カテゴリー「仕事ネタ」の記事

ドンブリ勘定

 丸3カ月間、休みなしで取り組んできたた大プロジェクトが終わり、ホッとしたのもつかの間。打ち寄せてくる波のように、仕事が次々と……。そんななか、1通のメールが。差出人はうちのサイトを見たDTPオペの方からで、内容はとある自治体の入札について、撮影&コピーライティングを見積りが欲しいというものだった。

見積りですか、いいですよ。出しますよ。……で、写真はどんなものが必要ですか? コピーはどんな感じですかね。え? よくわからない? わかっているのはページ数と版型だけ? 著作権買い取りですか。ところで、構成とかは決まっているんですか? え? 決まっていない? ああ、そうですか。写真は全部、撮り下ろしを使用するんですか? え? 前年度の流用もありえるかも? はぁ、そうですか。撮影と取材は何日ぐらい必要そうですかねえ。……1日か2日、5日かかるかも? うーん……。

 自治体の入札って、こんななのね。もう、ドンブリ勘定で出すしかないわけで……。えっと、著作権買い取り+撮影日数を最大で出すと○万円、コピーライティングは校正2回込みで、全部書き下ろしで○万円×○ページで○万円、取材経費は飛行機代と宿泊費を入れて○万円……って、230万円かよ(笑)。

すみませーん! そちらが言う通り、すべて最大&最悪のスケジュール、作業量でお見積りをすると、230万円になっちゃうんですけど〜。え? もっと乗せておけ? そそそ、そんな見積りで入札するんですか? だって、コレにDTP代と印刷代が乗るんですよね。大丈夫ですか? え? いいんですか? ……じゃ、○○○万円で。

 見積りを出した翌日、DTPオペさんから電話がかかってきた。

「あの〜、50万下げていいですか? 営業かけやすいので」
「50万ですね。どうぞどうぞ、いいですよ〜」

 50万円も値引きしたワタシは、その夜「30%引き」シールを貼った肉を買い、88円の卵を買うのに並んだ。ドンブリ勘定とはこのことだ。

 さて、入札の結果は? 推して知るべし。

 

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業務妨害

 数ヶ月にも渡る長丁場の仕事と、毎月のレギュラーと、単発仕事が重なって、アタマがおかしくなっている。日曜日なんか、朝6時まで原稿を書いていて、疲れがマックスになったあたりで、突然狂ったように、版元の編集者にメールを書き始めた。内容はといえば「こんな本、つくらね?」っていう、単なる単行本の企画バナシだけれど、アタマがいっちゃってますからね。尋常じゃないメールなわけなんですよ。

「突然ですけど、○○って本、作りません? あったらアタシ買います。いや、絶対にあるべき。コートとカバンのすべてに一冊ずつ入れとく。ホラャララ(名だたる大手企業)の全面バックアップで、広告もドコドコ入れる。サイズはもちろん、ポケット版で、毎年改訂版を出すことに決定。企画して」

 大手企業のバックアップも何も、企画書すら作らず、こんなメールを送っているんだから、ただの狂人か業務妨害としか思えない。しかも、メールの最後にはコレ。

「このメール、すがすがしい月曜の朝に読むんでしょうね。読んでドンヨリ。貴重なご意見ありがとうございます、社内にて検討させていだたきます、とかっていう返事なら、いらないからね。じゃ」

 最低だな、アタシ。でも、その編集者ったら、日曜に休日出勤していたらしく、速攻で返事を送って来た。

「校了で出勤し、メールを拝見しました。すがすがしい月曜の朝は来ないと思います……」

 さすが、ベテラン編集者。キチガイライターの戯言ぐらいじゃ、ちっとも動じていない。ホレた。

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転んでも……

 更新をお休みして早1カ月。いろいろとご心配のメール&コメント&電話、ありがとうございました。以外と立ち直りが早くて(……というか、ますます稼がないといけないので、落ち込んでいられなかった)、ガッツリと仕事をこなしておりました。頂いたコメントへのレスはひとつひとつできませんが、感謝しています。本当にありがとう。

