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2007年7月の記事

大股開き

 本日はADULT TREASURE EXPO 2007/アダルトトレジャーエキスポ2007の最終日。さすがに3日ぶっ通しだと、夫の顔にも疲れの色が……。

しかしながら、撮ってくる写真は、なぜか大股開きが何カットも。……何だか、楽しそうなのは気のせいか?

※7/30、熱烈なご要望にお答えして、大股開きトリミング写真を追加。

Ate

Ate02

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アダルトトレジャーエキスポ2007

 昨日(27日)から、幕張メッセで日本初のアダルト博「ADULT TREASURE EXPO 2007/アダルトトレジャーエキスポ2007」が開催されている。オフィシャルカメラマンとして依頼された夫は、前夜からどことなくウキウキ。機材準備をしながら、聞こえよがしに「いやぁ、大変だあ。3日間、ぶっ通しだからな〜」とつぶやく。

( ……あのさ、撮影のタイムスケジュールとか、チェック表とか、撮影カット決めとか、見積り書とか、金額交渉とかさ、全部段取りつけたのアタシなんだけど。撮った写真を整理したり、インデックスをプリントしたり、DVDを焼いたり、請求書を作るのもアタシなんだけど)

 私が作った撮影カットの一覧表を見ながら、夫は「出展ブースは、ヘタをするとヨリでは撮れないかもなー。ほら、バイブとかローションとか、AVとか、グッズがいろいろあるからさー」とうれしそう。

(……いちおう記録写真なんだから。ヨリヨリで撮れなんていっていないだろ)

「にぎわいイメージも、あまりお客さんの顔がわからないようにしなくちゃなー!」

(……何、気合入れてんだよボケ)

「いやー、大変大変!  飯食うヒマないかもしれないな〜」

(……今から飯のことまで心配すんな)

「初日は10時入り、夜は10時半までかぁ」

(それなりにギャラ交渉したんだから、とにかく働け)

「いやー、早く寝なくちゃ」

(そうそう、早く寝ろ。明日は早い)

「タイムスケジュールもキツキツだから、効率よく撮らないと」

(のんびりブースを見るヒマはないんだよ!)

「オマエが作ったんだろ? この撮影スケジュール。かなりキツキツだよなぁ」

……横でパソコンをいじりながら、ひたすら夫のつぶやきを聞いていた私だったが、ここで我慢の限界に。

「うるさーい! 早く支度して寝ろ! そうだよ、そう! その通り。撮影スケジュールを作ったのはこのアタシだ! 文句あっか! このぐらいキツキツに撮影させないと、アンタは仕事を忘れて展示物に見入っちゃうだろ! これから3日間、チンコを立てているヒマはないの! ただ、ひたすら撮ってくる! それだけ!」

「お、おやすみ。オレ……、寝る」

 ……夫よ。楽しんだだけで、お金をもらえる仕事なんてないのだ。アンタの仕事はただひとつ。数々の誘惑にもめげず、写真を撮りまくること。がんばれ。アタシは信じている。アンタはちゃんと仕事を成し遂げて帰ってくるってことを。

 ……そして、初日。撮影が終わり深夜に帰宅した夫は、なぜかカメラバッグに小さな包みを忍ばせていた。ナニコレ。ペペ? なんだよ、ペペって。しかも、3袋。

オレンジ色の小さな包みには、オカモト株式会社と書かれていた。 オマエ、何もらって帰ってきてんだよ〜!

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国産です(2)

国産です(1)のつづき。

「国産い草が早くもこのお値段!」

 い草商品のコーナーには、大手スーパーが作成したであろう赤字のPOPが掲げられていた。デザインはいい感じ。ツヤはちょっとイマイチ。縁取りの縫製はよさそうなんだけど、い草の質があんまり……。これ、ホントに国産だよねえ……? 不審に思い、製品タグを確認してみると、なんとそこには「中国産」の文字が! えっ? 中国産?

 もしかして、商品を間違えて見たのかと思い、改めて確認するも、手にしたラグにはしっかりと安全ピンで「広告の品 国産い草○○円」の札が……。すぐ横で商品整理をしていたおばちゃん店員を呼ぶ。

「あのう、これね。POPには国産い草、製品タグには中国産と記載されているのだけれど、このラグは国産なの? 中国産なの?」

 おばちゃんはコーナーに掲げている赤字POPと、安全ピンで留められている値札、商品についている製品タグを見比べる。値札をひっくり返したり、目を細めて製品タグを読んだり……。5分以上かけて、念入りに調べた挙げ句、おばちゃんはこう言い放った。

「お客さん、これ国産ですよ。だって、これ掛川織りだし、商品タグに書いてある会社は福岡県だもの」 

 掛川織りとは、大小の織り目を交互に繰り返す織り方で、九州筑後ならではの伝統的な織り方。産地としては福岡、熊本などが有名で、福岡県のメーカーが作った品……となれば国産と表示はできる。しかし、製品タグにはしっかりと中国産との文字。どうなってんの。

「これ、福岡にある会社が連絡先になっているけれど、もしかして、い草ラグの製造メーカーじゃなくて、中国産を輸入している会社なんじゃないの?」

 疑念を抱いた私は、おばちゃん店員に突っ込みを入れる。しかし、おばちゃんは何処吹く風……という感じで、私にこういった。

「お客さん、違いますよ〜。これきっと、中国産のい草を輸入して、福岡で織っているんだわ。だから、中国産だけど国産。そうよ、そうなのよ!」

 ……んなワケな〜い! あのね、掛川織りはね、福岡県の伝統工芸品なの。粗悪ない草を輸入して、わざわざ人件費の高い日本で作るわけないでしょう? 中国産は中国産。どう転んだって国産ではないのだ。

「中国産のい草と、国産のい草は値段も質もまったく違いますよ。国産のわりには安い、と思ってきたけれど、中国産のい草を使っているのであれば、いりません」

そういうと、おばちゃんは「でも、国産なんですけどねえ」としつこい。いや、だから、これは中国産だっつーの。

「中国産のい草を輸入して、日本で織ったの? それとも、国産い草を中国で織らせたの? これは中国産なの? それとも国産なの? どっちでもいいからハッキリさせて!」

 あまりの対応ぶりに呆れ、イライラしていると、上司とおぼしき女性店員が飛んできた。

「お客さま、どうかなさいましたか?」

私は彼女に「国産い草がこの値段であれば買いたかったのだけれど、製品タグには中国産と書いてある。それでこの店員さんに聞いたところ、中国産い草を福岡で織ったものだろうというので、それは本当なのかと聞いていた」と説明した。

すると彼女は真っ青な顔をし、頭を深々と下げた。

「申し訳ございません! このPOP、間違えなんです。国産じゃなくて、中国産です。先日、同じ商品の値下げをしたのですが、チラシとPOPに国産と表示してしまったのです。買いに来たお客さまからのクレームで気づき、あわてて店内POPを中国産に変更し、張り替えたのですが、今週の値下げに際し、国産と書いたPOPを掲示してしまったようで……。本当に申し訳ありません!」

 頭を下げる彼女を見て、「でも……。これ、福岡の会社なんですけど」と、つぶやくおばちゃん店員。それを聞いた女性店員はものすごい形相で顔を上げ、こう怒鳴った。

「福岡の会社でも中国産は中国産なの! 中国産は国産じゃないの! ま・ち・が・え・なの!」

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