酒とギターと心地よい風
ひそしぶりに東小金井の海風へ行き、サンマの刺身をつまみながら泡盛を飲んできた。大人3人でボトル1本半をあけたものの、酔いはイマイチ。そこで夫と娘を先に帰し、私とあっくんは海風のナナメ前にあるHanging tsaka Araw(ハンギン・チャカ・アラウ)というバーへ。初めて訪れる店だったが、以前から「メニューのほとんどが500円だし、雰囲気もなかなか」と耳にしていて、1度は行ってみたかったのだ。
木をふんだんに使ったロッジ風の店内、開け放した窓からは心地よい風、落とした照明とテーブルキャンドル、気さくなマスター、豊富なドリンクメニュー。うーん、いいねえ。
最初に頼んだカクテルを飲み干してすぐ(しかもチェイサーが出てくる前。3口で。がっつきすぎ)、ギターを抱えた男性がライブを始めた。どうやら私たちはたまたま、ライブの直前に入店したらしい。ミュージシャンはR&Bの秋山登志夫氏。しっとりとした歌声と、郷愁を誘うオリジナル曲がたまらなくいい。しかも、ギターを奏でる指先のセクシーなこと!
思いがけず、歌を聴きながら酒を飲む、という贅沢を味わった私は、そりゃあもういい気分で飲みましたよ。サイドカー(ショートカクテル/約30度)に始まり、I.W.ハーパーゴールドメダルのシングル・ロック(バーボンウイスキー/40度)、レモンハートデメララ151プルーフのシングル・ロック(ラム/75.5度)、ビーフィーターのダブル・ロック(ジン/40度)、おすすめで注文した名称不明テキーラをシングル・ロックで2杯……。
ほどよく酔いがまわったあたりでライブも終了。コーフン覚めやらぬ状態で、秋山氏を見つめていると、気をきかせたマスターが私たちを紹介してくれた。思い切って「夫がカメラマンで作品として職人を撮影している。伝統工芸だけでない、現代の職人としてぜひ撮らせてほしい」と頼むと、秋山氏は「いいねえ! 僕は自分を職人だと思いながら曲作りをしている。OK! 来月のライブでお会いしましょう」と快諾してくれた。
おいしいお酒にすてきな歌声……。なんていい夜なんだ。
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コメント
すげー、酒飲んで、ヨッパになりながらもシゴト取ってくるとは。転んでもタダでは起きない、もとい、酔ってもタダでは酔わない。poron根性恐るべし。自営だもんね。お母さん頑張って^^;
投稿: みっちー | 2005.09.01 17:09
キタ━━━━(・∀・)━━━━!!
母ちゃん、ス・テ・キ!!
ウキョッ、婦唱夫随(?)。(汗
投稿: keichan | 2005.09.01 23:45
■みっちーさん
いえいえ、仕事じゃないですよ。
作品として撮らせてほしいと頼んだだけで、
お金のやりとりはいっさいなし。
まあ、酔っぱらうだけでタダでは帰らない、というのは
当たっておりますが(笑)。
■keichanさん
あははは。うちはいつでも「婦唱夫随」ですわ。
やれ、といえば文句いいません。
投稿: poron | 2005.09.04 08:45