだけ乾きまくっていたか、ということだ。水商売と間違えられるほどの化けっぷりだったOL時代と違い、取材以外は化粧をしなくなって早10年。毎日、ファンデを塗っている同年代の肌よりもマシだろうと思っていたが、要は「化粧をする、しない」じゃなく「手入れをしているか、していないか」「乾いているか、いないか」ということに気づく。

 陰毛に白髪が生えてなお残る、若さへの欲望。気づくのが、いまひとつ遅すぎやしないか。

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ほめて育てる

 コンテを届けた編プロの社長から、朝イチで電話が来た。出張から戻ってすぐ見たかったので、月曜届けで頼んだという。「サッと見たけれど、完璧じゃないの」といわれ、ガックリ度がかなり改善される。我ながら、単純である。ほめて育てる、というのは犬や子どもだけじゃなく、大人にも当てはまる。なのに、夫を「ほめて育てる」ことができないのはナゼなのか。

 今日もそうだ。番号を間違え、FAXをなかなか送信できない夫に激しく叱責。1度ならずとも2度も間違え、仕事をしている私をイライラさせる。1,000項目ものデータを資料にしているというのに、真後ろのFAXが「ガジャ」「ガジャ」とうるさくて仕事になりゃしない。

「何度も番号を間違えてんじゃねえぞ! ゴルァ!」

 こうなったら歯止めは効かない。裏番登場、である。「いや、今度はちゃんと確認したから」とオロオロする夫に「今度間違っていたらタダじゃすまねえ!」と威嚇する。3度目にようやくFAXを送信できた彼は、満面の笑顔で「ね、ちゃんと送れたよ」と報告してきた。

 ガキじゃねーんだから。と思いつつも「よかったねえ。ちゃんと送れたねえ」とほめてやるべきだったのか。そうすれば、次回からはちゃんとFAXが送れるようになるのか。「ほめて育てる」ってムズカシイ。

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著作権問題がココログに飛び火?

 livedoorの規約変更を発端に大騒ぎとなっているblog界。ココログの利用規約については「livedoorで著作権騒動」でも書いているが、本日ニフティがココログの利用規約に「著作権についての記述」を追加した。

●いままでの規約はこれ。

第11条(ニフティによる利用)
ニフティは、サービスの広告・宣伝、利用促進の目的に限り、メタデータ(RDF Site Summary形式など)で配信されたblog上の情報を、ニフティが管理・運営するWebサイトに掲載することが出来るものとします。


●今回、追加記述されたのがこれ。赤字が追加文。

第11条(ニフティによる利用)

ユーザーが作成したホームページに係る著作権は、原則ユーザーに帰属しますが、ニフティは、サービスの広告・宣伝、利用促進の目的に限り、メタデータ(RDF Site Summary形式など)で配信されたblog上の情報を、ニフティが管理・運営するWebサイトに掲載することが出来るものとします。


 きっとニフティにも「ココログの著作権はどうなっているのか」という問い合わせが殺到したのだろう。おそるべし、livedoor旋風。

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股間ふたたび

 400カット、60ページ分のコンテ作りが終了した。編プロの社長から「月曜までに何とか届けてください」というメールが来たのが9日。思えば血のにじむような6日間だった。徹夜明けの朝9時、完成と同時に100枚近くもの資料とコンテをプリントし、夫に届けさせた。しかし、しかしである。事務所に社長の姿はなく、聞けば「本日、出張で留守にしています」とのこと。

 ……忘れられたのか、私。ガックリもいいところだ。

 徹夜明けの疲労とともに、6日間棚上げにしてきたことを振り返ってみる。忙しさに気づかなかったが、自分の身体のあちこちが痛んでいることにも気づいた。肩こり、頭痛、腰痛、眼精疲労。そして、股間の痛み。

