« しばらくお休みします | トップページ | 正しい剃毛 »

長い長い母の話

 ひさしぶりに更新をしようと思ったら、53時間ものメンテナンスが始まったばかり。ひたすら待った挙げ句、ニフティは「お知らせココログ」などという、笑うに笑えない結末を迎えた。何、書きたかったか忘れちゃうっつーの。

 母の件ではいろいろとご心配をいただき、ありがとうございました。結果としては命拾いをした……という状況です。

 11月21日の夜、動悸と足のむくみ、虚脱感を自覚。夏頃から動悸を感じていたが、いつもよりひどいので、翌22日に市の健康診断もかねて、近所の病院へ。心電図検査を行ったところ、記録不可となり、故障かと大騒ぎ。故障じゃないことに気付いた医師が大慌てで点滴を行う。しばらく安静にしていたところ、心電図が正常に戻ったので帰宅。翌日も病院へ行き、検査。異常なし。

11月24日朝、具合が悪くなり、病院へ。心電図検査を行い、「うちじゃ、手に追えない」と循環器専門の榊原記念病院を紹介され、タクシーで向かう。そのまま緊急入院。駆けつけた私が医師から受けた説明は「心室頻拍。1分間に200以上の脈拍が20分以上続く危険な不整脈です。いつ、心臓が止まってもおかしくありません。心停止になった場合、電気ショックで蘇生します」とのこと。本人は「えーっ、じっと寝ていないといけないのぉ?」というほど元気なのだが、ナースセンターでは途切れなくアラームが鳴り(母が着けているホルター心電図の警告音)、医師や看護士がバタバタと走りまわっていた。

 不整脈には大きくわけて2つあり、ひとつが心筋梗塞や心筋症などの心疾患から引き起こされたもの、そしてもうひとつは特に心疾患がないのに起きるものがある。原因を特定するにはさまざまな検査が必要で、母の場合もようやく点滴や投薬が効いてきた数日後からひとつひとつ検査を行い、考えられる原因をつぶしていった。

 心臓カテーテル検査では心筋梗塞の兆候はなかった。……となると、心筋症? ありとあらゆる検査を経て、入院10日以上たって、ようやく出た結論が「心筋梗塞でもなく、心筋症でもなかった。ただ、いまだに危険な不整脈が続いている。治療ができるか検査し、治療できるようならばアブレーションをする」というものだった。アブレーションとは、そけい部からカテーテルを挿入し、心臓の異常な部分を探し出し、電流で焼き切る治療法だ。20年ほど前から始まった治療法らしく、素人の私たちは「心臓の組織を電気で焼く!」とビックリ仰天。インフォームドコンセントの徹底……という時代のせいか、さんざん危険なリスクを説明され、そりゃあもう恐ろしいなんてもんじゃなかった。

 そして昨日。カテーテル室に入っていった母は、2時間ほどで戻ってきた。不整脈の原因となっている異常部分を見つけることができ、アブレーションが成功したのである。母の担当となって入院からずっと治療をしてくれていた20代の女性医師、アブレーションを担当した男性医師、いつもにこやかに母の世話をしてくれた看護士のみなさんには感謝してもしきれないほどだ。

 母のホルター心電図は入院中、ずっとアラームが鳴っていた。しょっちゅう、看護士さんや医師が部屋に飛び込んできて、母の様子を確認していた。担当の女性医師は、いつ止まるかわからない母の心臓のせいで、何日も家に帰らず、アラームが鳴るたびに駆けつけてくれていた。なぜか自覚症状も少なく、失神もなかった母は「これ以上、安静にできないもん」とふてくされたり、検査中に「センセ〜、こわい〜」と半泣きし、医師を困らせたりしていた。そんな母の心臓が、たった1度の治療で治ってしまうなんて……。

 現代医学に感心しつつも、大勢の人たちのおかげで救われた命だ。まだまだ長生きしてもらわなければ。今夜はようやく熟睡できる。心配してくれたみなさん、ありがとう。

|

« しばらくお休みします | トップページ | 正しい剃毛 »

「家族ネタ」カテゴリの記事

コメント

poronさま おはようございます
Cyberです。
一言だけ、「よかった~」。
あとはporonさんと旦那様のお疲れからの回復ですね。
どうぞゆっくりとお休み下さいませ。

