白衣
前回、書いたダブルワークの件、何を隠そう医療機関でのアルバイトなんである。
別に医療機関にこだわっていたわけではなく、近場&何とか本業と両立できそうなシフト……を目安に、いくつかの募集先(すべて別業種)に履歴書を持参し、3軒目で決まった場所だ。1回行くたびに5回ぐらい「やっぱり辞めよう」「辞めるっていうぞ」と思いながら、結局続けている。とにかく苦痛なのがマスクと白衣。もう、アチいのなんのって。
割烹着みたいな白衣を着ているわけで、これがまた医療機関向けの抗菌素材で、生地の目がパンパンに詰まっていて通気性最悪。加えて感染対策にマスク必須だもの。こっちは特定検診で「メタボ予備軍」に丸付けされた身だよ。暑いのが死ぬほど嫌いだってのに、ムレまくり。白衣着てハアハアいっちゃって、どこのイメクラだっつーの。熟女倶楽部か。
あまりに見苦しかったのか、見かねたのかは知らないが、先生とスタッフのみなさんが新しい白衣を調達してくれた。今回のは涼しげなエプロンタイプ。いいねえ。さっそく袖を通してみると、サワヤカな風が肩や背中を通り抜ける。うーん、いい! いい!
しかし、だ。エプロンの後ろにある、ボタン付きのベルトを留めようとしたが、あと一歩のところで届かない。は、腹の肉が……。
「フリーサイズなんだけどねえ」と先輩スタッフの悲しげな声。
いえいえ、いいんです。腹を引っ込めれば、な……なん、とか……、うっ!
そっと目をそらす先生……。
か……、拡張ベルト、ないでしょうか……。ない、ですよね……。やせます。ハイ。
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