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2006年7月の記事

ラックビー作戦

Dscn5029 娘の腹をさすっているうち、夏真っ盛りになってしまった感じがする。おかげさまで、娘の胃腸炎・第2弾もずいぶんよくなり、明日あたりからは保育園へ行けそうだ。今回は激痛2日、やや痛2日、退屈3日という構成の一週間だった。第1弾が激痛1週間、やや痛ずっと、そのまま第2弾に突入……であったことを考えても、はるかに軽かった(というかこれが普通らしい)と思う。

 今回は、腹が痛いのと同時に「また、病気になっちゃった!」という精神的ダメージで、娘も相当凹んでいた。「お腹、痛〜い。痛い痛い痛い痛いよ〜う」といいながら、合間合間に「もう、いや〜こんな病気。お腹のバイキン、あっち行け〜、うんちとおならで飛んで行け〜」と叫んでいる。病は気から、というじゃないか。こうなったら、イメージトレーニングだな。以下、娘を前にひとり芝居。

(1)整腸剤を飲ませる。
(2)「お腹に悪いバイキンがいるぞ! やっつけろ〜!」といいながら、水をごっくん。
(3)のど元からお腹までを2本の指でトコトコ歩きながら「それ行け〜、ワーッ」と善玉菌の急襲をイメージ。
(4)娘をトイレに連れて行く。
(5)「やっちまえ」「うわ〜、たたた、タスケテ〜」と叫びながら腹をさする。
(6)おなら放出!
(7)「ガス攻撃で悪いバイキンを吹っ飛ばしたぞ!」「がんばれ!」
(8)うんち放出!
(9)「うんちでバイキンを追い出した!」「いまだ! 流せ!」
(10)ジャ〜! 「ラックビー(整腸剤)作戦終了!」

 ラックビー作戦を幾度となく繰り返し、オレたちの戦いは終わりを告げた……。

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悪夢再び(小力ではない)

 7月初めから10日も苦しんだ娘の感染性胃腸炎。いまだご飯を食べると「お腹がちょっと痛い」というのが気になるけれど、まあ元気に保育園へ行っているし……と思っていたら、おとといの晩から再び激しい腹痛が! 薬を飲まなくなって以来、食べ物や調理道具、タオル類には本当に気をつかってきた。なのに、なぜ〜!

 一晩中、夫と交代で娘のお腹をさすり、朝を待って病院へ。今回は2度目、ということもあって、近所の医院にはいかず、すぐさま武蔵野日赤へ向かう。「点滴はいや〜。入院はいや〜」と半べそになっている娘をなだめつつ、診察してもらった。

 先生はカルテと私がプリントして持っていった「今月もろもろの記録」を読み、ウーンとうなって触診&聴診。じっくりとお腹の音を聞いたのち「これ、前回とは別のウイルスですね。ウイルス性胃腸炎」といった。ああ、まただ。まただよ。弱り目に祟り目じゃないか〜!

 カルテを読みながら「前回はずいぶん長引いたんだねえ。大変だったでしょう」と先生。ええ、ええ。大変なんてもんじゃなかったですよ。もう、こっちが泣きたいほどでした。……と訴えたところで、治療方針は同じ。劇的に症状を抑えられる薬は幼児には使えず、整腸剤でお腹を休ませるしかない。

 今回はいつまでかかるのだろうか……。お祭りにプール、花火大会など、娘が楽しみにしているイベントが盛りだくさんのこの時期、早く良くなってもらいたいんだけどなあ。……と、つぶやく今夜も徹夜で看病の私。

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秘密のアルバイト

 先日、「長州小力に顔射される瞬間」の夢を見て、汗だくで目覚めてしまったporonです。もちろん、バックミュージックは「パワーホール」。ものすごく寝覚めが悪かったのにもかかわらず、以来テレビで小力を見るとドキドキするのは、もしかして恋……?

 ところで今日、娘の長靴を買いに行った。夫のクルマが故障してしまったので、友人のあっくんに頼み、クルマを出してもらうことに。夫と娘は電車で出かけ、留守だ。ピンポーン! ドアのチャイムが鳴る。「はーい」と私。「○○です」とあっくん。ドアを開けると、愛犬サクを連れた海坊主が立っていた。

「もう、出れます?」
「いま、洗濯物を干しているのでちょっと待って。すぐ行くから」
「じゃ、クルマをまわしておきますね」
「よろしく〜」

 手にしていたタオルを干し、身支度を整え、家を出る。マンションの入り口にはあっくんのクルマが止まっていた。助手席のドアを開けようとすると、あっくんは「後ろ、後ろ」とジェスチャーをする。「おまたせ〜」といいながら、後部座席に座ると、助手席にいたサクを受け取り、一緒に座った。 ……なにこの組み合わせ。ちょっと変。

「あのさ〜、運転席にはひげ面のスキンヘッド、後部座席には乳首ブラブラの豊満ワンコと、ダイナミックボディの熟女。どう見たってデリヘルの送迎みたいなんだけど」

 仏頂面で文句をいう私に、あっくんは「熟女倶楽部」とつぶやく。よくよく考えてみると、夫と娘の留守どきに男が家まで迎えに来て「もう出れます?」「クルマまわしておきますね」ってあたりでもう怪しい。他の住民は絶対に怪しんでいるはずだ。帰宅時には娘の長靴の入った手提げ袋……。ああ、なんか。ああ……。まるで長靴を買うために秘密のアルバイトをしてきたみたいじゃないか〜!

