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2006年5月の記事

鉄道1000問ドリル

 3月からときおりblogネタにしていた鉄道ドリルが、いよいよ明日発売される。鉄オタカメラマンの夫が出した「究極のマニアック問題」はことごとく却下され、挙げ句に文章はメチャクチャで赤字だらけ。最後の最後に「印税やるから書いてくれ」と夫が泣きついてきた本だ。何問書いたか忘れたけれど、100問は確実に書いたと思う。鉄オタ、鉄子にとっては物足りないかもしれないが、腕試しや酒の席でのうんちくにどうぞ。

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手鼻をかんではいけません

 昨年5月、泊まったホテルの浴場に「入浴前には放尿し、鼻をかんでください。入浴中は放尿したり、鼻をかまないでください」という看板があった、ものすごい念の入れようだと記事にしたが(参照/潮干狩りと放尿禁止)、今年もまだその看板は健在であった。

Dscn5006 ブレブレなのは勘弁してほしい。最近は女が盗撮をして、それを売っぱらうなんていう犯罪も多く、素っ裸で風呂場の入り口を撮影していると、「キャー、盗撮よ!」なんてことになりかねないので、ものすごい素早さでシャッターを押したからだ。それでも怪しさ満点だが、平日だったので人が少ないのが幸いした。

 この看板は浴場の入り口に堂々と掲げられているものだ。昨年、私は「入浴中は鼻をかまないでくださいと書いてあった」と記事にしていたが、よくよく読んでみたところ「お風呂内では手鼻をかんだり、つばを吐いたり、放尿してはいけません」という、記憶以上に迫力ある文面だった。手鼻っていったい……。なんだかこの注意書き、おどろおどろしい細菌がお湯に巣食っているような印象を与える。風呂に入るだけなのに「入浴後は必ず眼を洗い」ですよ。こわいよう。

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潮干狩り

Dscn4996 毎年恒例の潮干狩りに行ってきた。場所は木更津の金田海岸。成果は友人あっくんが8キロ、私の母が6キロ、私が6キロ、夫が5キロ、娘が1キロと合計26キロ! 大潮を狙って、地あさりの採れる沖まで歩いた甲斐あって、例年にないほどの大粒あさりが収穫できた。それにしても潮干狩りというものは、人間の奥底にこっそりしまってある【狩猟本能】をかき立てるものだとつくづく思う。あさりを食うだけなら、近所のスーパーで買ったほうがよほど安い。特売のときなんか100グラム60円ぐらいだし。

 一粒のあさりを見つけるために四つんばいという、屈辱的な体制で砂を掘る。海水を含んだ砂は重たく、手も足も服もドロドロになりながら、ひたすら掘る。腰が痛くても、肩が凝っても、お腹がすいても、オシッコがしたくなっても「もう一粒、もう一粒」と延々、掘り続けるのみ。

 今年の潮干狩りもそうだった。誰かが「もう、そろそろ終わりにしない?」といっても、みんな「うん、そうだね」「そうしよう」といいながら、掘り続ける。欲と道連れ、お願いだから誰か止めて〜という感じだ。漁業組合のおじさんいわく「この間、82歳のおばあちゃんが朝からひとりで掘り続け、28キロものあさりを採ってきた」そうだ。欲もほどほどにしないと大変なことになる。翌日、倒れていなけりゃいいが……。

 夕方、ホテルの客室から潮が満ちた海をながめていたら、山盛りのあさりを積んだ小型ボートが2舟現れた。スコップですくっちゃ撒き、すくっちゃ撒きの繰り返し(※私たちが採った場所ではなく、出入り口に近い場所。土日の団体向けに撒いていたと思われる)。翌朝、雨のなか潮干狩りを楽しむ団体客を横目にちょっと複雑な思いで帰宅した。

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○ちゃんちのおうち〜!