 さて、40万円の撮影料(50万円のうち、10万円だけは入金済みだった)は結果的に回収不可。勘のいい方はすでにおわかりなのだろうけれど、あえて社名は出さないでおく。8月の時点で会社の現金はすっからかんで、10月初旬には社長&オーナーが行方不明に。社員たちは給料ももらえないまま、なんとか営業を続けてきたものの、社長とは連絡が取れず、やむなく事務所を閉鎖することになった。

 8〜9月の2カ月間、催促の電話をかけ続け、弁護士に相談し、状況の把握を行ない、支払約定書を交わす段取りをつけるなど、未払いの不安と疲れでヘトヘトになっていた私は、事務所の閉鎖が決定したとたん、ヘナヘナッとなっちゃったのである。もう、なんにもやる気しねえ、って感じ。

 破産や更生など法的な倒産手続きであればまだしも、「社長の夜逃げ」だと、どうにもならない。いったい何社でいくらの負債があるのか、会社の財産はどうなのか……ってことがさっぱり解らないのだ。企業であれば、どこでも倒産はありうるし、ある意味仕方のないことだが、きちんと法的な整理をすることが負債者に対する最後の責任のはず。社員を置いて夜逃げなんて、本当に最低だ。

 ……と、まぁ、いろいろと愚痴りたくなるわけだが、転んでもタダでは起きないのが私のモットー。現在、撮影した写真の使用停止&ある相手に対して写真の買い取りの交渉を行なっている。

 それにしても不思議なことがいろいろと……。仕事関係の友人やクライアントはこのブログをまったく知らないのだが、「未払いで死亡。更新お休み」という記事をアップしたとたん、出版社の編集者から、ムックの話を頂いたり、知り合いのフリー編集者が化粧品広告の仕事を紹介してくれたり、マーケティング会社から新規案件の話が来たり、ありがたい話が続々と。今は超有名旅館の撮影の商談をまとめるために奮闘中だ。

 転んでもタダじゃ、起きません。これからも、がんばりマス。

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ATE2007続き

 まだこのネタを引っ張るか〜という感じだが、ご勘弁を。なんせ、ここ数日の検索ワードはコレだもの。仕事、忙しいし、とりあえずご報告だけ。

 アダルトトレジャーエキスポ2007のサイトに開催レポートがアップされています。夫からデータを受け取り、すぐさま1日分で500枚以上もの「エロエロ写真」をチェック。2時間ほどで約20枚の写真をセレクトし、それをWEB用データに作り替え、ストレージサーバーにアップ。トレジャーワークス(主催)さんが即座にダウンロード……という毎日を過ごしていた私。これがもう、大変なんてもんじゃなかった。

会場のにぎわいイメージを選ぼうとすると、カメラ目線の客がひとり! 顔バレ! 載せられね〜! ごったがえすAV嬢の撮影会ブースの写真を選ぼうとすると、オマタにかぶりつくカメ親爺! ダメだ! 載せられね〜! じゃ、せめて、ブースの展示ブツを……と思ったものの、出てくる写真は超リアルな女性器風オナホールや、ごっつうイボイボバイブ。む、無理……。

 なんとか公共的にオッケーな写真を選ぶだけで一苦労。それにしても、あんなにエログッズを見たのは、エロ雑誌の仕事をしていた駆け出しの頃以来だ。ちなみに夫はとあるブースで「奥さんにどうぞ」とプレゼントを頂いて帰ってきた。オフィシャルカメラマンへのサービスだったらしいが、家で包みを開けてみたら、なんとスケスケピンクのベビードール。これ、着れってか? 来年も開催するとのことなので、ぜひ来年は現場へ行きたいと思う。

27日の開催レポート
28日の開催レポート
29日の開催レポート
ミスATEコンテスト 各賞発表

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大股開き

 本日はADULT TREASURE EXPO 2007/アダルトトレジャーエキスポ2007の最終日。さすがに3日ぶっ通しだと、夫の顔にも疲れの色が……。

しかしながら、撮ってくる写真は、なぜか大股開きが何カットも。……何だか、楽しそうなのは気のせいか?