 また、股である。9月にエントリした「はれた下腹部」「開脚熟女恥辱診察乃図」と同じように、足の付け根が腫れているのだ。しかも、前回が左股だったのに対し、今回は右股。なにも、シンメトリーで腫れる必要はなかろうに……。

 仕方がないのでまた皮膚科を受診。先生はパンツを下げた私の股を見て「うわああっ! これは痛そうだ!」と感激していた。「何が原因なんですか?」「よりになってこんなところに」とぼやく私に、先生は「体質なんだろうねえ」といいながら、抗生剤を処方してくれた。股間が腫れやすい体質なのか。自慢にもなりゃしねえ。お礼をいって診察室を出ようとしたとき、先生は思い出したようにこう、つぶやいた。

「毛穴が多いうえに、ムレやすい場所だからね」

 ムレているんだそうですよ。私の股間。

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ホリエモン、火消しに躍起

 livedoorの規約変更はあっという間に「祭り状態」へ。「利用規約の一部変更のお知らせ」には230ものトラバがつき、堀江社長のblog「社長日記」にも続々とトラバ&コメントが寄せられている。ついさきほど、この「社長日記」で社長のコメントが掲載された。

(以下、引用)

blogの規約第8条はライブドアに著作権が帰属するという意味ではありません。
あくまでも著作権はそのblogの作者に帰属します。
ライブドアは主に当サイトの宣伝を目的に利用する場合を想定して、当事者へ無償で利用することをこの規約で確認しておりますが、宣伝かどうかの定義をすることが困難な場合も考えられる為にこのような大きな括りの定義としました。
つまり著作権はblogの作者にありますが、ライブドアとライブドアが指定するものに対してのみ無償で利用することができることを定義したものです。


Posted by takapon_jp at 2004年11月15日 00:08

 意味、わからねえ。変更された規約は「著作権等(著作者人格権の行使も含む)を行使しないものとします」と書かれているのに、いまさら「大きな括りの定義としました」でごまかすなんて。しばらくは目が離せませんな。

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livedoorで著作権騒動

 livedoor Blogの利用規約が変更になり、騒動がわき起こっている。騒ぎの原因は「第8条 ウェブログの公開について」である。カンタンにいえば「記事もコメントもトラバもみんな、うちがタダで使っていいし、blog作者は著作権を主張できない」という意味。(くわしくは利用規約の一部変更のお知らせへ)


 以前、村瀬千文氏(ホテル・ジャンキーズ・クラブ代表)が掲示板の書き込みを著書に無断転載し、大騒ぎになったことがある。(くわしくはホテルジャンキーズ掲示板で起きたことへ)。ライターとして食べている身なので、この事件は注目していたのだが、掲示板どころか、blogも著作権侵害されるご時世になったようだ。

 たとえば、人気blogを書籍化してベストセラーになっても、作者の懐には一銭も入らない。livedoorでは著名人blogもあるのだが(ていうか、この品揃えは何とかならんのか)、それについても「著作権放棄」を迫ってるのだろうか。高橋がなりは黙っちゃいないと思うが。

 作者が苦労して書いたblogを「横からかっさらうの可」なんて規約に盛り込むとは。何様なんだ? 書籍化されることはそうないだろうが、私だったら許さない。ライターが著作権放棄して、タダで文章を使わせるなんてあり得ないのだ。あわててココログの規約を確認したところ、こんな風にかかれていた。


「第11条(ニフティによる利用)


ニフティは、サービスの広告・宣伝、利用促進の目的に限り、メタデータ(RDF Site Summary形式など)で配信されたblog上の情報を、ニフティが管理・運営するWebサイトに掲載することが出来るものとします。

 控えめじゃないか、ニフティ。

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地獄の一丁目

 いまだ整体づくしの日々。400カットもの写真を整理して、60ページ分のコンテを作るのにもいいかげん疲れてきた。なのに、よりによって娘、発熱。夫は仕事。今日は仕事になりそうもない。とはいえ出版社と編プロに「まだ、できていませーん」というわけにもいかず、小人さんや妖精さんや神さまの降臨を密かに願う。

