サンタさんその後
クリスマスイブの夜……。興奮しているせいなのか、娘は11時近くなっても寝ない。布団のなかで目をギンギンに開けて「サンタさん来るかなあ」とつぶやいている。こっちはさあ、いろいろ仕込みってもんがあるんだから、さっさと寝ろよゴルァとあせる私。仕方がないので、NORADのサンタ追跡プログラムを見せてみる。ちょうど、映像が更新されたばかりで、しかも「日本に来ている」という(映像はリンク先のページにある『Fuji, Japan』から見られる)。
「ちょっと! もう富士山の横を走っているよ! 早く寝ないとサンタさん素通りしちゃうよ!」
利き目抜群。新幹線よりも早いサンタの走りを目撃した娘は、あわてて布団にもぐり込み、あっという間に眠ってしまった。
翌朝、いちばんに起きた娘は、リビングで(友人のあっくんから届いた)プレゼントの包みとサンタさんの手紙を見つけ、鼻の穴をふくらませて寝室に駆け込んできて「ナニカアル!」と叫んだ。ナニカじゃねーだろ、さっさと開けろよ。と思いつつも、一緒に驚いたフリをする。楽しいんだけど「わあ、サンタさんが来たんだあ〜」と演じなくてはならないのは、ちとつらい。いや、性に合わないっつー感じか。
サンタさんからの手紙には自転車のカギが入っていた。「ほしがっていた じてんしゃを とどけにきたよ。となかいの “るどるふ” と いっしょに はこんだよ」だそーだ。ご苦労なこった。
手紙にはカギしか入っていなかったため、娘は家中をまわり自転車探しを始めた。その様子を見守りながら「いや、そんな豪邸じゃないし」「ベランダに運ぶのは無理だって」「つか、風呂場にあるわけないだろ」などとココロの中で激しく突っ込む。そして、どこにも自転車が見当たらず、落ち込む娘を「きっとさあ、マンションの自転車置き場とかにあるんじゃないの?」と誘導し、無事にイベント終了。グッタリと疲れたクリスマスの朝であった。
| 固定リンク
「娘ネタ」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ウチの小猿と全く同じ行動!!
NORADさんとこのサンタ映像、何て霊験あらたかなんだろう。。。
毎年のことながら、アノ、淡々と読み上げるユキエお姉さんの、日本語ナレーションを聞くと、今年も残りわずか感が増してきます。
投稿: へらコブラ | 2005.12.28 06:57
そして、クリスマスの日の姪っ子(後ろにその母親)と伯父さん伯母さんの会話。
「これ、ラブ&、ベリー、のポチ袋で、す。
来年、も、よろしく、お願い、します。」
「・・・」
どのポチ袋にしようか考えていたので、ひとつ手間が省けたけれどねぇーーーーー
投稿: ま2 | 2005.12.28 10:37
>と演じなくてはならないのは、ちとつらい。いや、性に合わないっつー感じか。
この行、うけたー!!
どうもすみません。(笑)
今年はporonさんに大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。
どうぞよいお年をお迎え下さい。
投稿: fumi_o | 2005.12.28 21:08
いいなあ~。その反応!!それを、今年みた
かったんですが・・・、詰めが甘いようんで。
来年、頑張ります。
>いや、性に合わないっつー感じか。
そう言いながらも、娘さんの為に頑張ってま
すね!
投稿: みずみず | 2005.12.28 22:54
お疲れ様でした。
poronさんの努力のかいあってお嬢さんにとって
いいクリスマスになったのではないでしょうか。
子供にとってこういうイベントは大事ですよね。
私の場合は物心ついた頃からサンタなぞ存在しては
いなかったのですが
微笑ましい感じが目に浮かぶようです。
投稿: (旧)株トムシ | 2005.12.29 00:01
サンタさんってホントにいるんだあ。
って、おとなのわたしも、ちょっぴり信じたくなる。
PORONさん、お疲れさまです。
毎年、大変お疲れでしょうけど、お嬢さんの夢を壊さないようにしていただけたら嬉しく思います。(笑)
来年のクリスマスもPORONさんのサンタレポート、また読みたいですもの。楽しみにしています。
投稿: ぷるぷるぷりん | 2005.12.30 00:31
■へらコブラさん
あの同時通訳のお姉さんってユキエさんなんですね。
なんかもう、あの淡々として口調に気を取られ、
名前をロクに聞いていませんでした。
いや、ホントにあの「感情もへったくれもなし」な、
語り口、魅了されましたよ。
来年も楽しみですね〜。
■ま2さん
あはははは! 子どもっておもしろい!
一石二鳥というか、合理的というか(笑)。
■fumi_oさん
朝立ちメールをお送りしたときは
本当に失礼いたしました(笑)。
お互いにいい歳を重ねたいものですね。
がんばりましょう。
■みずみずさん
TBありがとうございました。笑いましたよ。
いやあ、まさに「親の心、子知らず」ですね(笑)。
眠っている間にサンタさんが来るのは、
子どものうちでもほんの数年だけ。
その間は親も楽しみたいですよね〜。
■(旧)株トムシさん
まわりの知人に「いつまでサンタを信じていた?」と
聞いてみたところ「うちは親がデパートに連れていって
好きなのを買えっていわれた」とか「小学5年生まで」など
いろいろでした。すぐにバレちゃうんですけどね、
信じている間はがんばって「信じさせたい」と思います。
■ぷるぷるぷりんさん
サンタさんはいるんですよ〜、きっと。
我が家でも夫とふたりで「俺たちも手紙書くか」
「たからくじでもぶら下げておけば」などと
笑っていました。でもねえ、欲深い人間には
プレゼントをくれないんでしょうね。
投稿: poron | 2005.12.30 02:20