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2005年2月の記事

ライターの売り

 ライターになってずいぶん経つが、アポ取りをして営業に行ったのは片手程度。ほとんどの仕事は誰かの紹介だ。それは数少ないライター仲間だったり、出版社を渡り歩く編集者だったり、ときには広告のクライアントだったり……。

 先日、知り合いのデザイナーさんからひさしぶりに電話が来て、とあるwebコンテンツの仕事を紹介された。制作を担当している会社に連絡を入れると、ショッピングモールのコンテンツ仕事がいろいろとあるという。「どんな感じのお仕事をされていますか」と聞いてくるので「女性誌や情報誌、販促誌などでいろいろなジャンルの特集を担当してきたので、コスメとファッション以外なら企画を出せますよ」と話す。すると先方は「前もってお知らせしないといけないことが……」といい出した。

 ああ、ギャラの話か。まあ、webコンテンツならそれほど予算もないだろうなあ。

 そんなことを考えていた私の予想を裏切り、先方はものすごくいいづらそうに「実はですね。そのショッピングモール、っていうのがですね。いろいろとありまして……」という。はぁ、なんでしょうか。

「おばあちゃんのパンツとか、精力剤とかも売っているんです」

 はぁ……。で、それの何が問題?

「そういうのを気にされる方ですと、申し訳ないので……」

 ああ! なるほどね。お気づかいありがとうございます。危うく「Blogでウンコネタも書いていますから平気ですよ」とアピールしそうになったが、思いとどまる。ライター生活も早12年目。ウンコネタがウリになっている昨今に危機感を感じなければならない、と思う。

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鉄観音茶が流れるトイレ

 夢を見た。実母、実父、夫、娘と一緒に中国を旅行している夢である。ショッピングモールと思われる商業施設でもよおした私は、みんなを待たせてトイレに行くのだが、個室の扉がなく、壁の仕切りも申し訳程度。便器は洋式ではなく、和式タイプだ。郷に入れば郷に従え。「ああ、これが悪評高いニーハオトイレだな」と感心しながらも、人様にケツを見せながらトイレを済ます。

 ……と、そのとき。私は気づいた。便器の横に不思議な看板が立て掛けてあることを。

 このトイレに流れているのは
 水ではなく、
 最高級の鉄観音茶です。
 どうぞお試しください。

 鉄観音茶? そんなものでウンコを流してどうする。しかも、最後の「お試しください」が妙にひっかかる。そんなことを考えていたところ、隣のトイレに入っていた日本人女性2人の会話が聞こえてきた。

「さすが中国。観光客向けに作られたトイレなんだねえ」
「すごいね。鉄観音茶だって!」
「ここにコップが置いてあるけど」
「……ああ、おいしい!」

 の、の、ののの、飲んだ? そういう仕様なのか? ものすごい勢いでパニックに陥りながら「これはBlogのネタにしなくちゃ」と看板を撮影する私。夢のなかでもBlogネタ探し。目が覚めた瞬間、妙な汗をかいていたのはいうまでもない。

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正しいケツの拭きかた

 保育園の懇談会に行ってきた。まずは先生が「昨年の春から1年間のビデオを見てください」と、ビデオをセット。父母たちは「1年前はまだこんなに小さかったんだねえ」などといいながら、目を細めて見ている。ほほえましい我が子の成長ぶり。遠足やいも掘り、ドロンコ遊びにケンカのシーン……。ああ、こんなこともあったのね、と父母全員がホノボノムードにひたっていた。

 ……と、そのとき。思わず目を疑う衝撃のシーンが!
 
 ホールにセットされた1脚のイス。そこには保育園常駐の看護婦さんが座っていた。まわりを囲んで看護婦さんを見ている子どもたち。その顔は真剣そのものだ。

「ウンチが出たら? 紙をひっぱって……。1回、2回、3回折りま〜す!」

 看護婦さんが便座に見立てたイスに座り、トイレットペーパーを引っぱっていく。それを四角く折ったと思ったら、腰を浮かせて何やらしている。

「紙をお尻に持っていき、前からうしろ♪ 前からうしろ♪ 前からう・し・ろ♪」

 ケツをペーパーで拭きながら、前からうしろと歌う看護婦さん。笑顔で見守る子どもたち……。編集をし間違えると畑中葉子(古いな)、もしくは盗撮ビデオになりかねない危険なシーン。その道の方々にはたまらない逸品、に違いない。

 ビデオを見終わった直後、看護婦さんは「おはずかしいものをお見せしました」といって、うつむいた。しかし、これは「子どもたちに正しいケツの拭きかた」を教えるという、崇高な教育である。それを捨て身でやってのけた看護婦さんを、私は評価したい。

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脚をおっ広げる必要性

 近所の皮膚科に行ってきた。ふとももにまたポツリと腫瘍ができ、そのまわりが手のひらほどの範囲で赤くはれあがっているのだ。先生に股間を見せるのは何度目だろうか、もしかしたら夫よりも多いかもしれない。そんなことを思いながら、ベッドのうえでズボンをぬぐ。股の付け根だった前回とは違い、今回は太もも。しかし、太ももの内側なので脚をおっ広げる必要がある。ベッドに寝ておっ広げるか。それとも、ベッドに座っておっ広げるか……。もはや、そんな悩みは些細なものだ。