 そんな「いっぱいいっぱい」状態だというのに、新たな仕事の依頼が。今、抱えている締め切りとかぶりまくるスケジュール。しかも、カメラマンの夫とのセット依頼、レギュラーものだ。なので、私がその仕事を受けないと今後、数カ月は夫まで食いっぱぐれる、というオマケ付き。広告の仕事なので雑誌や実用書のギャラよりもはるかにいい。道は残されていない。引き受けるしかないのだ。

 ああ、アシスタントが欲しい。嫁も欲しい。返事をかかなきゃならないメールもたまっている。友人と焼き鳥屋で一杯、という約束もいまだ果たせず。「出版業界から見捨てられた」と思うほどヒマが続くときもあるのに、なぜこうも「重なるときは重なる」のか。地獄の一丁目に突っ立っている、そんな気分である。

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息切れ気味のblog界

 日々、愛読しているblog「おろちょんのお笑いマンガ道場」がお休みするらしい。「とにかく更新」が先走り、おもしろい記事がかけなくなった、というのがその理由。その他のblogでも「忙しくなったから休止」「コメントがつかないから辞める」といった記事を見かけるが、blogが流行り出して始めたものの、そろそろ息切れがくるころなのかもしれない。

「何かを書く」「書いて伝える」「書き続ける」ということは、カンタンそうに見えて以外とむずかしい。雑誌の記事にしても取材をし、構成を作り、原稿を書き終えるまでに何日もかかる。でも、読むのはたった3分。読んでくれればいいほうで、読み飛ばされる可能性もある。好きな仕事だから、読み捨てられるかもしれない記事でもがんばって書けるし、休むわけにはいかない。そうした商業ベースのものと違い、blogは「いつでも始めて、いつでも辞められる」ことがいいのかもしれない。

 私がblogを始めた理由は「文体や文字数に制約のある商業誌と違い、好きなことを好きなだけ書けるから」だ。ライターとして仕事を続けてきた10年間、いつも「原稿を書き終えたときの不完全燃焼」があった。たいてい、原稿として作った記事よりも「雑誌では書けなかったネタ」や「取材のこぼれ話」のほうがおもしろい。しかし、それを発表する場がなかったのである。ましてやウンコネタなど、どこで発表すればいいのか。blogはこうした悩みを解消するための最適なツールだと思う。

 ウンコネタや泥酔ネタで仕事との絶妙なバランスを保ちつつ、細々と続ける。これが私の理想であり、課題である。

この記事はKakoの手文庫: 私がここに居ることと、おろちょんのお笑いマンガ道場: さよならするのはつらいけどにTBしています。

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バスの弁当って何だよ

DSCN2696.JPG 徹夜明けに弁当作りの試練。なぜ、こうもタイミングが悪いのか。昨日は、娘が微熱を出して保育園を休んだ。そのせいで仕事が進まず、徹夜でコンテ作り。その段階で、そっとしておけばよかったのに、つい「何のお弁当がいい?」なんて聞いてしまったから大変だ。

「バスで遠足に行くから、バスのお弁当がいい!」

 ……よりによって、バスかよ。ええ、ええ。作りましたとも! 睡魔と戦いながら、薄焼き卵(朦朧としていて焦がした)でバスを型どり、窓をくり抜き、タイヤは「なると」だ。編集作業だったらコンテに「バス、キリヌキ」「なると、入れる」と書き込めば済むのにさ。

 苦労した甲斐あって、大喜びで弁当を振りまわす娘。「あんまり、振りまわすとバスのタイヤが吹っ飛ぶよ」と脅すと「気をつける」とつぶやき、出かけていった。残して帰ったら、タダじゃ済まさないからね。

