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オカワリ アルヨ!

 みつまめさんのblog「つま先立ちの毎日」で皿に鎮座するロブスターを見て、思い出したことがある。それは、幼なじみと出かけたインドネシア旅行の記憶だ。旅行先は当時、JALが開発運営していたプロウスリブリゾート。ジャカルタから高速船で約1時間、ひとまわりするのに10分もかからないような小さな島だ。島へ行く前日、飛行機を降りた私たちはジャカルタを観光し、市内の高級ホテルに1泊した。翌朝はいよいよ島を目指す、いう晩のことだ。

 その日の夕食は「レストランでのシーフード」が予定されていた。私たちふたりはリゾートドレスを着て、レストランに向かう。

 シーフードって何だろう? ロブスターとか、地元のおいしい貝かしら?

 エレベーターに乗りながら、女ふたりは盛り上がる。レストランに到着し、席についたとき、私たちのテーブルについたインドネシアのウェイターは満面の笑顔でこういった。

「タダイマ、シーフードリョウリヲ モッテキマス」
「テーブルノ ソース イロイロ アリマス」

 テーブルにはひとりずつ、中華風ソースやソイソース、サンバル(インドネシアの唐辛子ソース)、ソルト(塩)などの小皿が並んでいる。好きなソースをつけながら食べるシーフードらしい。

「オマタセシマシタ!」

 元気いっぱいにウェーターが運んできたもの……。それは、ザルいっぱいのシーフードだった! ザル、といってもしゃれたものではなく、料理に使うステンレスザル。その色気もへったくれもないザルにゆでただけのエビ、アサリ、ムール貝がてんこ盛りになっていた。しかも、シーフードのひとつひとつはハナクソ並みに小さい。

 まぎれもなく「レストランでシーフード」だ。しかしながら「オマエ、ゆでた後、ザルごと持ってきただろう」って感じはいただけない。それでも私たちは食べた。ひとつひとつ殻をむいてソースにつける。小さなエビの殻をむき、ソースをつけてチュッと食う。小さな貝をフォークで差し、チュッと食う。その繰り返し。どんなにむいても、どんなに食べても腹はいっぱいにならない。うつむいたまま、無言でエビをむく女ふたり……。なんだか、内職しているみたい。

「オカワリ アルヨ!」

 いらねえ……。

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コメント

インドネシア…行った事ないけれど
ザルに盛られたシーフードの様子は
目に浮かびますね(笑)。

久々の海外旅行で改めて気付いたのですが
「日本のような繊細さ」を
期待するとがっくりきますよね。
料理、盛り付け等々おおあじで当然。

でもにっこりスマイルに
いつも和んでしまう私ですが【笑】

投稿: みつまめ | 2005.01.14 09:41

■みつまめさん

海外旅行の食事って豪快ではありますが、
繊細さは皆無のところが多いですね。
グアムのホテルレストランで
いただいたお味噌汁は、お湯に
みそを溶かしただけでした(笑)。

インドネシアで胃が痛くなったときは
ウエイターに「胃が痛いので食べられない。
何か軽いものはありませんか?」と聞いたところ、
「OK、まかせて!」といって出てきたのは、
山盛りポテトと分厚いハンバーガーでした。
確かに軽食、ではありますが……。

投稿: poron | 2005.01.16 02:01

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