※7/30、熱烈なご要望にお答えして、大股開きトリミング写真を追加。

Ate

Ate02

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アダルトトレジャーエキスポ2007

 昨日(27日)から、幕張メッセで日本初のアダルト博「ADULT TREASURE EXPO 2007/アダルトトレジャーエキスポ2007」が開催されている。オフィシャルカメラマンとして依頼された夫は、前夜からどことなくウキウキ。機材準備をしながら、聞こえよがしに「いやぁ、大変だあ。3日間、ぶっ通しだからな〜」とつぶやく。

( ……あのさ、撮影のタイムスケジュールとか、チェック表とか、撮影カット決めとか、見積り書とか、金額交渉とかさ、全部段取りつけたのアタシなんだけど。撮った写真を整理したり、インデックスをプリントしたり、DVDを焼いたり、請求書を作るのもアタシなんだけど)

 私が作った撮影カットの一覧表を見ながら、夫は「出展ブースは、ヘタをするとヨリでは撮れないかもなー。ほら、バイブとかローションとか、AVとか、グッズがいろいろあるからさー」とうれしそう。

(……いちおう記録写真なんだから。ヨリヨリで撮れなんていっていないだろ)

「にぎわいイメージも、あまりお客さんの顔がわからないようにしなくちゃなー!」

(……何、気合入れてんだよボケ)

「いやー、大変大変!  飯食うヒマないかもしれないな〜」

(……今から飯のことまで心配すんな)

「初日は10時入り、夜は10時半までかぁ」

(それなりにギャラ交渉したんだから、とにかく働け)

「いやー、早く寝なくちゃ」

(そうそう、早く寝ろ。明日は早い)

「タイムスケジュールもキツキツだから、効率よく撮らないと」

(のんびりブースを見るヒマはないんだよ!)

「オマエが作ったんだろ? この撮影スケジュール。かなりキツキツだよなぁ」

……横でパソコンをいじりながら、ひたすら夫のつぶやきを聞いていた私だったが、ここで我慢の限界に。

「うるさーい! 早く支度して寝ろ! そうだよ、そう! その通り。撮影スケジュールを作ったのはこのアタシだ! 文句あっか! このぐらいキツキツに撮影させないと、アンタは仕事を忘れて展示物に見入っちゃうだろ! これから3日間、チンコを立てているヒマはないの! ただ、ひたすら撮ってくる! それだけ!」

「お、おやすみ。オレ……、寝る」

 ……夫よ。楽しんだだけで、お金をもらえる仕事なんてないのだ。アンタの仕事はただひとつ。数々の誘惑にもめげず、写真を撮りまくること。がんばれ。アタシは信じている。アンタはちゃんと仕事を成し遂げて帰ってくるってことを。

 ……そして、初日。撮影が終わり深夜に帰宅した夫は、なぜかカメラバッグに小さな包みを忍ばせていた。ナニコレ。ペペ? なんだよ、ペペって。しかも、3袋。

オレンジ色の小さな包みには、オカモト株式会社と書かれていた。 オマエ、何もらって帰ってきてんだよ〜!

