ごめんね、花子。
年内最終日の28日、自動車免許の更新へ行ってきた。高校生のときに免許を取って以来、ペーパードライバーの私は当たり前ながら「ゴールド免許」だ。いままでは交通事故のパネルを神妙な顔つきでながめるだけでよかったが、平成14年の道路交通法改正で優良運転者も30分の講習を受けることになった。
優良運転者講習の担当は50代後半と思われるおばさんだ。メガネをはずした十勝花子風。講習が始まってすぐ「みなさん、お食事は済まされましたか?」と話しはじめた。「お腹、空いちゃうわよね。でも、ちょっと我慢ね」と前説ノリでツカミはOK。しかし、時計は1時10分を指している。こんな時間にメシはないだろう。
「これから30分の講習を始めます。ビデオを見て、ちょっと説明をして30分。寒いから暖かいものを食べたいだろうけれど、お食事は講習が終わってからにしてくださいね。これ、お約束」
まだ、メシの話は終わらない。十勝花子は昼抜きなんだろうか。花子は講習の間も、なにかと「これ、お約束」を連発していた。「●ページをお開きください」という、妙な丁寧語にも笑ったが、すべての説明の最後にくっつける「これ、お約束」もなかなかいい。
「走行中に携帯電話を使うと5万円以下の罰金が科せられます。これ、お約束」「飲酒運転の罰金が引き上げられ、酒気帯びで30万以下、酒酔いだと50万以下になりました。これ、お約束」「教則はお家に帰ったら3回は読んでください。これ、お約束」
お約束がいっぱいすぎて、覚えきれず。ごめんね、花子。
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