浮かれポンチ
8月18日午後10時10分、東京駅から寝台特急「サンライズゆめ」が発車した。「サンライズゆめ」は東京〜広島間を走る臨時列車で、お盆やお正月など多客時のみに運行される。サンライズ出雲・瀬戸と同じ 285系電車(愛称・サンライズエクスプレス) を使用。臨時列車「サンライズゆめ」としては滅多に走らないこともあり、予約を取るのも大変なほどの人気ぶりだ。
今回、夫と娘がコレに乗って広島の実家(夫の)へ帰省。4室しかない2人用のB個室寝台「サンライズツイン」の予約を取り、意気揚々と東京駅へ向かった。なにしろ、夫は撮り鉄出身のカメラマンだから、鼻息荒いのなんのって。その血を受け継いだ娘も、小躍りしっぱなしだ。
そんな鉄バカ父娘は、ホームに入線してきた「サンライズゆめ」を見たとたん、ますますキ○ガイぶりを発揮。見送りに行った私と母の「別れの言葉」も上の空。さっさと乗車し、父娘ふたりで写真をバシバシ撮り始めた。
オイオイ、写真撮るのはいいんだけど、娘をホッタラカシにすんなって! おばあちゃんがホームで見送ってくるっつーのに、オマエら手ぐらい振れっつーの! ああーっ、もう発車するよ! ベルが鳴ってる! なのに、部屋から出て来ねえ! ドアの隙間からフラッシュが漏れている! うわあ、もう発車しちゃったよ! ……あーあ、いっちゃった。
ホームからは部屋のドアと廊下が見えるのみ。結局、夫と娘は発車のその瞬間まで、部屋で写真を撮りまくり。私と母はまるっきり人影のない廊下を、ただただ見送るしかなかったのである。
ふたりは数日間、広島の実家で過ごし、寝台特急「富士はや(富士とはやぶさの略称で、併結運転をしている)」のソロ(1人用のB個室寝台)帰って来る。ふたり揃って浮かれポンチになって帰ってくるのではなかろうかと……。さて、どうなることやら。
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コメント
父娘二人旅、これはいい経験になりそうですね~。
きっと思い出に残るでしょう。
寝台列車、一度だけ乗ったことがあります。
確か東京の世界陸上を見に行きたくて、
兄と二人で広島から乗車して東京へ行きました。
寝台列車って独特の雰囲気があって、
「旅だなぁ~」っと感慨ふけった記憶があります。
そういえば、当時の僕にしろ兄にしろ、
一般人と比べるとかなり陸上に詳しかったので、
いわゆる陸上オタクだったのかなと思います。
寝台列車のなかでの寝そべりながらの寝台越しの会話でも、
ずっとマニアな会話をしていたような・・・。
寝台列車はマニア同士が利用する傾向があったりして。
投稿: コロラド | 2007.08.19 19:12
■コロラドさん
私も幼いころ、東京〜岩手のおばあちゃんちまで、何度も寝台車で行きました。真っ暗なのに窓から外をずーっと見て、眠れませんでしたよ。
夫と娘は無事に帰って来ました。やはり、深夜までテンション上がりまくりで、ほとんど寝ていなかったようです。何のための寝台なのか、わかりませんね(笑)。
投稿: poron | 2007.09.03 16:59