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疲れるとキムタク

 なぜか疲れると、キムタクの夢を見る。特段、ファンというわけじゃないがどちらかといえば、ヨン様よりもウォンビン、ウォンビンよりもキムタクが好みである。キムタクの夢は「締切り間近の精神的、肉体的に追い詰められているとき」に起こる現象で、今回で3度目。締切りでダウンしたときはまだデート中だったが、2度目のときは「婚約中」に加えて「イチャイチャしながら別荘で滞在」というシチュエーションだった。進化しつづける夢。飽きなくていいじゃないか。

 3度目となった今回、すでにキムタクは夫になっていた。華やかなスターである夫の楽屋に、なぜか娘を連れて同行する私。何人もの女のスタイリストが彼を取り巻き、着替えをさせている。Tシャツを着るのに、彼はアタマを入れるだけ。ソデを通すのも、シワを直すのもスタイリストだ。「アンタ、子どもじゃないんだから自分で着なさいよ」と怒る私に、キムタク夫は「一般人は口を出すな」とでもいうように冷たい目線を投げ付ける。

 仕事が始まると、妻ですら連絡が取れないスターの夫。娘を抱きながら「ここにいるキムタクと、家にいるときキムタクは別人だ。夫婦なのに、手の届かないところにいる夫。スターの妻とはこんなに寂しいものなのか」と感傷にひたる。

 帰宅したキムタク夫に「娘の具合が悪くなったとき、連絡が取れないような夫はいらない」と、離婚をつきつける私。「これからは連絡をとれるようにする」「努力するから」と懇願するキムタク夫。「仕方ない、許してやるか」と思ったそのとき、本物の夫からの電話で目が覚めた。

「仕事終わりました。これから帰るよ〜」

 いや、アンタは帰ってこなくていいんだけど。

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ガン見、そしてタイマン

 仕事の作業がたて込んでいる上に、メールの返事がたまっていたり、家事雑用が消化できなかったりと、ちょっと疲れぎみの今日このごろ。電車で眠れないタチの私が、ここのところはすっかり船こぎモードである。

 昨日もそうだ。電車に乗って座ったとたん、うつらうつら……。半分は起きているが、半分は寝ているという状態のとき、車内のどこかから子どもの声が聞こえてきた。顔をあげると赤ちゃんを抱いたお父さんが、真向かいに座っていた。かたわらにはベビーカーを持ったお母さんが立っている。ふたりとも赤ちゃんを満面の笑顔で見つめていて、とっても幸せそう。

 まだ生後3〜4カ月の、首がすわったばかりの赤ちゃん。顔つきと服装を見ると、どうやら男の子らしい。目をパッチリと見開いて、もの珍し気に車内を見まわしている。口は真一文字に結ばれていて、まるで「腹話術の人形」だ。ああ、かわいいなあ。うちの娘もあんなときがあったなぁ、などと郷愁にひたっていると、赤ちゃんと目が合った。

 赤ちゃんはお父さんのひざに座ったまま、ジーーッとこっちを見ている。動きはない。あまりの見つめられっぷりに、こっちがはずかしくなり、作り笑いをしてみる。しかし、反応ナシ。まだ、見てる……。そんなに珍しいか。ガン見するなって。ケンカ売ってんのか、ワレ。

 向かいの席で見つめあう赤ちゃんと私。お父さんとお母さんもそれに気づき、いささかコマッタなあ、という空気。まわりの乗客もそんな雰囲気を察知し、息を殺して展開を見守っている。

 ……と、そのとき!

