イケメンモミモミ
数ヶ月前から左足の内くるぶしに痛みがあり、ずっと我慢をしていたのだが、ボッテリと腫れてきた上に痛みがひどくなる一方なので、近所の整形外科を受診した。
診断結果は三角靭帯の炎症。左足を何度も捻挫をして靭帯がユルユルになっていたのと、それが原因でアーチが崩れ、扁平足になってしまっていたことなどが炎症を引き起こしたらしい。
治療は痛み止めを飲んで、経皮鎮痛消炎薬を貼り、リハビリを受けるぐらいしかない。痛みがひどいときはステロイド注射をブスリ。まあ、気長に炎症が治まるのを待つしかないのだ。
そんなわけで仕事の合間を見てリハビリに通っているのだが、イケメンの理学療法士がモミモミしてくるのがうれしい。さわやかな笑顔の彼が正面に座り、私の左足を抱えて「どうですか? 痛くありませんか?」などと聞くのだから、思わず「あなたの好きにして!」と叫びたくなる。ふいに私の左足が彼の股間に触れたときは「オプション代が加算された」と思ったが、大丈夫だった。
今朝も一番乗りで診察&リハビリを受けてきた。痛みと腫れが引かず、強力なステロイド注射を打たれた私は、注射の痛みでヨロヨロとしながらリハビリ室へと向かった。
温熱療法と低周波治療を受け、いよいよ待望のモミモミタイム! イケメン君、早く早く〜!
……なんと今日の担当はイケメン君ではなく、たくましさ溢れるマツコ・デラックスだった。ヘタをするとひねり殺されそうな感じ。失望感を顔に出さないようにしつつ、イスに座って足を投げ出す。
「どんなときに痛みますか?」
マツコはふくよかな太ももに、私の左足を乗せ、丁寧にマッサージを始める。ふくらはぎからカカトまで、ときに強く、ときに優しくモミモミモミモミ……。最後は私の足の指に自分の指をからめて、引っ張り上げた。うひー! 効く〜! 気持ちいい!
マツコのテクに骨抜きにされ、ヨロヨロと帰宅する私であった。終わり。
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コメント
久しぶりのエントリーですね。ご無沙汰してます。
専門分野なのでちょいコメさせていただきます。
三角靱帯の炎症とはめずらしい。またステロイド注射とはおだやかではないですね。
原因は「?」なところが多いですが、温熱療法と低周波治療を実施しているということは、初期の炎症反応は納まっているということですな。
アーチが崩れているという診断のようですが、さて、どうやって今後対応していくのか・・・。
モミモミだけでは根本的な解決になってないですから・・・。
投稿: コロラド | 2009.10.20 23:32
■コロラドさん
ごぶさたしています〜。コロラドさんは医療関係だというのは存じていましたが、コッチ系(笑)とは思いませんでした。
ステロイド注射は通院2回目(初診から2週間後)にまず一発。痛み止めも経皮鎮痛消炎薬もまったく効かなかったためなのですが、結局、注射をしても全然ダメで、通院3回目(初診から4週後)に「じゃー、もっと強いの打つしかないかな〜」と別のステロイド注射を打たれています。
ようやく痛みが緩和されていますが、それまではちょっとしたひねりで「ギャッ」と叫ぶほど痛くて、睡眠中も何回も起きてしまうほどでした。確かに根本的な解決ではないですよね……。足底板とか作るしかないんでしょうか?
投稿: poron | 2009.10.23 23:22
ええと・・・まず診てもないのにコメントするのは気が引けますが・・・参考になればと思いカキコします。あくまで参考までに。
どんな症例でもいえることですが、まずは「鑑別診断ができているのかどうか?」です。これができていなければ、治療も何をやっているのかわからなくなります。
>> 診断結果は三角靭帯の炎症
とのことですが、いろいろ疑問があります。
>> 左足を何度も捻挫をして靭帯がユルユルになっていた
ですが、捻挫は足底が内側を向く「内反捻挫」が一般的には多いです。この場合ですと外側の靱帯が損傷しやすいわけですが、三角靱帯は足関節内側にある靱帯です。「ユルユルになっていた」靱帯はどちらの靱帯なんだろう?という疑問があります。
まさか外側の痛みと内側の痛みを間違えているとは考えられないですから、受傷機転はさしおいても、おそらく三角靱帯付近(足関節内側)に痛みの中心があるのだと推測します。
となると考えられるのは・・・「外脛骨(がいけいこつ)」による痛みの可能性です。足関節の内側にある骨のひとつ舟状骨には人によって余分に分かれていたり、線維性に付いていたりする小さな骨があり、それを外脛骨と呼んでいます。
強い「内反捻挫」において、その外脛骨と内果(内くるぶし)が当たって、線維性に癒合している外脛骨付着部が損傷し、炎症を起こして、それが周囲に波及してしまっている可能性も考えて、内反捻挫の場合は診なくてはなりません。
これがもし、足底が外側を向く外反捻挫だとすれば、三角靱帯のそのものの損傷も考えられないことはないですが、外側の靱帯と違って内側にある三角靱帯は非常に強靭な靱帯で、三角靱帯そのものの損傷は稀なケースです。本当に三角靱帯が損傷しているとすれば、三角靱帯付着部の骨のをひっぱがしてしまう剥離骨折を念頭においてレントゲンを診なくてはなりません。
>> それが原因でアーチが崩れ、扁平足になってしまっていたこと
たしかに三角靱帯(特に脛踵部)の損傷後は、靱帯の伸張による外反偏平足が続発することがあります。対処療法としては足底板の作成が必要になるでしょうね。しかし・・・ほんとうに偏平足なのか、はたまた三角靱帯の損傷が原因で偏平足になっているのか、そのあたりも疑問です。
治療法についてですが、ステロイド注射が本当に必要だったのかが疑問です。もし本当に靱帯損傷(もしくは剥離骨折)であれば、受診当初、ギプスもしくは装具による固定を進めると思います。理由は、たとえステロイド注射を打ったとしても、患者さんが足を可動・荷重させていては、炎症反応はなかなか治まらないからです。
もし「外脛骨(がいけいこつ)」による痛みであれば、接触性の痛みをとる必要があります。治療法としては、内くるぶしにドーナツ型のスポンジを当てて、接触性の痛みを軽減させるのがいいと思います。この場合、強固なギプス固定は必要ありません。せいぜい型を当てた包帯固定で OK です。
物理療法についてですが、ステロイド注射を打たなくてはならないレベルで温熱療法をやっているのも疑問です。通常は安静指導だと思います。低周波はやっても問題ないですが・・・やってもやらなくても、意味はさほどないでしょうね。ステロイド注射で除痛を行っているわけですから・・・。
で、「モミモミ」なんですが(笑)、これも同様、ステロイド注射を打つレベルでマッサージをやる・・・「?」でありますです。
今回の日記、サラリと書かれてある内容ですが、おおよそ、どんな方針の病院なのかは想像がつきます。あくまで想像ですが・・・。
結局のところ、“治療”なのか、“癒し”なのか、そして患者さんが何を求めているのか・・・というところのバランスなんでしょう。
投稿: コロラド | 2009.10.24 01:41
わたしがが前に通っていた整体院の先生は、
明るくよくしゃべる宅八郎だったよ。
先生と向かい合って、手のひらを合わせて恋人同志のように指を組んで、胸と胸がときおり合わさりあいそうになる体制で腕をグリグリ回された思い出。
投稿: あべこ | 2009.10.27 01:28