ダブルワーカー
新規事業のネーミングだとか、商品パンフやコーポレートサイトのコピー一式だとか、原稿作りに没頭する毎日。しかしながら、ちょっと前まではどこの会社もプロジェクトの延期・保留・縮小・凍結ばかりで、嫌でも不況を実感せざるを得ない状況が続いていた。
何だかこの業界ダメじゃん……と不安になり、加えて私ももう42歳。ああ、いつまでがんばれるのかしら……と心配になり、何を血迷ったのかアルバイトを探し始めた。
その結果、早々にバイトは決まったものの、同時に本業の受注がドッカリ……。バイト先にあてにされ、辞めますともいえず、徹夜をして原稿を書き、そのままバイトへという生活を1カ月続けている。
フリーのライターや編集者の中には、派遣で編集や校正の仕事をしていたり、アルバイトで食いつないでいる人も多く、私の友人にもそうしたダブルワーカーがたくさんいる。仕事の話で電話をしても、なぜか平日の日中は捕まりにくいと思っていたところ、実は……なんてケースもある。
フリーになって16年、ライターとして駆け出しのころに水商売でボトルキラーという名の売れっ子(笑)になって以来、ずっと本業ヒトスジでやってこられたのは奇跡に近いかもしれん。
ん十万円分のコピーを作りながら、時給900円のアルバイトを続けるのは何ともいえない気分になるけれど、ん十万円分の仕事が明日、来月、来年と来る保障はない。娘のために何か買おう、おこづかい稼ぎだと割り切って、しばらく続ける予定だが、いつまで持つのやら……。
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