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親心は複雑である

 娘の腹痛がようやく治まった……と思ったら、身体のあちこちに小さな発疹が! あせもでもなさそうだし、水ぼうそうはとっくに済ませたはず。ちょっと増えている感じもあり、万が一何らかの感染症だと保育園でうつしてしまうので、休日診療を行っている小児科兼皮膚科へ行ってみる。

 診察室に呼ばれ、先日までの胃腸炎のこと、飲んでいた薬のことを説明する。「どれどれ、見せてごらん」と先生。娘のTシャツをまくりあげて「ココとココ、ほらココにも」と見せると、先生は「う〜ん、あせもじゃないねえ。なんだろう」と困っている。

「手にもあるんだよ!」

 腕の発疹を見せる娘。「ああ、ホントだ」と先生。

「脚にもあるんだよ!」

脚の発疹を見せる娘。「ホントだ、ホントだ」と先生。

 ……と、そのとき! 娘は何を思ったのか、はいていたショートパンツを下げ、もろんとお尻を出した。

「ここも!」

 突然の「ケツ出し」に先生も私もビックリ。いや、確かにそこにもプチプチが出ているんだけど、そこまで見せなくていいよ……。

「あとねえ、ココにもあるよ!」

 ショートパンツの前をずり下げ、下腹部を見せようとする娘。「わわわわわ、しまってしまって!」とあわてる私。あまりに「隠し立て」をしなさすぎる娘に、思わず苦笑い。いいんですけどね、開放的というか、純真で。でもねえ、最近は物騒だからさあ、見せることに抵抗がないのも困りものなんだけどなあ……。

結局、例の発疹は感染性胃腸炎の名残りらしい。体力、免疫力が落ちて出てきたもので、特に心配ないでしょうとのこと。病気の連鎖にならないよう、充分に気をつけたいところである。

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お泊まり保育の夜

 親戚の叔父からお見舞いにもらったメロンに貼ってあった「クダモノ999円」の値札を見て「ケダモノ999円」と読んでしまったporonです。みなさま、クソ暑いなか、いかがお過ごしでしょうか?

 おかげさまで娘は1週間の絶食&3日間のおかゆ生活を経て、無事に登園するようになりました。いやあ、親子ともども死にそうな10日間だったよ、ホントに。結局、娘が楽しみにしていたお泊まり保育は行けずじまい。あまりにかわいそうなので、みんなが夕食のカレーを作っているころ、飯ごうでおかゆを炊いて、家でキャンプ気分を楽しむ。

 園長先生から「夜、調子がよかったら少しだけでも顔を出したら?」と電話をもらい、1時間だけ見学に連れていくことできた。なんせ、1週間の断食&寝たきりの後だったので、とても歩いていける体力はない。保育園まで徒歩1分の距離で、タクシーを頼むわけにもいかず、頼りの夫は三重への出張で留守。そんなわけで、5年ぶりにベビーカーをひっぱり出して、ズルズルと押していく。いくらやせたとはいえ、20キロもある娘だ。使用制限2歳未満のベビーカーに座り、ゲロ防止に風呂の手桶を抱えた娘の姿を見て、思わず笑ってしまう。すげー目立つ!  なんかカッコイイ!

 夜とはいえ、蒸し暑いなか、私はベビーカーに6歳児を乗せて、保育園へ。ホールには22人の子どもたちと、10数人の先生が集まり、これから「電気を消した保育園の探検」をするところだった。娘の姿を見ると、子どもたちが「キャー」「ワー」といいながら、抱きついてきた。まるで、来日したハリウッドスターのようにモミクチャ。

「○ちゃんが来た〜!」
「どうしてお休みしていたの?」
「どうしたの、お腹痛いの?」
「なんでベビーカーなの?」

 子どもたちは口々に質問しながら、ギューっと抱きしめる。うれしいんだけど、あまりの騒ぎにちょっとビックリしている娘。……と、そのとき女の子のAちゃんが大きな声で怒りだした。

「ちょっと! ○ちゃんはね、お腹が痛いのよ! あんまりギューってしちゃダメでしょっ!」

 ものすごい剣幕で怒るAちゃんの迫力に負け、後ずさりする子どもたち。するとAちゃんはニンマリ笑って、娘にギュッと抱きついた。

「なんでお泊まり保育に来ないのよう。さみしかったよ……」

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感染性胃腸炎

 映画を見に行った7月1日。映画が始まる直前、娘が「ちょっとお腹が痛い。トイレに行く」と言い出した。トイレから出るとケロッとしていたので安心していたが、映画が終わり、吉祥寺で夫や友人と待ち合わせて食事へ行ったところ、腹痛と吐き気が……。あわててタクシーで帰宅し、様子を見るが、吐き気と腹痛はいっこうにおさまらず。病院で診てもらったところ、感染性胃腸炎(ウイルス性)とのこと。予想以上にひどく、娘はこの5日間、激しい腹痛に泣き叫び、水すらも口にしたがらない。

「ママ〜、痛い〜、痛いよう」
「どうして○ちゃん(自分)だけがこんな病気になるの?」
「もう、病院はいや〜。お願い、たすけて」
「もう、死んじゃうかもしれない」

 腹痛で眠れず、汗ビッショリになっている娘を前に、私たちはお腹をさすり続けることしかできない。腹痛の原因が激しい腸の動きなので、大人であれば「腸の動きをにぶらせる薬」を投与するところなのだが、幼児の場合はこの薬が使えないからだ。さすがに5日もこの状態が続くと、娘も私たちも体力の限界がきている。昨日はかかりつけの病院からの指示(紹介)で武蔵野日赤へ行き、血液検査と点滴を受けてきた。明日、それでも腹痛がおさまらない場合は入院とのこと。痛みに苦しんだ挙げ句、泣きつかれてようやく眠った娘を見ながら、代わってやれないつらさをかみしめている。

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