「ああ、いつものやつだねえ。前回とは別の場所だけど。それにしてもよくできるねえ」

 妙な感心の仕方をして、先生はしばし考える。

「切りたくないよねえ」
「切らないですむなら、そのほうがいいよねえ」
「抗生物質飲んでみるかぁ」
「それにしても痛そうだねえ」


 ……先生。早く股ぐらをしまいたいんですが。

 さようなら、私のはじらい。

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火種を小出しにするココログ

 2/2にアップした「ココログブックスの波紋」で、私はこんなことを書いている。

 そんなに「売れそうな本」を作りたいのならコンテストなんてやらずに、自分たちでココログを探して水面下で出版交渉すればいい。さっさと発売して、それこそ「ココログから作家が誕生!」と宣伝すればいいのだ。

 まさか、コレを本当にやっていたとは……。ニフティはココログブックスコンテストの騒ぎで、あいまいな説明とお詫びで幕引きをしようとしていた。しかし今回、コンテストとはまったく関係のないBlogが書籍化されることを発表(ココログブックスニュース: 人気ココログ「なんでも作るよ。」の書籍化が決定しました!!)。

 書籍化されるBlogの「なんでも作るよ: 告知いろいろ。」を読んでみると、ココログが企画したココログエキシビション『ツナガリ』展のときに「すでに書籍化を打診されていたが断り、加えてココログブックスコンテストのエントリーも辞退した」と書かれている。

『ツナガリ』展は10/7〜10/11に開催されたので、ココログブックスコンテストの応募期間(9/24〜11/7)と重なる。その時期に「書籍化の打診」があったということは、コンテストの大賞候補にしていたのだろうか。

ココログブックスニュース: コンテストの講評とこれからの活動につきまして」には「ノミネートに選ばれた14のココログにつきましては、書籍化を前提とした審査基準にそって福岡氏、花田氏、青木氏3名の審査員の方々によって厳密な審査をした上で、各賞を決定いたしました」と書かれているが、これって本当?

 ニフティ&ココログ、おもしろすぎ。わざと火種を小出しにして引っぱってんのか? で、次回は何よ?

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こーちゃんが大変なことに!

 以前にも紹介したが、密かにWatchしているこーちゃんの日記のこーちゃんが大変なことになっている!

●こーちゃんが出頭!
こーちゃんの日記:Fw:おはよう

 スピード違反でつかまったようだ。それにしても、何も世界中に顔写真付きで(軽)犯罪をさらす必要はなかろうに。奥さん「運がなかったね」とかいっている場合じゃないんですけど。

 私としては、いつか奥さんの写真の後ろに「シャツで股間を隠し、忍び足をする男」が映らないかと楽しみにしている。単身赴任はつらいよ、こーちゃん。

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キョウコと叫ぶ男

 仕事がら、ひとり朝までパソコンと向かい合っていることが多い。そんな生活のせいで「熟睡していれば気づかなかったであろう」ことまで、気づいてしまうことがある。たいてい、外が騒がしいのでベランダに出てみると……というパターンがほとんどだ。都心とは違い、小金井の深夜は本当に静かだ。だから、ちょっと大声や騒音を立てるとかなり遠くまで響くのである。

 徹夜が続いていたあるとき、男の叫び声が聞こえてきた。近所からではなく、かろうじて聞こえてくるぐらいの声。どこか遠くで叫んでいる、という感じ。ベランダに出て、男が何を叫んでいるのかと耳をすましてみる。

「キョウコ〜、キョウコ〜!」

 男は「キョウコ」の名を叫んでいた。ケンカでもして飛び出した彼女を探しているんだろうか。それとも、振られてヤケ酒を飲んだ酔っ払いか。「キョウコ」の叫び声は夜が明けるまで1時間も続き、いろいろと想像してしまった私は仕事が手につかなかった。

 ある晩の不思議な出来事、となったはずの「叫ぶ男」は翌日も翌々日も現れた。毎日、明け方近くなると、どこからともなく「キョウコ〜! キョウコ〜!」と聞こえてくる。雨がざぶさぶと降っていようが、おかまいなし。ひたすら「キョウコ〜!」なのである。

 1週間も続いただろうか。これはタダゴトじゃないと感じた私はある晩、夫を叩き起こして「キョウコと叫ぶ男」を一緒に探しにでかけた。危険が待ち受けているかもしれない。なぜ、他の住人たちは気づかないのだろうか。そんなことを考えながら「キョウコ〜!」の声をたよりに、自転車を走らせる。

 だんだん「キョウコ〜!」の声が近づいている。ときおり「キョウ、キョウ……」と叫んでいることに気づいた。叫び疲れたのか。それとも……。

 たどりついた先は1軒の農家だった。家の横に建てられた小屋から「キョウコ〜!」の叫び声が聞こえる。門の近くから耳をすまして声を聞いていた私たちは、叫びの主を知った。

 なんと、ニワトリだったのである。明け方、1時間も叫んでいたのは鳴き方がヘタなニワトリであった。「コケコッコ〜」ならぬ「キョウコ〜!」。正体がわかってホッとしたのと同時に、夫婦揃って何をしているんだという脱力感。あのニワトリはいまも元気に「キョウコ〜!」と叫び続けている。

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マキロン好きは罪なのか

 ひざこぞうをケガして早1日。我が家ではこたつ、ふとんの和式生活なので、座るにしても立つにしてもひざをつく。そのたびに「あうっ」とか「いたっ」と叫んでいて、我ながらうるさいと思う。

 もちろん、風呂場ではもっとすごい。そおっと湯舟に入ってみるが、もはや「そおっと」の意味なし。ひざがお湯にひたった瞬間「あああぅ」「うひ〜」と叫んでいた。深夜、風呂場から聞こえてくるオンナの叫び声。さぞ、ご近所は気持ち悪がっているだろう。

