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イヌ好きならば

 子どものころから捨て犬を拾ってきては、しかられていた私。実は父も母も無類の犬好きなのに、団地住まいで飼うことができなかったため、仕方なく娘をしかっていたようだ。一軒家を建ててすぐマルチーズを飼い、家族全員で溺愛したのはいう間でもない。

 そんな「犬好き」の私は何年間か「愛犬雑誌」の仕事をしていたことがある。最初のうちは「取材でワンコに会える〜!」などと喜んでいたが、日がたつにつれ、仕事をするのがつらくなってきた。

 愛犬雑誌で仕事をする、ということは犬を飼うことにまつわる、イヤな面も見なくてはならない。動物病院へ取材に行けばおそろしい病気の話を聞き、ときには息も絶え絶えの犬を見ることになる。ペットショップでは金もうけの商品として、生まれて間もない子犬が次々と売られている。溺愛ぶりが正気の沙汰とは思えないような飼い主や、競技やショーに力を入れ「自分以外は敵。うちの子以外はライバル」とテンパっている飼い主も多い。

 タイアップページという、広告がらみの記事ではスポンサーの意向を反映させるため、書きたい原稿を書けない。「愛犬、じゃなくてワンちゃんにしてください」とかはまだカワイイもので、添加物たっぷりのフードを「健康に配慮したナチュラルフード」などと書かされることもある。「タイアップページはギャラもいいし、仕事だから」と割り切れればいいのだが、私がやっていた仕事はギャラは通常ページとほぼ同額。たとえギャラがよくても犬好きである限り、こうした仕事は引き受けたくない。

 犬が好きであれば、愛犬雑誌の仕事はしないほうがいい。その業界の裏側を見るのはつらくなるだけだ。

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「仕事ネタ」カテゴリの記事

コメント

専門誌となると、そうでしょうねぇ。
わたしも初めて広告部のタイアップページをやったんだけど。ビックリしたよ。スポンサーさんの言いなりなのね。
一応、相手もマスコミだしって思っていたけど、と~んでもなかったさぁ。文章、内容、構成のランク落としてやっとOK。
ギャラは不明。21日発売です。
カラーでキレイなページなんだけどね。
最近、表現する余地もないような仕事が増えてます。表現したいなら、仕事意外でってこと? と思う日々。
いつか読んだブログ『どっちの料理ショー』の取材だったんだね。これは面白そうな仕事だったよね♪

投稿: ぷれこ | 2004.12.16 14:40

ぷれこさんのblogで
「タイアップ記事で苦労した」というのを
書いていたの、知っていましたよ。
読みながら「ああ、わかるわかる〜」と。

最近、年のせいか
(若すぎるとクライアントが不安らしい)
タイアップや販促モノが多く来るんだけど、
間に入る代理店や編集が頼りないと大変。
あっちにもこっちにもいい顔しすぎて
「どういう原稿が欲しいか」が
わからなくなっているんだよね。
書き手としてはやりづらいですよ。

投稿: poron | 2004.12.18 04:02

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