投稿: Cyber | 2006.12.08 07:32

おはようございます

まずは一安心ですね。お母様には「現状(病状)を正しく認識して頂く」ことが肝要かと存じます。

この後も、どうぞお大事に。

投稿: poohpapa | 2006.12.08 08:25

前回の記事でなかなか難しい症例かなぁと思って心配していましたが良かったです。一回のオペでうまくいったのは素晴らしいですね。
しかしホルターで鳴りっぱなしというのは恐ろしいです;_;

# 私は昔不整脈で24hホルターというのは経験あります(自宅にて)
# 特に何も出なくてその後は不整脈もおさまったのでたいしたことはなかったのですが

うちも最近親父が軽いオペをしまして、取った組織の結果待ちだったりします。悪性でないと良いのですが...。
では。

投稿: nni | 2006.12.08 10:55

良かったー。ホントによかったですね。
実は、前の書き込みにコメントしようとして、「メンテ」に阻まれてふてくされていました。何を書こうかを忘れてしまいましたよ。でも、とにかくよかった。
普通に健康であることの何と幸せな事か、と思いますよね。とにかく一安心です。お母様の快気祝い忘年会でもしようか?(あまり関係ありませんが)

投稿: s夫 | 2006.12.08 13:41

良かったですね。病気って(特に現代では)原因がよく分からないものも多いし。でも治れば万事OK。お母様をはじめporonさん家族が心労その他でお疲れだと思うので、ここはひとまず静かな生活を……(とはいっても、仕事はあるよね~)。なんか困ったことがあったら言ってください。では、では。

投稿: cabu | 2006.12.08 16:36

手術成功、何よりです。
とは言っても無理をなさらぬように。
くれぐれもお大事に。

投稿: O氏 | 2006.12.08 23:25

よかったです。
poronさんも、ゆっくり養生してくださいね。

投稿: さり | 2006.12.11 00:32

良かったですね!本当に!
poronさんゆっくり休んで年末の飲み会に備えてくださいw

投稿: しげちん | 2006.12.11 20:13

■Cyberさん

メールでいろいろとアドバイスをいただき、精神的に助かりました。「大丈夫ですよ」のひとことで、本当にホッとするものですね。

■poohpapaさん

おかげさまでアブレーション治療の4日後、無事に退院できました。メールなどでご心配いただき、ありがとうございました。母には「もう少し自分の体に敏感になりなさい」と注意しています。

■nniさん

不整脈ってよく聞くので、軽く考えていたのですが、ホントに怖いですよ〜。お父様、良性だといいですね。母の直腸がんのときもそうでしたが、手術が無事に済んでも、組織検査が出ないと安心できず、本当に息が詰まるような日々でした。お大事になさってください。

■S夫さん

ニフティのメンテは不親切ですよね。メンテ中も通常画面だから、書き込みして送信を押すまでわからないんですから。私もメンテに気付かず、イライラしたことがたくさんあります。忘年会、ぜひやりましょう。

■cabuさん

いつも気にかけてくれてありがとう。ちょうどS子姉様の仕事を手伝っていたので、ハラハラでしたが、何とか最後までやることができました。アブレーション後の母は、まるで何事もなかったように元気。不整脈もまったく出なくなりました。今の医療って本当にすごいと感心しています。

■O氏

ご心配いただき、ありがとうございました。さすがに私は疲れが出て、1日だけひどい嘔吐(たぶん、流行のノロウイルス)に悩まされましたが、数日間たっぷりと寝ました。

■さりさん

ご心配をおかけしました。親はもちろんのこと、自分の体も大切にしないとなぁと実感しています。

■しげちんさん

飲み会、企画してくださいよ。ぜひ。朝まで付き合いますぜ、ダンナ。

投稿: poron | 2006.12.14 03:35

遅くなりましたが、御回復おめでとうございます。
榊原記念病院の前を通る度に気になっておりましたが、本当に良かったですね。
一昨年、妻の祖母が入退院を繰り返してた頃の事を思い出すなぁ。。。

投稿: へらコブラ | 2006.12.30 07:07

■へらコブラさん

おかげさまで母は元気になりました。ありがとうございます。病気というのは、本当にいろいろと考えさせられます。元気がいちばん。今年もどうぞよろしく。

投稿: poron | 2007.01.10 00:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« しばらくお休みします | トップページ | 正しい剃毛 »