唸る、うなる、ウナル
某ホテルのwebsiteで使うコピーライティングを執筆中。クライアントからの文体要望は「シック」「エレガント」「シンプリシティ」とのこと。うーん、どうしましょ。私のライフスタイルとはほど遠いキーワードに、ちょっと戸惑いつつも、数日間かけて資料やらソレ系の雑誌をむさぼり読み、アタマのなかをメーンターゲットである20代後半キャリア志向OLに近づける。
39歳、子持ちライター(28歳、ファッションブランドのプレス)
仕事でグッタリ、色気なし(仕事も恋も手にあまるほど)
ひとりになれるのはトイレだけ(贅沢なひとり旅を愉しむ)
山積みの資料を読みあさる(ベッドで一日中、読書)
近づく締め切り、死亡直前の私(何もしない贅沢、生まれかわる私)
ここまで脳内変換できたらシメタもの。あとはコピーを書き連ねるだけだ。……と思ったら「ママ〜、お腹すいたよう」の声。ああああ! 現実に逆戻り。アタシのラグジュアリー(※)な回想を返してくれ〜。
※luxury/豪華、贅沢の意。いちおう三省堂の辞書にはラグジュアリーという読みで載っているけれど、本当の読み方はラクシャリーらしい。流行っているよねえ、ラグジュアリーってことば。
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コメント
おはようございます
()内がporonさんの現実なら良かったのにね(*^^)v
それにしても、このギャップ、可哀想すぎる!って、人様のこと言えませんが^_^;
投稿: poohpapa | 2006.06.18 07:09
知り合いのライターが「洗い物しながらおしゃれな文章なんて書けないわよ、けっ。」と言ってたのを思い出しました。
投稿: ina | 2006.06.18 10:13
■poohpapaさん
あははは、余計なお世話ですよ〜(笑)。
ええ、ええ、書きましたとも。
ターゲットの女性像に加え、誠意あるおもてなしをモットーにしたホテルマンをイメージして書きましたよ。ああ、疲れた。
■inaさん
そのライターさんのいう通りですね〜。
ファッションとかコスメ系のライターさんだと、常にその手の情報に敏感になるから、自然とすてきな私生活になるのかもしれませんが、私の場合、なんせ「なんでも屋」なもので……。
ときには「エッジの効いたシャープ」なコピーを求められたり、ターゲットも更年期女性から10代キャラ好き少女だったりするので、脳内変換がキツいです。
投稿: poron | 2006.06.20 00:31