ミドリの舌を持つ女
仕事が忙しくて医者に行くヒマがない。だから、家に残っている薬で何とかごまかそう。……風邪をひいた夫がそんなことをしているうちに、娘も私も風邪をうつされてダウン。ノドはヒリヒリ、微熱で朦朧。親子3人で行きつけの耳鼻咽喉科を訪れる。
娘と夫の診察が済み、私の順番がまわってきた。イスに座ったとたん「お父さんの風邪が蔓延しちゃったみたいだねえ」と先生がつぶやく。
ワタシ「ノドが痛くて、微熱も。それからタンとセキ。」
センセ「じゃあ、ちょっとノド見せて。はい、あーっ」
ワタシ「あー」
センセ「わあ、ノド真っ赤。(3人のうち)いちばんひどい」
ワタシ「……(落胆)」
その瞬間、念入りにノドをのぞいていた先生に緊張が走った。
センセ「……ん? んんん?」
ワタシ「んんん?」
センセ「この、ミドリのは何かしたんですか?」
ワタシ「は? ミドリ?」
センセ「舌が……、ミドリなんです」
ワタシ「はぁ?」
舌がミドリ? 何をいっているんだ? ななななな、なんかの病気なんでしょうか、センセ! あきらかに先生は気味悪がっている。幾人もの患者を診てきている耳鼻咽喉科の医師ですら、診たことがないミドリの舌を持つ女を……。
「何か飲んだんじゃないの?」と聞かれて、ふとひらめいた! 思い出した! あまりのノドの痛みに耐えられず、以前この病院でもらったトローチをなめてきたのだ。センセ、アンタが出してくれたトローチだよ!
診察室から出て、すぐさま夫と娘に「舌がミドリだってさ! ほれ、べーッ」と見せてみた。2人は「うわっ、気持ちわるっ」「うええ、ミドリだ〜」と言いたい放題。なんだか熱が上がってきたような気がする。
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コメント
風邪おだいじにしてください。
私は「巨峰」のキャンディーが大好きなので、時々むらさき色になります。
投稿: ぷるぷるぷりん | 2005.11.27 07:18
すみません。連投で。
本文中、かかりつけの耳鼻咽喉科ではなく、「行きつけの耳鼻咽喉科」とあるあたり、さすがPORONさんだなぁと思いました。
どうぞ、無理なさらないでくださいね。
投稿: ぷるぷるぷりん | 2005.11.27 07:23
■ぷるぷるぷりんさん
そうそう、かかりつけ(笑)。飲み屋じゃねえっつーの!
それにしても紫の舌っつうのも、コワイですな。
投稿: poron | 2005.11.30 05:53