 ところで、最近の傷事情(事情ってなんだよ)はすっかり変わっていて「すりむいたら即マキロン」というのは邪道らしい。昔はあれほど「消毒しないと化膿する」と脅かしていたのに、いまでは「消毒は厳禁!」なのである。

 現在、いわれている傷の治療法はこんな感じだ。

●細菌だけでなく、皮膚の細胞も壊してしまうので
 消毒はせず、傷口を水で洗う。
●傷を治すための滲出液が乾燥してしまうので、
 ガーゼやふつうの絆創膏は貼らない。
●乾燥をふせぐため、ラップや専用ばんそうこうを貼る。

 幼いころ、赤チン一辺倒だった家庭治療が、マキロンの発売によって衝撃的に変わったのを目の当たりにしてきた。赤チンのように、ひざが赤くならない(あの、微妙な光具合も気持ち悪い)。オキシフルのように激しい痛みもない(傷口からブクブクと出る泡も気色悪い)。無色無刺激なマキロンはしょっちゅう、すっ転んでいた子どもにとって救世主みたいなものだった。以来、私はいわばマキロン信者ともいえるほどの傾倒ぶりだったのに、今の扱われようは何なのだ。

 消毒が傷によくない、という理屈はわかる。しかし「シュッシュダラダラ〜、あわててティッシュで拭く」というマキロンが好きなのだ。ひざにラップなんか巻いてたまるか。私はいまだってマキロンとばんそうこうがいい。

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ちいさな看護婦さん

 昨夜9時すぎ、自転車に乗ろうとしてすっ転んだ。自転車にまたいだところ、サドルが高くなっていて足がつかず、転倒。夫がサドルを高くして乗り、そのままにしていたらしい。ひざが痛いな、と思いつつ、外でジーンズをたくし上げるのもはずかしいので、そのまま所用を済ませ、帰宅。

 部屋の明かりでよく見てみると、ジーンズが破れ、ひざは「死霊のはらわた」状態。わーい、ひさしぶりにひざ小僧をケガしたぞ。子どもの頃に戻ったようだ。なつかしい。

 肉がえぐり取られ、血まみれになったひざを見て恐れおののく娘と夫。わざと半べそになって「うえ〜ん、痛いよ〜」と叫んでみた。すると娘は「ガマンしなしゃい! すぐに治るから、ねっ!」と一喝。それって、いつも私がアンタにいっているセリフじゃないの……。

「お風呂に入るとしみるけど、ガマンガマン!」
「ペッタンコ(絆創膏)してあげるからねっ!」

 テキパキと薬箱を持ってきて、治療をしてくれる娘。なんだか、夫よりも頼りになるじゃないの。

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筋違い、場違い

 先日、仕事がらみで異業種交流会に行ってきた。会場についたとたん、受付担当の女性に「これ、書いてくださいね」と紙を渡される。A4用紙には「自己PR」「最近、興味を持っていること」「職業」「生年月日」「住んでいる地域」などの項目がズラリ。そもそも、クライアントとの顔合わせという、筋違いな動機で会場を訪れているので「この会に望むこと」と聞かれ、しばし悩む。「仕事ください」と書くわけにもいかないので「たくさんの人と交流したいです」と、小学生並みの作文でその場を切り抜けた。

 自分では第一関門突破だな、などと思い上がっていたのだが、交流会が始まってすぐ、自己PR用紙が壁に貼り出されたのを知り、おのれの甘さを痛感。

「歌舞伎鑑賞が趣味です」
「声楽やオペラが好きです」
「俳句に興味があります」
 
 そんな高尚なPRと並び、貼り出される私の紙。

「フリーライターです」
「趣味はキャンプ」
「たくさんの人と交流したいです」

 ……最低だ。最低すぎる。もう少し、ちゃんと書けばよかった。

 みんな、このPR用紙を見ながら「今度、ご一緒しましょう」などと盛り上がっているというのに、場違いな感じで輪に入れず。仕方がないのでひとりビールを飲んだくれ、ホロ酔い気分になったところで「さーて、ぼちぼち私も仲良くしてもらおうか」と意気込んだそのとき。

 クライアント登場! 酔っぱらっていて、ロクな打ち合わせできず。何しに行ったんだか。

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やきとりの申し子

DSCN2907 風邪で封印していた酒飲み魂が復活。「やきとりが食いたいのぉ」というわけで、友人あっくんも誘って東小金井の鳥久(とりきゅう)へ。ここのやきとりはおかみさんが店先の炭火コンロでジュウジュウと焼く。だから時間もかかるが、焼き立ては最高にうまい。熱燗をチビリチビリとやりながら、アツアツのやきとりを食べるだけでシアワセな気分になれるのだから安上がりである。

 ここは私が妊娠中、しょっちゅう通っていた店だ。大きくなったお腹を抱え、夫とのれんをくぐったものだ。予定日を過ぎてもちっとも生まれる気配のないある晩、仕事が一段落したからと、やきとりを食べに行った。飲みに来ていたおかみさんのご主人が、私のお腹を見て「まだ出てこねえのか?」とからかう。不安そうな私を見て「まあ、よっぽど居心地がいいんだろう。そのうち生まれるさ」とあわててなぐさめる。

 お腹がいっぱいになり、機嫌よく帰宅したその晩、破水をして緊急入院。帝王切開で翌日、無事に出産できた。仕事の締め切りも終わり、やきとりをお腹いっぱい食べてから生まれてくる。なんて、親思いの子なんだろうか。