 さわやかな五月晴れ。カラリとした空気、抜けるような青空、まぶしいばかりの日射し……。布団と洗濯物をたっぷりと干し、窓を開けて仕事をしていると、外から何やらにぎやかな声。ああ、保育園のお散歩ね。我が家は娘の通う保育園のすぐそばにあって、園児たちはうちのマンション前の道路を通って散歩にでかける。子どもたちの楽しそうな声を聞きながら、こっちも何だか楽しい気分になっていたのだけれど……。

「あ、○ちゃんちのマンション!」

 誰かがマンションを横切りながら、うちの娘のマンションだ、ということを叫んでいる。ああ、もう5歳とか6歳だと、そんなことを話すのね。ま、すぐに横切っちゃうし。……なんて考えていたのが甘かった。保育園の散歩は何十人もの子どもが1列になって歩く。すなわち、1人が横切ったあとには、まだまだ子どもの列が続くわけで……。

「○ちゃんちのマンショ〜ン!」
「○ちゃんちのおうち〜!」
「○ちゃんち、ふとん干している〜!」
「○ちゃんちのマンション〜!」
「○ちゃんちのおうち〜!」
「○ちゃんち〜!」

 以降、延々とリフレイン……。 うちは観光スポットか? 数秒ごとに繰り広げられる、子どもたちによる観光ガイド。わかったわかった、そんなに叫ぶな。はずかしいっつうの。

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忍び寄る魔の手

携帯電話に見慣れぬ番号の着信……。12年もの間、携帯電話の番号をかえていないと、年に2〜3度は「昔の知り合い」からの電話がかかってくる。

「あ、覚えてる? オレオレ」

 あのな、オレオレ詐欺じゃないんだから。どうして男というものは、何年も連絡を取り合っていない昔の女友だちに電話をかけたがるのだろうか。決まって「携帯電話の番号を整理していてさ〜」とか「手帳を見ていたら、なつかしい名前が出てきてさ〜」といいわけしながらかけてくる。こうした電話をかけてくるのは、ほとんどがまだ独身を貫いている男。結婚している男は決して昔の女友だちに電話なんてしない。わざわざ、ホコリを舞い立たせるようなことはしない、というわけだ。

 なつかしんでくれるのはうれしいけれど、結婚してすっかり肝っ玉かあさんになった私に、どうしろというのだ。先日、電話をかけてきたSくんも「結婚して子どもが産まれたんだよね。その後、どうしてる?」と聞いてきたが「元気だけど」と答えるしかない。

 Sくんは某住宅メーカーの技術職をしていた男で、ときどき新宿で飲んでいた「飲み仲間」だ。べらんめえ調のいかにも職人気質な男なのだが、会社を退社して自分で会社を興し、下請けとしてがんばっているらしい。私が結婚するころ、Sくんもつきあっている彼女と結婚間近と話していたので、とっくにいいお父さんになっていると思っていたが、どうやらその直後、破談になってしまったらしい。苦労の甲斐あって、ようやく仕事も軌道にのり、今じゃ年収1000万を超える独身男。

「金はあるし、マンションもあるけど嫁がいないんだよなあ」

 そうつぶやくSくんをちょっと励ましてみる。大丈夫だよ、キミならいいお嫁さんが見つけられるって。

「最近さあ、もうバツイチ、子連れでもいいやって思っているんだけどよう」
「ふうん」
「だから、いろいろと相手を捜しているんだけど、なかなかいねえんだよ」
「ああ、そうなんだ」
「最近の出会い系サイトには、バツイチ専門っつーのもあって……」
「は?」
「そういうところに書き込んでいる女の人っつうのは、意外と本気なんだよな」
「出会い系……?」
「メールのやりとりとかしているんだよ、オレ」
「へえ……(出会い系で嫁探しはまずいだろ、オマエ)。」
「ところでさ、そっちはまだ円満?」
「は?」
「離婚とか、はない? ワハハ」

 ……あ、そういうことだったのね。なつかしいとかなんとか、じゃなくて要は「出会い系サイト感覚」で電話をかけてきて、挙げ句の果てには「離婚したか」をチェック。たとえ、離婚して母子家庭でいたとしても、アンタと結婚するなんてあり得ないから。

「今度よう、子連れでいいから、お茶しねえ?」
「は?(ダンナはどうしろと……)」
「海とかでもいいぞ」
「……(なにいってんだ、コイツ)。」
「飲みに行くのは無理だよなあ」

 私が電話をかけている横では、風呂から上がって真っ裸で走りまわる娘と、電話の相手を気にしつつチンコを拭く夫。離婚? あり得ない。子連れで昔の男と会う? あり得ない……。

