石和温泉殺人事件!?
昨日のエントリで温泉話を書いていて「TOKYO Walker」で温泉特集の取材をしたことを思い出した。もうずいぶん前なのだが、編集部の担当に「石和、伊香保の取材をお願いします」といわれ、10カ所以上をまわったことがある。情報誌では、写真は大きさよりも点数勝負、取材原稿は本文よりもデータ勝負、という場合がほとんど。早朝からカメラマンと一緒に風呂から風呂を渡り歩き、ヘトヘトになるまで写真を撮り続けるハードな取材だ。しかも、たいていカメラOKなのは男風呂。私はTシャツと短パンになって、オヤジたちがチンチンブラブラしている現場に飛び込まざるを得ないのである。
大股をおっ広げて、念入りにイチモツを洗うオヤジの横で、嫁入り前の私は汗だくになりながら洗い場やシャンプーの数を数える。そして、湿気でヨレヨレになった取材シートに「シャンプー10、リンス10、ドライヤーとカミソリ常備」などと記入していくのだ。
石和の温泉旅館は、チェックアウト後&チェックイン前の時間帯を指定され、取材を行なった。フロントに出てきた若女将は「ちょうど掃除をした後なので男風呂、女風呂の両方を撮影できますよ」という。私とカメラマンはさっそく機材を大浴場に運び、女風呂から撮影することにした。
ガラガラガラ……。脱衣所のドアを開ける。中は電気がついておらず、外の光がほんの少し差し込む程度の明るさ。12帖ほどの脱衣所には、まるで銭湯のようにいくつものロッカーが整列していた。私たちはロッカーの合間をぬうように、機材を引きずりながら大浴場へ向かう。……と、そのとき! 私の前を歩いていたカメラマンの足が止まった。
「なに? どうしたの?」
カメラマンは返事をしない。肩ごしにそっとのぞき込むと、何か大きなものが床に置いてある。薄暗がりのなか、私はその「何か」に、おそるおそる近づいてみた。
おばあちゃん!
それも上半身裸で倒れている!
上半身はすっぱだか、下半身は腰巻きをつけたおばあちゃんが、仰向けに倒れているのだ。目をつぶったまま、微動だにしないおばあちゃんを見て、カメラマンは「し、死んでる?」とつぶやく。あああ、火曜サスペンス劇場ではないか。
……と、突然! おばあちゃんがムックリ起きて立ち上がるではないか! ぼう然とする私たちに気づいたおばあちゃんは、
「ああ、よく寝た。ここがいちばん涼しいのよ。で、あんたたち誰?」
と聞いた。シワシワおっぱいを見せながら、すっとぼけたことをいうおばあちゃんは旅館の大女将だった。
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コメント
シワシワおっぱいを<
私、シワシワおっぱいを、こよなく愛する人として、
組織で、もて囃されたことあり。
悔しいやら、嬉しいやら、
なんだか、倒錯の世界、なのだっちや。
投稿: keichan | 2005.03.11 23:17
始めまして。早瀬と申します。
36才独身。結婚歴無し。逮捕歴2回です。
仕事中に読んでて、派手に噴出しちゃいました。
僕が書いてるブログをどのカテゴリーにしようか悩んでます。
よろしければご意見伺えませんか?
更に、今後ともカキコorTB等お付き合い頂ければ幸いです。 早瀬
投稿: 早瀬 | 2005.03.12 16:01
■keichanさん
シワシワおっぱい、好きなんですね。
いいんですよ、いいんです。
好みそれぞれですもの。
■早瀬さん
はじめまして。逮捕歴2回って強烈ですね。
Blog拝見しましたよ。おもしろいですねえ。
キムチ、私も大好きです。あれって本当に
作る人それぞれの味があって、違いますよね。
私は知り合いの韓国人(おばちゃん)が作る
キムチが大好き。冬になるとたくさん作って
もらうんですよ。
投稿: poron | 2005.03.13 02:59
こんにちは、sと申します。
私ちょうど石和温泉に行ってきたところだったんですよ。
この旅館にしたかったなぁ。
大女将ステキすぎです。
投稿: s-barba | 2005.03.13 10:05
■s-barbaさん
blog拝見させていただきました。
いや〜、残念。お泊まりになった旅館とは
違うところでした!>シワシワおっぱい
私が行った旅館は大女将と若女将(嫁姑?)の
仲が悪いようで、大女将はシワシワおっぱいを
出しながら「取材だってのに、洗面の掃除が
ちゃんと出来ていない。こんなのは掃除した
うちに入らないよ」と怒っていました(笑)。
投稿: poron | 2005.03.14 15:06