 つくね、なんこつ、レバー、タン、かしら……。好き嫌いもせず、黙々とやきとりをほおばる娘を見ながら「やきとりの申し子だな」と思う夜であった。

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ラブホテルは恋人と行くに限る

 ずいぶんと昔の話なのだが、ぴあ(Weekly)のセックス特集でラブホテルの取材をしたことがある。ラブホテルの取材はたいていお客が少ない真っ昼間に行なわれるのだが、入るのには相当の勇気がいる。

 飲食店やショップの撮影ではカメラマンと店で待ち合わせをすることが多い。しかしながら、ラブホテルの入り口で待ち合わせるわけもいかず、必然的に「ラブホテル近くの繁華街」に集合することになる。初めて組むカメラマンだと顔もわからず、カメラバッグを探したり、事前に聞いた服装や特徴で声をかけるしかない。

「あのう、○○さんでしょうか?」

 渋谷の道玄坂でオトコとオンナがこんな感じで待ち合わせ。どう見たってテレクラ。太陽の光がさんさんと降り注ぐなか、口数の少ないまま道玄坂〜円山町方面へ歩いていくふたり。目的のラブホテルを見つけると「ここですね」とだけ言葉を交わし、入っていく。ああ、妖しいったらありゃしない。

 受付で取材で来たことを告げ、部屋のキーをもらう。エレベーターでスッキリ顔のカップルと鉢合わせをし、思わずうつむく。やましいことなど何もないはずなのに、目を伏せてしまう条件反射の不思議。

 部屋に入ると、そこは私とカメラマンだけの空間だ。「じゃ、内観(撮影)からいきます。部屋の電気、暗くしないと」というカメラマンの声に反応し、ベッドの照明ボタンを何のためらいもなく操作。うっかりもいいところ、である。「次にバスルームの撮影やりますから、準備お願いします」といわれ、ごていねいに泡風呂を仕込む。

「詳しいんですね」とドン引きカメラマン。「おかげさまで」というしかない。世の中、どんな知恵が役立つかわからないもんだ。

DSCN29001995年の誌面。ラブホのキャッチが「愛の水中花…」「週末は人魚になって」「都会の真ん中でリゾラバ」。いくらなんでも、ひどすぎると思う。

DSCN2903こっちは同じ特集で取材したホストクラブ。真ん中でイイ気になっているのが、28歳の私。撮影の集合が「深夜1時、クラブニュー愛店内」だったのが、つらかった。いろいろとマズいかもしれないので解像度低くしてあります。

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欽ちゃんのどーんと入ってやれよ

 芸能ネタはほとんど書かない私ではあるが、思わずツッコミしたくなる記事を発見。

欽ちゃんのど〜んと入ってみよう……閑古鳥温泉救済(ZAKZAK)

 欽ちゃん球団がキャンプを張っている宮崎・日向サンパーク温泉は、以前レジオネラ菌による大惨事があり、それ以降、客足が遠のいている。そこで、欽ちゃんが「選手や自分も顔を出すから宣伝すればいい」といい出し、名誉館長に就任。おかげで続々と客が集まっている、という記事だ。

 しかし、問題は最後の部分。

 利用客から差し出される色紙に丁寧にペンを走らせていた萩本監督。ここではサインばかりで、
実はまだ、入浴していない。というより、普段はシャワーだけで済ませ、「湯船につかる習慣がない」のだという。

 欽ちゃん、外国人じゃあるまいし、せめて1回ぐらい入ってやれよ。つかるだけでいいんだから。温泉を勧めている張本人が入らないんじゃ「欽ちゃんも死にたくないんだね。やっぱり」なんていわれて、逆効果。優しいんだか、優しくないんだか、わからねえ。

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おそるべし、くら寿司

DSCN1126 ときどき「無添くら寿司」に行っている。子どもができるまで回転寿司未経験者だった私も、狙った皿を見送ることなくゲットできるようになった。お茶の作り方も知った。酒抜きで寿司を食べる、というのにも慣れた。

 先日、くら寿司を訪れた私たちは厨房にいちばん近い席に通された。目の前には厨房から店内に向かう「上りレーン」、もう1本は店内を1周してきた「下りレーン」が並んでいる。下りレーンの最終地点には何やらセンサーが設置されていて、赤い光線を発していた。うっかりのぞき込むと、狙撃されるに違いない。

 実はこれ、レーンをまわり続けている寿司を自動廃棄するためのセンサーだった。皿にマークがつけられていて、寿司は30〜50分で自動的に廃棄される。つまり「いつでも出来たてのお寿司が食べられます!」っていうのがこの店のウリであるのだが……。

 下りレーンに運ばれて、再び私のもとへ戻ってきた寿司が、目の前でどんどん捨てられていく。どんなにうまそうでも、どんなに後悔しても見逃してはくれない。タダなら食わせろ、と叫んだところでムダ。赤い光線はチロリと皿をスキャンし、銀色のアームで容赦なくたたき落としていく。

「ああ、私が取らなかったばっかりに……」

 そんな懺悔をしながら、寿司を食う私。廃棄される寿司を見ながら食事をする、というのは、くら寿司ならではのエンターテインメントか。おそるべし。

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子育て支援を語るな

 エロCD雑誌の話を書いた翌日に、こういう話題を出すのも何なのだが、あえていいたい。私の住む小金井市では3月に市議会議員選挙が予定されていて、ここのところ選挙を見越したビラが投函されるようになってきた。ビラやチラシには、子育て支援のことばが乱舞している。一見、まっとうな主張に思えるが、その実体はなんともお寒いもの……。


