ささやかな宴会
先日、仕事の谷間でちょっとだけ時間が空いたので、ここぞとばかり吉祥寺へ出かけ、酒を飲んできた。メンバーは友人あっくんと夫、娘、私の4人。夜の帳が下りると同時に店へ入り、鳥手羽揚げ4人前、ビールのピッチャー、こどもびいるを注文。スパイスの効いた、揚げたての手羽先揚げをむさぼりながら、ビールを飲んでいると仕事でコチコチになった頭がゆっくりと溶けてくる。ああ、いい感じ。あまりに気持ちがいいので、手羽先にかぶりつく娘をからかってみる。
「手羽先、おいしい?」
「うん」
「皮がパリパリでおいしいよね」
「うん」
「それ、鳥肉なんだよ」
「知ってるよ」
「保育園で飼っている烏骨鶏(うこっけい)だよ」
「え……」
娘、ドン引き。手羽先を持ったまま、固まっている。そりゃ、そうだよね。烏骨鶏当番とかいって毎日、エサやりを手伝っているもんね。ああ、ごめんごめん。冗談がキツすぎた。
ひと通り、飲んで食べて満足した後は、いせや本店へはしご酒。2階の座敷に陣取り、焼き鳥と焼酎でまったり過ごす。あまりに気持ちがいいので、焼き鳥にかぶりつく娘をからかってみる。
「焼き鳥、おいしい?」
「うん」
「お肉がやわらかくっておいしいよね」
「うん」
「それ、鳥肉なんだよ」
「知ってるよ」
「保育園で飼っている烏骨鶏(うこっけい)だよ」
「え……」
あー、ごめんごめん。ママ、ちょっとホロ酔い。
それにしても、いせや本店はあいかわらずグダグダな雰囲気で、ここで飲んでいると「オレの人生、これでいいのか」とか「真っ当にならなきゃ」みたいな、哲学チックな気持ちになるから不思議だ。マクドナルドのスマイル0円を見習え、と思うほどの愛想の悪さとか、絶対に妖怪としか思えないおばあちゃん店員とか、公害に匹敵する焼き物の煙とか、ドドメ色のカウンターで背中を丸めて焼酎をすするオッサンとか、カオスっぽい空気が、人生を考えさせているのかもしれない。ま、そんなことはどうでもよくって、おばちゃん、ジャンボシューマイまだ?
いつまでも飲んでいたかったけれど、あまり遅い時間に子どもを連れ歩いていると、いせや本店近くの交番でおまわりさんににらまれてしまうので、早々に帰宅。風呂も入らずに寝たところ、髪から焼き鳥の匂いが漂ってきた。うん、いい夜だ。
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コメント
桃太郎県民の我が家では、そのような年長者の行動を『いらまかし/いらまかす』と表現します。
標準語では『可愛がりイジメ』とでもいいましょうか?
母はよく父から「あっほうが……。いらまかすのも、ええ加減にせられよ』と叱られてました。
奥深い愛情表現なのだと……そういうことにしているわたしです。
とは別に、シゴト柄気になっておりました等幅OSAKAでの表示。フォント取り混ぜになりましたね。マイナーチェンジですか?
マメでんなぁ。
投稿: さり | 2006.04.24 22:00
保育園で飼っている烏骨鶏(うこっけい)だよ」
「え……」
あー、ごめんごめん。ママ、ちょっとホロ酔い。
ひゃはは!
イジワルだなあ~(笑)。
投稿: O氏 | 2006.04.25 00:08
■さりさん
等幅フォント、使っていたテンプレートの仕様で、以前は変えられなかったんですよ。でも先月、ようやくニフティが機能のバージョンアップをし、フォント指定ができるようになったので変更してみたんですわ。少しずついじっていく予定です。
■O氏
あまりにうまそうに食っていたんで、ちょっとからかいたくなったんですよ。豚と牛は無理ですけどね。
投稿: poron | 2006.04.28 13:19