「ゲハッ」

 笑ったよ、赤ちゃんが笑ったよ! 車内に漂う妙な安堵感。おかしくなるようなことは何もないのに、唐突に笑いやがったよ、コイツ。「ゲハッ」につられ、吹き出してしまった私は、もはや負けだ。

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どう見ても四十八手

 昨日のCD録音に引き続き、朝9時から実用書の撮影。女性のお弟子さんがモデルとなり、整体ポーズやイメージカットも撮影した。イメージカットは本文に差し込む写真で、今回のテーマは「弟子に指導する先生」。仰向けになったお弟子さんの足首をつかみ、先生がポーズをつけていく。

 人間とは思えないほど脚をおっぴろげる女性と、険しい顔で「もっと脚を広げて! 腰を浮かさない!」とゲキを飛ばす先生。どうしても「四十八手」に見えて仕方がない。お弟子さんが「これ以上、ムリです」といいながら、苦悶の表情を浮かべるほど、その印象が強くなる。

 おのれのはずかしい妄想を払拭するため「笑顔でお願いします」と注文するも、真剣勝負の四十八手が「笑顔のからみシーン」に見えてしまうという、思わぬ結果に……。

 先生の理論はすばらしい。お弟子さんのポーズも決まっている。カメラマンやヘアメイク、スタイリストの腕もいい。なのに、ライター(書き手)がこれでいいのか。blogのネタにはなるが、ひとつも仕事の役に立たない妄想癖。先行きが不安である。

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悩ましい声と悩ましい空気

DSCN2694.JPG 午後から録音スタジオへ。スタジオのエンジニア3名、版元の編集者、ライターの私、整体の先生、お弟子さん2名、見学者1名の総勢9名がスタジオにこもり、約4時間半の録音作業だ。

 先生(男)はスタジオ到着後、すぐに着替えてアナウンスブースへ。整体をしながらポーズの説明をするので、深呼吸や衣擦れの音も録音される。

「次は手を後ろに組んで、グーッと胸をそらせましょう。はぁぁぁ〜、ふぅぅぅ〜」「さぁ、うつ伏せになって床の上でお腹をゆすります。ズッサズッサズッサズッサズッサ……

 耳だけで聞いていると、悩ましいったらありゃしない。しまいには先生ったら「お尻の割れ目をくっつけましょう」とかいってるし。エロ感アップ。

 そんなことを妄想しながら調整室のソファで作業をしていると、横にいたお弟子さんたちがなにやら動き始めた。いきなり裸足になったと思ったら、狭い調整室で先生のポーズをマネている。真剣にコンテチェックをする私の右横で、でんぐり返ったり、ひねりまくっている女が2名。そして、反対側を見ると、見学に来たはずの女が口を開けてソファで眠っていた。整体、それは奥深い……。

 明日は撮影。今度は何が起きるのか!?

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編集作業の裏事情

 ここ数日、整体の実用書に掛かりっきりだ。ビデオから整体のポーズを画像にし、カテゴリごとに振り分け、コンテを作る。そして、先生や版元、編集プロダクションがいつでも見られるよう、ネットにアップした。こうしておけば、台割(ページ構成)やカット数の変更があっても、随時コンテを更新し、確認できるというわけだ。

 昨日はコンテをプリントして、打ち合わせに参加。女性陣から「どうすればビデオがこういう状態になるのか」と質問攻めに合う。編集プロダクションにはまだまだデジタルが苦手、というところもあり「パソコンはワープロとネット閲覧、メールだけ」も多い。そうしたところと、コンテや資料のやりとりをする場合、ワープロソフトの互換性を気にしたり、添付ファイルの大きさを気にするよりも、さっさとネットにアップしてしまったほうがラクなのである。

 今日はこれから録音スタジオで付録CDの録音、明日は1日スタジオで写真撮影だ。昨日の打ち合わせで版元の編集者やカメラマンが気にしていたのは「飯をどうするか」ということだった。なぜなら、整体の先生は「朝抜き、昼抜き、夜食事」を教えにしている人で、音声録音や写真撮影の間は食事をしないだろうと思われるからだ。編集作業のスタッフまで飯抜き、はとうてい無理。私だっていやだ。結局、スタジオにオリジン弁当を積み上げておき「食べれる人からどうぞ」に決定した。

 仕事の段取りよりも、飯の段取りに熱心な打ち合わせ。この人たちとなら、うまく仕事がやっていけると確信した。さて、行ってきます。


 