「私は次世代育成支援の行動計画を作成し、推進いたします!」

 →国が2003年7月に成立した次世代育成支援対策推進法は、市区町村に行動計画を義務づけている。小金井市でその叩き台となるのが子育て支援計画「のびゆくこどもプラン小金井」であり、すでにおととし8月からニーズ調査やヒアリングを行ない、見直し作業をしているところだ。現職議員が「作成します!」というまでもなく、作られるべきものであり、またすでに着手していること。


「小金井では今、のびゆくこどもプランが作成されています!」

 →平成13年にすでに作成し、推進中。現在、やっているのは時代に合わせた見直し作業。

 のびゆくこどもプランの委員会で会長をしている私はいいたい。もっと勉強してからビラに載せてくれよ、と。そして、もうひとつ……。現職議員のみなさん。おととし8月からほぼ月1ペースで行なわれている会議、議員のだれひとり、1度たりとて傍聴に来ていませんよ!  議事録読んでいますから、なんつーのはナシ。子育て支援を語りたいのであれば、傍聴ぐらい来なさい。

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エロCD雑誌の壮絶な体験

 何とはなしにあちこちのWebsiteやBlogをながめていたところ「草の根BBS」「パソコン通信」という文字を発見。Macのclassic2に1200bpsモデムをつなげて、パソコン通信をしていた頃の記憶がよみがえってきた。ああ、なつかしい。

 フリーライターになった当時、あちこちのパソコン雑誌で仕事をしていた。そのひとつが、ビデオ出版から発売されていた「EX CD-ROM」。いわゆるエロCDのレビュー雑誌なのだが、他誌とはちょっとスタンスが違っていた。通常、雑誌がCD-ROMのレビュー記事を載せる場合、発売元から見本盤と資料の提供を受け、それをもとに記事を書く。しかし、メーカーからの提供を受けている限り、原稿チェックがあるわけで、おもしろくもないCDをほめないといけなくなる。そうした縛りをなくすため、この雑誌では編集部が全CDを購入して「メーカー検閲のない」レビューを載せていたのだ。

「こんなクソゲーに金を払う必要ナシ!」「だるいBGMにヌク気もうせる」なんていうレビューが満載。編集部は無修正グラビアの色校が散乱し、メーカーからのクレーム電話がジャンジャンかかっている。スタッフライターにはある筋で有名なクーロン黒沢さんもいて、警察に連行されそうな連載で人気を集めていた(のちに本当に連れていかれた)。まだ駆け出しだった私は「出版業界とはおそろしいところだ」などと思いつつ、一方で非日常的な雰囲気を楽しむ余裕も。

 あるとき、編集長(のちにタイ旅行中の危険なデキゴトが原因で入院。編集長を辞めざるを得なかった。男気のあるすてきな人だった)が幹事となり、スタッフの飲み会を行なった。終電後までさんざん飲んだくれ、盛り上がったものの、どうやって帰ろうかと悩んでいたところ、編集長がひとこと。

「お〜い、今晩泊めてやってくれよ」

 もうひとりのライター(男)とともに、クーロン黒沢さんの部屋に泊めてもらうことに。ソファを借りて寝ようとすると「酔い覚ましにどうよ」とビデオ上映を始めた。タイトルは当時、発売されたばかりの「ウンゲロミミズ」。知る人ぞ知る、スカトロビデオの名作だ。ミミズバーガーやウンコを頬張る女優を見ながら、夢の世界へ……。この時期の壮絶な体験がその後のライター人生に生かされることはなかったが、駆け出しの時点で「出版業界はロクなもんじゃねえ」と知ったからこそ、こうして長続きしているのかもしれない。

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抗菌防臭さわやかパンツ

 熱は37度をいったりきたり。さまざまな不快症状はいまだ残っているものの、最悪の状態からはなんとか脱した感じではある。メールやらコメントやら電話やらで「インフル?」と聞かれたが、この私が巷の流行に乗り切れるわけもなく、インフル絶頂期において「ただの風邪」といいづらい雰囲気。

 娘もいっしょに39度の熱を出し、ここ数日間は親子でひきこもり生活。夫だけがせっせと日銭を稼ぎ、家に帰ってくると必死になって茶わんを洗っている。娘も私もくしゃみ一発するだけでアタマがガンガンと痛むので、非常に機嫌が悪い。彼にとっても最悪の数日間だったに違いない。

 しかしながら今回の風邪はつらかった。風邪のあらゆる症状が最大勢力で押し寄せてきた感じ。熱は39度台、セキは止まらず、咽頭が赤くなるだけでなく、白い斑点までつくという末期症状。鼻はつまって息ができず、身体中がボキボキと痛み、だるくて立っているのもつらい。そして、何よりもつらかったのが我が身の老化を思い知らされたことである。

 コンコンコンコン……。セキが止まらない。そのうち、オエッとなるほど止まらない。涙が出てきて、のたうちまわる。ゲホゲホゲホッ……。

 !!!