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コンテストですよ

 先日、夫が撮影したADULT TREASURE EXPO 2007/アダルトトレジャーエキスポ2007の初代ミスATEコンテストのページがアップされています。CS放送用のスタジオでムービーと交互でスチールを撮影し、なおかつ女の子ひとりにつきコ5〜10分程度の時間しかない、というスケジュールでした。数人分投票できるようですので、興味のある方はどうぞ。ちなみ19人のうち、3人は事務局の方が別の日に撮影しています。

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ブラ跡

 10年来の友人である株式会社トレジャーワークスのSさんから頼まれ、ADULT TREASURE EXPO 2007/アダルトトレジャーエキスポ2007の撮影に夫をハケン。ミスATEクイーンコンテストの審査に残った女の子16名の宣材写真と、記者発表(当日の様子はこちら)の撮影だ。

 ロケアシ君を伴い、朝から水着の女の子を山盛り撮って帰宅した夫は、それはそれは楽しかったようなのだが、私はこの週末、自宅にこもって画像補正とレタッチをするハメに……。本来であれば、画像補正はカメラマンの仕事なのだが、うちの夫はいわゆるアナログ的な職人タイプで「シャッターを押す瞬間まで」の気合はものすごいものの、撮影した写真を細々と補正・修正する繊細さは持ち合わせていない。そんなわけで、夫とくらべてはるかに几帳面な私が補正・レタッチにいそしむ。

 水着撮影の場合、慣れている子は身体に下着の跡がつかないような下着をつけてきたり、ノーブラノーパンでスタジオに入る。また、スタイリストがついている場合、蒸しタオルでマッサージをして、下着の跡を消すこともある(スタジオだとそうもいかないが、手っ取り早いのは風呂に入ること。ラブホテルなどでアダルト系の撮影をするときに使う手)。今回は準備の時間が少なかったことや、素人の子が多くいたこと、スタイリストがつかない撮影だったため、下着の跡がついている子が多かった。

こんなにお天気がいい週末なのに、何が悲しくてねーちゃんたちのブラ跡を修正せなアカンのか……。パソコンの前に座り、写真を拡大しながらブラやパンツのゴム跡を凝視。他人が見たら変態としか思えないだろう。娘よ、これがかーちゃんの仕事だ。決して趣味じゃない。

追記・この記事を書いたあと、股間を300%アップにしながら、縦スジを消す作業をしていたところ、娘がパソコンの横に立ち、モニタを見ながらぼう然としていた。思わず「オマタをきれいにしてんの。お仕事なの!」と言い訳。娘は訳がわからず、またもやぼう然……。トホホ。

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いちいち、うるせえ!

 右手中指を起点にし、手の甲の筋、腕、肩、首筋、耳の下、こめかみへと続く黄金のルートがズキズキと痛むようになった。パソコンを使いすぎると、最後はこのルートがしびれるんだわ。

 いまやっているのは、ヘルス系記事の編集仕事。禁煙しろだの、歩けだの、節酒しろだの、カロリーを摂りすぎんなだのというネタを書いたり、修正したり、校正しているわけだが、なにしろコッチは連日の徹夜でまさに不健康そのもの。

まずはお酒を半分にすることから始めませんか?
(いちいち、うるせえ! 酒でも飲まないとやってらんねえんだよ!)

タバコは百害あって一利なし。すぐにやめましょう
(こちとらヘビースモーカーじゃ、文句あっか)

野菜は1日350g以上、バランスよく摂りましょう。
(やっつけ飯しか食えないようにしているのは、オマエだろ!)

デスクワークばかりは体によくありません。少しでも歩きましょう。
(机にしがみつかせているのは誰なんだよっ)

……と、イチイチ突っ込みを入れながら、仕事をしている。そんな私が編集した記事を、みなさんがお金を払って読む。なんだかとってもしのびない気持ちもするけれど、世の中そんなもん。さて、がんばろう。

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再び死亡

 見積りを出していた某大手電子機器メーカーの仕事(A4換算で約200ページの原稿を、携帯用に編集)が正式に稼働。ライターさん1名と校正さん1名にお手伝いを頼みつつ、同時進行で某製薬会社の医療系ツール(A4換算で約1,300ページ)の校正作業をこなす。その合間に確定申告の種類を作り、某企業のパンフ用コピーライティングを7割がた終わらせた。