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続・オンナとはおそろしきもの

 10/30にエントリした「オンナとはおそろしきもの」があちこちで紹介されて以来、カウンタがまわりっぱなし。いろいろなコメントをいただいたが、あおきんさんの話は涙なしでは読めない。彼のコメントを読んであることを思い出した。やはり、男をもて遊んだオンナだ。

 そのオンナは親にナイショで同棲をしていた。気の強い彼女とは対象的で、彼氏はおとなしくておっとりタイプ。1年ほど同棲しただろうか。彼女はある日、実家を訪れ「○月に結婚するから」と宣言した。突然の話に驚いた両親だったが、娘のシアワセのためだ。先方に連絡を取り、大急ぎで婚約の段取りを整えた。

 婚約の日。彼女は振袖を着て、うれしそうに式場へ現れた。身内だけのささやかな宴席ではあったが、無事に婚約も果たし、後は挙式を待つだけ。職場への報告や式の準備、新居探し、家具選びなど、ふたりとも忙しい毎日を送っていた。しかし、式を間近に控えたある日のこと。彼女は実家を訪れて、こういいだした。

「私、結婚しない。どうしてもイヤ」

 両親が理由を聞いても、黙っているだけ。両親も親戚も「単なるマリッジブルーだろう」と考えていたが、彼女は同棲中のアパートから荷物をまとめ、実家に戻ってきてしまった。あわてた両親は婚約者と連絡を取り、事情を聞いてみる。

「ある日突然、結婚しない。別れたいといい出し、出て行ってしまった……」

 両親同様、彼もワケがわからず、途方に暮れていた。後日、結婚は破談となった。彼女の両親は先方へ行き、土下座をして謝ったという。

 そして、2年後。彼女はまた突然、実家を訪れ「結婚するから」といいだした。前のことを考えると、娘のことばを信頼できない両親は聞く。どんな人なのか、本当に結婚するのかと。彼女の話はこうだった。

「自分には昔から好きな男がいた。でも、その人には恋人がいた。彼のことを忘れるために元婚約者と付き合い、結婚するつもりでいた。でも、結婚式の直前にその人と再会し、彼女と別れたと知った。そこで、結婚式を破談にし、すぐさま彼と付き合い出した。そして、ようやく結婚することになった」

 彼女はめでたく「昔から好きだった人」と結婚した。しかし、これを「運命の赤い糸」「結ばれる運命」で片付けてもいいのか。自分勝手なオンナに振りまわされた男たちは、泣き寝入りするしかないのだろうか。

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キャバクラでの在り方

 独身時代、生命保険会社に勤める男友だちと飲んだときのことだ。ひさしぶりに会った彼は、腹まわりの肉が一段と増え、いかにも中間管理職、といった雰囲気。居酒屋に入り、お互いの恋人や仕事の話で盛り上がりながら、ふたりで日本酒をクイクイと空けた。

 場所は新宿、午前1時すぎ。店はもうすぐ閉店、すでに終電もない。ふたりでホテルに入るような付き合いではなかったので、タクシーで帰ろうと提案。しかし、ホロ酔い気分の彼は「まだ、飲みたい」「お気に入りのいい店があるんだ」といいだした。まあ、まだ少しは飲めそうだ。彼オススメの「いい店」へ連れていってもらおうか。

 その店は、雑居ビルの地下にあった。店へと続く階段がやたらとまぶしい。よくよく見ると、マメ電球とミラーがワッサリと並んだ階段だった。下からは、耳をつんざくほどの音楽が聞こえてくる。どう見ても「BAR」とか「居酒屋」じゃないのは明らか。不安を抱えながら階段を降りると、重厚なドアと黒服のボーイが待ち構えていた。キャバクラだった。

