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窮地に陥ったときに見えるもの

 なにやら不穏な動き。先日から知り合いの会社が2ちゃんねるの某スレで話題になっている。

「電話しても誰も出ない」
「倒産したんじゃないか」
「合併吸収されるらしい」
「事務所を移転すると社員から聞いた」
「すでに電話が不通だ」

 2ちゃんねるの書き込みは玉石混交なので、最初のうちは「ちょっと心配だなぁ」程度に思っていたが、ついさっき会社に電話してみたら、こんなアナウンスが……。「お客さまのおかけになった電話番号は、都合により通話ができなくなっております」

 実は1ヶ月ほど前、その知り合いから借金を申し込まれた。ライターとして仕事をしている私とはいえ、単なる主婦がカンタンに出せる金額ではない。きっと会社が大変なんだろう、何とかしてあげたいけれどと思いつつ、断るしかなかった。ここのところ、電話で話をするたびに「投資をしてくれる人はいないか」など、お金に関することばかりいうので、気にはなっていた。それでも、仕事で騙されて泣いた経験のある人だから、きっと真面目に商売をやっているはずだとも思っていた。

 うちも、まだ支払ってもらっていない2ケタのギャラがある。倒産なのか、合併吸収なのか、単なる移転なのかはわからない。万が一、倒産だとしても、逃げまわるのではなく、きちんと債権者や取引先にアタマを下げ、筋を通すべきだと思う。実際、うちの取引先は、クライアントの倒産によって支払い困難になったところがある。結果的に当初のギャラの3割程度で合意し、半年かかって支払ってもらった。正直いって、50万以上のギャラが3割、というのはつらかった。それでも取引先の社長がマメに連絡をくれ、きちんと誠意を見せてくれたから納得し、「うちへの支払いはいつでもいいですよ。がんばってください」という気持ちにもなれた。

 人間は窮地に陥ったとき、見えてくるものがある。当事者は「羽振りのいいときとは違う、人々の扱い」を知り、まわりの人間は「当事者の人間性や心意気」が見えてくる。大変なときほど、踏ん張りどき。もし、取り合いの彼がそんな窮地であるのならば、これからが本当の正念場なのだと思う。

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コメント

男女関係なく、人としての心意気・誠意とでもいうのでしょうか。そういうものが見えてくる気がします。卒業証書などにある『……平素よく努力し……」という『平素』が、如何に大切かを思います。
そして、我が身を振り返ります。「日に三省」の教えが、今さらながら身にしみます。
poronさんがご関係ある各社の方々が、よい方向へと向かわれることをお祈りします。

投稿: さり | 2004.12.06 09:44

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