 ほんの少しホッとしたのもつかの間、新たな案件の打診。同じく携帯用コンテンツへの編集作業で、いまやっているもの以上のボリュームになるらしい。……それを聞いたとたん、再び死亡。「2日間、連絡がありません。どうなっているんでしょうか!」というお叱りのメールを頂戴し、ヨロヨロと立ち上がってみた今日このごろ(笑)。

 ところで、確定申告の書類を作っていて気づいた。今月だけで、すでに昨年1年間の売り上げを突破していることを……。とたんに心配になってきた。ホントウニ ギャラ フリコマレルヨネ? トウサン、フミタオシ、シハライチエン ナンテ シナイデーヨー。オネガイシマス。

 さて、明日は娘の卒園式だ。とにかく今夜の仕事を一段落させて、少しでも寝られるようにしなければ。どなたか「若くて元気で筆力と編集能力に長けていて、性格がいいフリーのライター(編集)さん」はいませんかねえ……。同業の知人に電話をして、こう聞いたら「そんな人、いるわけないでしょ! コッチが知りたいぐらいよ! いたとしても、そんなにいい人材だったら、手が空いているわけがないでしょ!」と一喝されました。ごもっともです。

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お金はいっさいかかりません(長い)

 黒ウンコの話で更新が途絶えたままだと「やっぱり血便だったんか」「死んでる?」なんていう、メールがドコドコ届くので、やむなく生存の明かし。

 いや〜、しんどかった。月刊誌(入稿〜雑誌の発行日までがたった9日!)の取材と締め切り、お手伝いをお願いしたライターさんの原稿チェックをこなしながら、某大手電子機器メーカーに渡す見積り&サンプル原稿の作成とお手伝いライターの確保、卒園文集の入稿(96P分の編集を担当)と校正、某企業のパンフ用コピーライティング、某飲食店のホームページ用コピーライティング、確定申告書類の作成……が、ここ2週間の間に重なってしまい、昨日はあえなく死亡。

 寝不足→アタマがまわらない→ボキャブラリの引き出しがカラッポになる→ミスが増える→ダメじゃんコレ→少し仮眠すっか→アタマが冴えて眠れないいいい〜!→ウツラウツラ……→仕事の夢を見る→ガバッ!→まんじり……。

 もうね、悪循環ってやつですよ。それにしても月刊誌の仕事は地獄のスケジュールで大変だったが、ある意味おもしろかった。今回の仕事は夫とセットで行く、飲食店取材。中高年向きの、いわゆる接待店がほとんどだ。でもって、まず最初にアポ取りをするのだが、電話をかけたら、まず最初に「金はかからん」と伝えないと話が進まない。

 とりあえず、名乗る。そのまま、雑誌名と企画主旨を説明して「企画書を送らせてください。お金はいっさいかかりません」という勢いづけて話す。ここらへんまでは、息つぎ禁止。そうしないと、どこぞの広告営業と間違えられて「間に合っています。ガチャン」だもの。

 昨今はどこの雑誌でもネットを運営をしていて、そこに飲食店やらショップの広告を掲載している。また、紙媒体の雑誌でも「PRページ」という、いわゆる広告やタイアップを掲載する枠もある。こうしたPRページは、じっくり読むと左下や右下のほうに「PR」とか「発売元○○○」とか「お問い合わせ先」などが書かれていて、すぐにわかる。

そうした関連の営業さんが「こんにちは〜、○○書店の○○(雑誌名)です〜。今度、こんな特集があるんですけれど、取材させていただけませんか〜」などといって、出稿を勧めに来る。お店のオーナーさんは「お〜、雑誌の取材かあ。うちも有名になったもんだ〜」などと思っていると「つきましては、このサイズでいくら、これこれだといくら」と金の話が始まるのだ。そういう広告料のおかげで我が家はご飯が食べられているわけで、広告自体を否定する気はない。ただ、広告営業でありながら「取材」というのはいかがなものか? おかげでこちとら取材がしづらくて仕方がない。