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原稿に対する対価

 私の受ける仕事は知り合いの編集者やライターから紹介されたもの(中間マージンなし)がほとんどで、自分で営業に行くことは滅多にない。それでも、ネットでのライター事情はチェックしておきたいし、最近の原稿料相場にも興味はある。そんなわけで、さまざまなライター募集の記事を見るのだが、これがおそろしいほどの安値。最近多いのは「ブログライター」というもの。企業やネットショップが集客のためにブログを開設し、それをライターが更新するというのが仕事らしい。お値段は1記事300〜500円。1時間に1本書いたとしたら、時給300円。とてもじゃないけれど、やっていられない……と思うのだが、そんな募集にも山ほど応募が集まるというのだから、世も末だ。

 総じて企業サイトやブログのライティングは紙媒体では考えられないような安ギャラである。プロにはプロなりの成果を上げる義務がある代わりに、それに見合った対価をもらう権利はある。ときには対価以上のものを納品することはあっても、それはライターのプライドだったり、クライアントにネームバリューがあって営業活動で有利だからだったり、紹介者の顔を立てているのであって、決してそれが当たり前ではない。

  発注者は100円玉を積み上げていくような原稿をライターに書かせても、決して10,000円や100,000円の効果が得られる原稿にはなり得ないことを知るべきだ。

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GWに起きたこと

 なんだか毎年同じようなことを書いている気がするが、GWは仕事で終わってしまった。夫とふたりで書いていた鉄道本の初校(ゲラ)が送られてきて、それがまた自分たちの担当分だけでなく、丸ごと一冊分だったから大変。結局、GWの間中、ずっとゲラのチェックで終わってしまった。

 それでも4/30だけは公園へ行き、夕方までまったりとバーベキューを楽しんだ。朝8時半から酒を飲みつつ、肉の塊だの焼き鳥だの海老だのを焼く。友人のあっくんと保育園仲間のMさんは昼前には完璧に出来上がってしまい、木のベンチで寝てしまった。まるでホームレス。あっくんは、目を覚ましてマッコリや焼酎をひとくち飲むたび「人間だめになる、人間だめになる」とつぶやいている。怖いよ、宗教みたいで。

 先日は娘がいとこの家へ泊まりに行った。いとこは小学校2年生の女の子で、昨年は我が家にお泊まりしている。娘が留守、といったら飲みに行くしかないでしょうよ。などと思っていたのだが、鉄道本の校正が終わらなくて、なんとしても今夜中には宅急便で送り返さないといけない。夜10時にようやく目処がつき、宅急便を出しがてら酒を飲みに出かけた。

 以前から気になっていた赤提灯へ、わざわざ電車に乗って行ったのだが、これが大ハズレ。いつも大混雑しているので期待していたのだが、席に座ってメニューを見たら、肉じゃが、からあげ、サラダとまるでチェーン店みたいな品揃え。もうちょっと工夫はないのか、おい。仕方がないので、その店の名物という刺身盛りを頼むも、しめさばもマグロもパサパサ。おまけに刺身すべてが生臭く、食えたもんじゃない。これで名物? ある意味、名物かもな。活気がいいと評判の接客も、ただ騒がしいだけ。これなら愛想最悪の吉祥寺いせやのほうがマシだ。

 おまけに店内の客はガキ率が高く、とにかくうるさい。刺身はまずいわ、店はうるさいわ、店員は気が効かないわで、どんどん不機嫌になる私を見て、夫は「もう帰ろ」と言い出した。地元に戻り、それはそれは静かなバーで飲み直し。前の店でのイライラを吹き飛ばすかのごとく、マルガリータ、アレキサンダー、ドライマティーニ、ドライマティーニと立て続けに飲み干す。

「ゴルァ、歌いに行くぞ!」

 いささか半泣き状態の夫を連れ、カラオケ屋に乗り込み、朝方まで歌いまくり。刺身がなんだ〜! 赤提灯がなんだ〜! いい気分で帰宅し、爆睡していたのだが、風邪気味だったのが災いし、激しい咳とともにオエッ。白々と明けゆく空を見ながら、洗濯する。こうして私のGWは終わったのであった……。

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