 セキによる腹筋の刺激で、微量ではあるがチロリと出てしまった尿。心配そうに見守る娘に「ママ、出ちゃったよ。トイレ行ってくる」と告げるときのむなしさ。「くしゃみをする瞬間、ドキッとするんですよ」とババアが語るCMを「けっ、あそこの穴ぐらいちゃんと締めれや」と失笑していた自分が尿もれを体験するとは。

 折りしも今朝の新聞チラシに「抗菌防臭さわやか安心パンツ5枚組 税込み価格8,190円」の文字。新たな悩みでアタマが痛い。

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古河社長のコメント

 ニフティの古河社長が自身のBlogで「ココログブックスコンテストの件」をアップした。うーむ、無難といえば無難なコメントではあるが、社長として「反省すべき点があった」と認めたのは潔いと評価したい。でも、まだすっきりしない感はある。今後、スタッフがどうするのかも含めて見守りたい。

 熱がようやく37度台になったものの、頭痛倦怠感鼻づまりのど痛みに加え、目ん玉の奥が痛い、というあり得ない症状が続いている。たくさんのコメントをいただいているが、返答はもう少し待ってください。ま2さんとあっくんの「ハム」には笑った。うちの会社にもいましたよ、ハム子っていう先輩が。

関連記事/ココログブックスの波紋

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Blogとはなんぞや

 39度の熱が出ているので、Blogは休むつもりでいたが、先日の記事「対決」についた「けけ」さんのコメントについて思うところがあったので、ちょっと書いてみる。

>>だめだよ、こんな事書いて。

>>あんたの旦那さんが君の両親への愚痴を
>>公にしていたらどう感じる?

>>昔、裏番だったとか書いていい気になっているのかもしれないが、書いている事は
>>まるで子供じゃない。

>>気が済まないなら自分だけの日記にそっと
>>記したら?

 そもそも、Blogというのは商業誌や商業コンテンツでない限り、自分だけの日記とそう変わらないと考えていたのだが違うのだろうか。それを見にきている人がいるだけ。愚痴を記事にすることが問題だとは考えてもいなかった。愚痴を記事にするのが問題となると、仕事でも日常生活でも愚痴りたい私は書くことがなくなってしまう。

 商業ベースの記事であれば、話の脚色や事実と違う記述は問題になるが、私自身は話に何らかの脚色をしてアップしていることも多い。今回の話も多少の脚色はしてあり、しかも「けけ」さんが心配している夫もその場にいて、私に対して「おやじがいろいろとうるさくてごめん」と謝って出かけている。Blogネタになっていることも知っている。また、出かける前は「そんな(くだらない)ものを……」といっていた義父も「おばさんが喜んでいたよ! 菓子折りなんかよりもこういうのがうれしいってね」とご機嫌で帰宅している。

 夫に気持ちを伝えず、誰も見ない日記に罵詈雑言を書いている嫁のほうがおそろしい。嫁が死んだあとで、何十年にもわたる恨みつらみが書かれた日記が発見されるほうがおそろしくはないだろうか。

それから「けけ」さん、裏番うんぬんは余計ですよ。これさえなかったら、いいコメントだったのに。

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対決

 我が家に4泊したのち、弟夫婦の家に泊まっていた義父が、再び戻ってきた。夫と一緒におじ(義父の弟)の家へ泊まりに行くためだ。夫と義父が1晩、世話になるというのに、何の手みやげも用意していなかったので、栗おこわを作って持たせることにした。これなら、おじさんとおばさんが食べてもいいし、みんなで朝食にしてもいい。出がけ間際に完成した栗おこわをせっせとパックに詰める。マンションの庭から取ってきた南天の葉を飾ると、なかなか立派な感じ。

 実は先週からの風邪がひどくなり、身体中が痛いわ、セキが止まらないわでイライラしている私。そんなときに限って、義父が余計なことをいう。

「あれ? 何しているの?」
「栗おこわを持っていってもらおうと思って」
「いや、いいよ。向こうも夕飯を用意して待っているんだから」
(んなこと知ってます)
「明日、おじさんとおばさんが召し上がってもいいし」
「いやいやいや、いいよ」
「手みやげも用意していなかったので」
「じゃ、ひとパックでいい。そんなにいらんよ」
「ひとつじゃ、格好がつきません!」

 ここらへんで私のイライラが加速。

「いやいや、そんなに食べられんよ」
「せっかく作ったんだから持っていってください」
「……」
「作り立てだから、しばらく封を開けてくださいね」
「クルマは寒いんだからすぐに冷めるだろ」
(そうじゃないって!)
「湯気でビチョビチョになるんです」
「クルマで揺れたら……」
「お義父さん、出発の時間ですよ!」

 どうして「ありがとう」といえないのか。もう、うるさいったらありゃしない。具合が悪くなりそうだ。

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パンツの黄ばみ

 結婚してすぐ、夫がとあるネットワークビジネスに手を染めているに気づいた。何しろ、嫁入り道具ならぬ婿入り道具に鍋セットだの、何種類もの洗剤を持参してきたからだ。それだけじゃない。勧誘を勧めるときに使うデモンストレーション用のボトルだの、計量カップまで持っていやがる。「なにこれ」と聞く私に、満面の笑顔で「これ、すごくいいんだよ」とセールストークを始める夫。どうやら、上司の奥さんがトップレベル販売員で、勧められて入会したらしい。

 田舎から出てきて、カメラマンを夢見ながら働くお人好し。ネットワークビジネスの格好のエサだ。夫はローンを組んで大量の商品を買っていた。

「この洗剤はさ、地球にもやさしくて手にもいいんだよ」
「界面活性剤の入った、地球にやさしい洗剤なんてねーよ」
「この漂白剤はね、黄ばみもシミも落ちるんだ」
「じゃ、どうしてあんたのパンツは黄ばんでいるんだ」
「この鍋さえあればご飯もケーキも作れるんだ」
「目玉焼きすら作らない男が何をいう」

 あまりの洗脳されっぷりにあきれた私は、ホームセンターで購入した1本200円の漂白剤と、夫ご推薦の1箱1300円もする漂白剤を使って「値段相応の価値があるのか」と逆デモンストレーションした。もちろん、デモに使うのは黄ばんだ夫のパンツ2枚。見る見るうちに黄ばみとシミが落ちていく1本200円の漂白剤効果を見て、あぜんとする夫。洗脳されやすい男は、逆に洗脳すればいいのである。こうして、無事に夫を脱会させた私は安心しきっていた。5年も経ってから、ネットワークビジネスの魔の手が迫ってくるとは知らずに……。