 駆け出しのころは「東京ウォーカー」の取材でよく飲食店へ行っていた。とある店のアポを取り、ちょうどランチとディナーの間の休憩時間を使って撮影をしていたところ、CLOSEDの札があるにもかかわらず、スーツ姿の女性が入店。満面の笑顔で「東京ウォーカーと申します。取材のお願いに参りました」といいだしたことがあった。店主も私もカメラマンもキョトン。「うちも東京ウォーカーですけど……」。

 以前はこんなこともあった(下記の過去ログ参照)。ほとんどを広告ページだけにした雑誌を作り、取材と称して、多額のお金を集める出版社もあるのだ。

ある夜のメールから
ある夜のメールから(2)
ある夜のメールから(3)
ある夜のメールから(4)
ある夜のメールから(終)

 編集ページの場合、基本的には「いっさいお金をもらうことなく」掲載する。むしろ、撮影用に出してもらった料理代を支払うことも多い。そのかわり、文章や写真の大きさは、店の意向は聞き入れられない。ときおり「うちは○○の隣に掲載してくれ」とか「おしゃれ、じゃなくて、お洒落と書いてくれ」とか「1/2ページじゃなくて1ページで載せろ」とかいう店もあるが「広告ではありませんので、ご要望にはお応えできません。編集主旨に同意していただけなければ、掲載はできません」と断りを入れる。

 今回もこうした「取材なんです〜」という営業攻撃に、ウンザリしていた飲食店を説得するのに時間がかかってしまったが、行けば行ったでいろいろと楽しい話を聞いたり、モリモリお料理を頂いてきたりと、大変ながらも楽しい取材をさせてもらった。取材をしている最中も、いまだ半信半疑で「ホントにお金かからないんだよね? 後から請求書来ないよね?」と念押しするオーナーさんもいた。

「いえいえ、広告ではなく、編集ページですので、お金はいっさい頂いておりません! 雑誌に載るために、特にお金は必要ないんですよ」

 ……そんなことをいい続けてきた私。なのに、なのに。よりによって、知人のひとりが「実はさ〜、雑誌の取材を受けたんだよ!」と連絡してきた。え? おたくの会社、工務店だよね。何? 建築雑誌? それとも……?

「ビジネス誌なんだけどね。取引銀行から話が来たんだ」
「え? 銀行から? ビジネス誌?」
「雑誌の編集部の人がさ、うちの取引銀行に『どなたか、小さいけれど業績をあげている真面目な会社を紹介してくれ』って頼んだんだって。それで銀行から電話が来たんだよ」
「……。そ、それってもしや、芸能人が取材に来るやつ、じゃ……ないよね」
「あ、それそれ! ○○さんと○○さんと○○さんのうち、どなたにしますかって……」
「ま、まさか……」
「それにしても雑誌に載るのって高いんだな〜。50万もしたよ!」
「ギャーーーッ!」
「うちのが『一生に一度だから』って貯金を崩してくれてさ〜」
「ひいいいいいい〜っ」
「本当に高いんだねえ、雑誌に載るのって」

 ……いえない。本当のことなんていえないよ〜。……いいじゃん。一生に一度だし。こうでもしないと、職人仕事の彼には雑誌に載るチャンスなんてないだろうし。子どもにも自慢できるし……。よ……、よかったね。

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ビックリが多すぎる

 死亡寸前といいたいぐらい、仕事が立て込んでいる。ここ数日は、某月刊誌(読者ターゲットの年齢層高め)の飲食店取材。前回のラーメン店取材と同様、夫がお世話になっている編集部から「ご夫婦でぜひお願いしたい」と頼まれ、10件ほど抱えて飛びまわっている。今年になってから、どうもおかしい。ずいぶんと長い間、雑誌とは縁がなかったのに、1度も書いたことのない媒体から声がかかったり、新規の取引先から「大手クライアントのケタ違いギャラ案件」がドコドコと舞い込んでいたり、なんだかとにかく変なのだ。世の中、景気がいいんかい? 

