馬女と半ケツ女
なぜだか私は「変な人」と出会うことが多い。変な人アンテナの感度が高いんじゃないかと思うほど、ブログネタにうってつけの出会いがある。昨日もそうだ。仕事と仕事の谷間、ぽっかりあいた1日を夫、娘とともにプールで過ごした。私はただ、プールに入りたかっただけなのに、行くところ行くところに「変な人」が出現する。
プールの喫煙所でタバコを吸っていると、何やら背中のほうで怪し気な音がした。音の出所を確かめたところ、私の後ろでタバコを吸っていた、30そこそこの女。顔は美人の部類、ワンピースの水着を着て、ビニール製の小さなポーチからセーラムライトを出しておいしそうに吸っている。その外見だけを見たら「きっと彼氏と来たんだな」と思う、フツーの女。なのにそいつはなぜか、5秒ごとに「ブルルルルルルッ〜」と奇妙な音を発していた。それも口から……。
タバコの煙を吐くのとは別に、クチビルを震わせて「ブルルルルルッ〜」。その様はまさに馬。いや、馬女だ。タバコを吸ってフーッ……ブルルルル〜。フーッ……ブルルルルルル〜。プールサイドにこだまする馬のいななき。ここは日高か競馬場か? ぼう然としている私のもとに「ママ〜」といいながら、娘が駆け寄ってくる。アブナイ! こっちに来んな! 願いむなしく、娘は私のもとに来て「ママ……」とつぶやくと、馬女をポカーンと見つめていた。見ちゃダメだってば!
馬女との衝撃的な出会いを果たし、禁煙所から夫のもとへ戻ると、近くで子ども連れのおかあさんがビデオ撮影をしていた。Tシャツ&短パン姿でプールサイドにしゃがみこみ、泳ぐ子どもを撮っている。え? ……! お、お、おかあさん! 短パンからケツがはみだして、割れ目が見えていますよ! しかも相当に!
プールサイド……。それは魔物の住む場所。
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