(つづく)

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続・パンツの黄ばみ

 先日、義父が広島から上京してきた。直前に風邪をひき、寝込んだものの、結婚式のために無理をして出てきたのだ。夫とともに出席した結婚式は、無事に終わった。引き出物を抱えて帰ってきた義父は、お酒も入ってご機嫌な様子。

「あ、いまお茶を入れますね」

 そういってキッチンに立つ私。実は数日前から風邪を引き、セキがなかなか納まらない。ゲホゲホッとつらそうにしている私を見て、義父が何やら取り出してきた。

「今日、結婚式でな、弟の嫁さんがくれたんだ」

 テーブルの上には薬のような白いボトル。「これは?」と聞く私には、義父は得意気に話しはじめる。

「風邪にすごく効くらしいから、一緒に飲もう」

 まさか……! 私の直感は間違いなかった。ボトルのラベルにはあのネットワークビジネスの名が! 5年前、「私の作るご飯を食べていれば栄養は足りる! 5,000円もするサプリなんて必要なし!」と捨てさせたサプリメントだった。顔色が変わった私に気づいて、義父をさりげなく止めようとする夫。しかし、義父は気づかず、私の手のひらに3粒のサプリメントを乗せた。

 仕方なくキッチンで水をくみ、サプリメントを口に放り込む。ネットワークビジネスの名前を見ただけで、からだが拒絶反応を起こしているから、水ばかりがのどを通り、サプリメントが飲み込めない。ウゲッ。オエッ。

 義父が席を立ったすきに「なんで親戚がこんなものを持っているのか」と夫を問いただす。すると夫はしぶしぶ「実は……」と言い出した。ネットワークビジネスを始めてすぐ、親戚中を訪ね歩き、商品を勧めたらしい。そのうちのひとりがすっかりハマり、今だにヘビーユーザーとして貢献しているという。まわりまわって、舞い戻ってきた、いわく付きのサプリメント。嫌悪する私が、これを口に入れるハメになるとは。もしかして、呪いか、復讐か。

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Suicaのオキテ

 法事のため、家族で外出をする数日前のことだ。父が母のためにSuicaを買ってきた。「なに、これ?」「お金は?」「触るだけ?」「切符は?」と矢継ぎ早に質問する母に、父は少々困り気味。それを遠巻きに見ていた弟が、仕方なく口をはさむ。

弟「これにお金をチャージしておくんだよ」
母「へえ」
弟「残金があるうちは、これだけで改札を通れる」
母「ふぅん」
弟「忘れちゃイケナイことがひとつある」
母「なになに?」
弟「改札を通るとき、年をいわないと閉まっちゃうよ」
母「ええ!? 年、いうの?」
父「そうなんだ。言い忘れると大変」
母「うそでしょ!」
弟「本当」
母「じゃ、パパも71って言っているの?」
父「言っている」
母「じゃ、あんた(弟)も毎日言っているの?」
弟「32ってね」
母「……。年をごまかしたらどうなるの?」
弟「改札が閉まって警報機が鳴る」
母「ええええっ!」
弟「絶対に忘れるなよ」

 そして外出当日。喪服姿で改札の前にたたずむ母。しばらくして、弟をつかまえて怒り出した。

母「誰も年なんて言っていないじゃないの!」
弟「みんな、小さい声で言っているんだよ」
母「ほ、ほんと?」
弟「さ、行くよ。サンジュウニ!」

 改札をさっそうと抜ける弟。続いて父も「ナナジュウイチ」といいながら通過。改札の入り口でひとり残される母。

母「ロ、ロクジュウ!」

 無事に通過してホッとする母。父も弟もニヤニヤしている。……と、そのとき。

母「ところで、年って数え? それとも満年齢?」

 母よ。物騒な世の中。人を疑ってみるのも生きる知恵です。
 父よ。世間を知らぬ母に優しくしてあげなさい。
 弟よ。親をからかうな。

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悪魔が来たりてプヒー!

 私が住んでいるのは築25年以上のマンションだ。前の住人が長く住んでいたおかげで、大家さんが100万もかけて全面リフォームした末の入居であった。高い天井、外国製のシステムキッチン、給湯システム、地下駐車場など、マンション建設当時はモダンな雰囲気だったのだろうと想像できる造りだ。

 浴室に換気扇がないので大家さんに聞くと、天井に換気口がついていて24時間自動排気システムになっているという。なるほど、25年以上前のことなら最新式のシステムだったはずだ。この排気口は浴室だけでなく、トイレにもついている。だから、窓を開け閉めしたり、換気扇をまわす必要はない。ラクでいいよね、と喜んだのもつかの間、暮らしてみてすぐに「とある不便さ」に気づく。

 夜、お風呂に入っていると何やら排気口から声が聞こえてきた。後からわかったのだが、この排気口はマンションの上下でつながっていて、どうやら2階に住むご夫婦の声らしい。我が家は1階なので、排気口からの声だけでなく、上からの廃水の音も聞こえてくる。「ふたりでお風呂に入っているのか。仲いいなぁ」と微笑ましく思っていたが、排気口から聞こえてくるのは夫婦の会話だけではなかった。

 深夜1時すぎ。仕事を一段落させ、家族を起こさないよう静かに入浴する私。聞こえてくるのは自分が入っている湯舟からの音だけ。チャポッ、チャポン……。
 
 
ぷぅっ!