「ちょ、ちょっと。ワタシ、ジーンズだけど大丈夫?」
「へーきへーき」

 もはやジーンズか否か、という問題ではない。女の私が客として入店してもいいのか、という問題である。しかし、酔っ払いの彼はうれしそうな顔をしているだけだ。

「○○さ〜ん!」

 席についたとたん、なじみの女の子たちが続々と集まってくる。彼は見たこともないような、満面の笑顔で話を始めた。その横で、自分なりの「正しい振る舞い」を必死に考える私。この疎外感、ひさしぶりの感覚だ。ふと思い出しように、水割りを作ってくれるものの、キャバ嬢たちもどう扱えばいいのか困っている様子。「○○さんとは長いんですかぁ?」と聞かれ「5年ぐらいですけど」と即答し、流れる沈黙。ああ、コマッタ。

 身の置き場を悩みつつ、ふと店内のステージを見ると、いつの間にか「見られている感たっぷり」に歌う彼の姿が。あまりにも気持ちよさそうなので、声をかけずに店を出る。さようなら、○○くん。思い出をありがとう。

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因果応報

 昨日の朝方、カウンタがいきなりまわりはじめたので「おや?」と思いつつも、書籍の打ち合わせへ。版元で整体の先生が行なったセミナーのビデオを見ながら、ページ構成を話し合う。ズリ落ちるジャージを何度も引き上げる、先生の仕草が気になって、整体ポーズの話どころじゃない。同席した編集者に「ウエストのゴム、何とかならないんでしょうか」と突っ込むと「先生いわく、この体操をやると骨盤のゆがみが治るんで、ウエストがゆるくなるらしいですよ」という。でも体操を始める前からなんですけど。絶対に、ゴムが伸びているとしか思えない。

 そんな、緻密な打ち合わせをやったせいか、帰宅後はぐったり。夕食後には起きていることすら困難で、夫と娘に「ごめんよ〜、ごめんよ〜」と謝りつつ、9時に就寝。朝7時まで熟睡した。

 さわやかな目覚めとともに、blogをのぞく。カウンターは昨夜のアクセスが310、本日すでに80、であった。解析を見ると「オンナとはおそろしきもの」の記事が、あちこちで紹介されているらしい。「loveless zero」のニュースメモのリンクがキッカケに、「はてなダイアリー - ■■■コロの関心事■■■」「はてなダイアリー - prepre日記」「ネタサイド: 今年も残りわずか。」など。もはや、ネタ元がどこだかわからなくなっているが(笑)。

 不憫な弟を見守る、優しくもおそろしい姉としては、バカ女の悪行ぶりが話題になるだけで、心が晴れる。さぞ、ちまたの男性たちを震撼させたことだろう。元彼女がなんらかの形で、この記事を目にするかもしれないし。そういった意味でも、さわやかな目覚めになった今朝。いい日になりそうである。

因果応報、とはこのことである。

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股間のシミ

 私は電車の中で眠れないタチだ。そのため、席に座るとぼんやりと中吊りを見たり、乗客の観察をしている。先日、電車に乗ったときのこと。スーツ姿の男が乗ってきて、座っている私の前に立った。いままで、誰もいなかった空間に男が立ちはだかっているわけで、目の前をさえぎられた私は「必然的」に股間を見るハメになる。

    シミがある……。


 紺スーツの股間に見たコントラスト。期せずして、目に飛び込んだそれは「直径1cm大のまっしろなシミ」であった。しかも、それはカピカピに乾いた、ノリ状のシミ。なぜ股間なのか、なぜノリ状なのか。

 私の鋭い視線にも気づかず、力の抜けた格好でつり革につかまる男。電車が揺れるたびに男の身体が揺れ、そして股間のシミもゆらゆらゆらゆら。

「あの、シミがついていますよ」と教えることが道理とは限らない。しかし、それをキッカケに「これ、どうしても落ちないんですよ」とか「実はトレードマークなんです」という、イイワケも聞いてみたい。そんな、欲望にかられながら、血走った目で股間を凝視する私を、まわりの乗客はどんな思いで見ていたのだろうか。

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