天井の排気口から降り注ぐ「屁」の音!

ぷっ、ぷぅぅぅぅ〜っ!

にわかに大きく、激しくなる「屁」の音!


 2階の住人がトイレ、もしくは風呂場で放出した「屁」の音が、排気口を伝わり、私の頭上に降ってきたのである。奥さんなのか、ダンナなのかは知らないが、ものすごい響きっぷり。深夜1時、風呂でくつろぐ私に放たれる「屁」の嵐。

 悪魔が来たりて屁ぇを吹く。プヒー!

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ココログブックスの波紋

※記事アップ後、リンクを増やしたり、いくつかの修正を行なっています。

 1/23の記事「ココログブックスへの苦言」では、ノミネートも受賞もしていない部外者なりのツッコミを入れたのだが、ここ数日の間にココログブックスがらみの記事が続々とアップされ、ジワジワと盛り上がり(いや、ある意味盛り下がりか)を見せている。

 いわゆる部外者の私が、Blog界の隅っこでキャンキャンと鳴いているうちはいい。しかしながら、ノミネート作品のBloggerたちが、あれだけニフ批判を始めたのだから、いまごろココログスタッフはアタマを抱えているに違いない。しかも、今回の件をキッカケに休止とか閉鎖、というBlogも出始めている。ココログを盛り上げるつもりのコンテストだったはずが、逆に超人気Blogから見放されてしまう、という事態。まさに裏目に出たという感じだ。

 私自身は「出来レースはイカン」とは思っていない。また、受賞者を批判するつもりもない。雑誌の仕事でも「根まわし仕込みやらせ」はたくさんあって、ライターとしてそれらに関わることも多いし、出来レース的なことは世間のあちこちに存在する。ただ、今回のコンテストは「バレバレじゃん」というのがダメだったわけで、ニフティには「もっとうまくやれんのか」といいたかったのだ。受賞者にイラストを書かせたコンテンツは、大賞発表後にアップしていれば、問題にならなかったし、こんな騒ぎになって受賞者だって迷惑だろう。パーティの段取りの悪さといい、配慮の足りなさといい、ニフティ側の「本にしてあげる」「仕事させてあげる」「交通費出してあげる」「審査員の講評も教えてあげる」といった、どこか見下した雰囲気が気に入らないのである。

 そんなに「売れそうな本」を作りたいのならコンテストなんてやらずに、自分たちでココログを探して水面下で出版交渉すればいい。さっさと発売して、それこそ「ココログから作家が誕生!」と宣伝すればいいのだ。もしくは「自費出版コーナー」でも作って「アナタのBlogを1冊の本にしませんか」と営業する。でもって、ネット販売して売れるようなら書店流通に乗せればいい。

ここで、ちょっと時系列的まとめ。

●9/24〜11/7
ココログブックスコンテストの応募期間。当初締め切りは10月末までだったが「大好評につき、11/7まで延長しました!」と告知される。応募は自薦他薦問わず(2/2訂正)。応募総数は1081件。

●11/4ごろ
「ココログ通信 第1回アフェリエイト特集」をアップ。フクダカヨさんがイラストを担当。

●12/3
「ココログブックスコンテストの受賞パーティ」と銘打って、パーティ参加の募集をかける。

●12/9ごろ
「ココログ通信 第2回ココログでザイン特集」をアップ。フクダカヨさんがイラストを担当。

●12/13
コンテストの「ノミネートされた14作品が発表」される。

●12/28
コンテストに「読者賞」が設けられる。

●1/22
パーティにてココログブックスコンテストの「受賞作」発表。

●1/23
「ココログブックスへの苦言」でケチをつける。同時にあちこちのBlogでもコンテストや新年会の段取りの悪さに批判が続々。

 その内容はこんな感じ。

・受賞作がコンテスト中にココログの仕事を請け負っていた。
・受賞作は前々から決まっていたらしい、といううわさ。
・受賞パーティ(新年会)はノミネートされた人も交通費自腹。
・出席をしぶっていると「交通費出しましょうか」と提案。
・パーティでBloggerの交流が出来ず。
・受賞者しか壇上に上がらせてもらえなかった。
・落選者は名前すら呼ばれない。

李下に冠を整さず(ささらほうさら)

社長へのトラックバックは社員の反応が早い?!ココログ新年会に出席させて頂きました。(海外鉄道旅行愛好者)

出来レース?ココログブックスコンテスト(nature Day)

「ココログブックスコンテスト」悪徳流総括(悪徳不動産屋の独り言)

ココログ新年会のウラ話(専業主婦の逆襲)

ココログ新年会のウラ話+プラス(専業主婦の逆襲)

ブログコンテストに絡む思惑 (小林Scrap Book)

ブログコンテスト、というもの(Kakoの手文庫)

●2/1
ノミネート作品の管理人さんへ「審査員からの講評、アドバイス」がメールにて届く。えらそうな文面にみなさん怒り爆発(失笑、ともいう)。

niftyから講評が・・・(号外)(悪徳不動産屋の独り言)

@niftyからの返事(専業主婦の逆襲)

拝啓 ココログブックス事務局様(ほったいもいじるな)

なんと。(場所の記憶=なまけ日和のたまさんの別Blog)

体験的ココログブックスコンテスト私見(なまけセラピー=なまけ日和のたまさんの別Blog)

●2/2

ココログブックスニュースで受賞作品の講評を発表。


 裏目、裏目という感じですな。ニフティ。ノミネート14作品のうち「悪徳不動産屋の独り言」と「なまけ日和」は休止を宣言。どうする? ココログ。

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