 仕事の話ばっかりで何なのだけれど、先日はひっくり返りそうなほど、ビックリなことがあった。飲食店取材の初日のこと。その日は午前中に1軒、午後に2軒のアポをとっていた。1軒目の店に到着し、店に入る。「おはようございます、取材のお約束をしていたライターの○○です。どうぞよろしくお願いします」と挨拶をしつつ、出迎えてくれた女性の顔をふと見ると……。

(あ、れ?)

 どこかで会ったことがあるような、ないような……。撮影機材のセットをする間、オーナーシェフと名刺交換をし、シェフの奥様とおぼしきその女性と軽い会話を交わす。

(この顔、この声、この身のこなし……。もしや、まさか!?)

 彼女と話すうち、思い当たる人に行き着いたものの、どう考えてもこの場所にいる人ではない。きっと他人の空似ってやつか、と思うのだが、話せば話すほど疑惑は確信に変わっていく。

 取材をしながらも、彼女から目が離せない。よくよく考えてみると、オーナーシェフの男性も見覚えがある。やっぱりそうだ、そうだよきっと!

「あの〜、もしかして昔、編集のお仕事をされていませんでしたか?」

 テーブルクロスをかけていた彼女はパッと顔を上げ「やっばり! ○○○○にいたでしょう?」と叫んだ。なんと、なんと、オーナーシェフの奥様は、私が約14年前に、たった1年だけ勤めていた編集プロダクションの先輩だったのだ! 

記憶というものはオソロシイ。やはり彼女だと確信したとたん、そういえば……とたくさんのことを思い出す。私が辞める少し前、彼女に「料理人の彼氏ができた」ことを思い出した。そして、編集部のみんなで飲みに行ったとき、酔った彼女を迎えに来た彼氏を、たった1度だけ見ていたのだ。

「あのあと結婚して、10年前にこの店をオープンしたのよ。まさかあなたが14年もこの仕事を続け、しかもカメラマンと結婚して、夫婦で取材に来るなんて!」

実は月末までに3つの仕事を抱えており、今回の仕事はお断りをしようと考えていた。しかし、夫がお世話になっている編集部であることや、私を勧めてくれた編集長のこともあってお引き受けしたのである。そして、たまたま担当した10軒のうち、取材日初日の1軒目でこんなことが起きるなんて……。「私がこの仕事を断っていたら?」「この店が取材を断っていたら?」「取材先リストに入っていなかったら?」「星の数ほどあるレストランのうち、なぜここが選ばれていたのか?」と考えると、偶然がいくつも重なって起きた再会といえよう。

 ……とはいえ、私がその編集プロダクションを辞めたのは、女社長と折り合いが悪かったことと、社風がまったくあわなかったのが理由だ。(その先輩はとてもいい人だけれど)正直いって思い出したくない過去でもあり、ちょっと複雑な気分でもあるわけで……。これは偶然? それとも必然?

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情報誌がスゴイことになっている!

 昨年末、夫の知り合いの編集者から「夫婦でラーメン特集の撮影と原稿を頼みたい!」といわれ、ひさしぶりに雑誌の取材を引き受けた。2店取材したうちの1店で「印刷物とWEBの両方で使えるような、料理&イメージ写真を撮ってほしいんだけど」と頼まれ、正月明けから打ち合わせ&見積りをして、商談成立。同時に「ホームページの全面リニューアルもしたいんだけど」と頼まれ、知人のデザイナーを紹介したり、商談に立ち会ったり……。ようやくホームページの話がまとまってきたと思ったら、今度は「じゃあ、ホームページにも使いたいから、職人さんのイメージ写真を追加。料理撮影とは別日程で見積り出して」「コピーライティングは、アナタに発注するわ」と話がふくらみ、芋づる式で仕事をいただいている今日このごろ。なんだか、プロジェクトっぽくなってきたぞ(笑)。

 そんなわけで、ここのところラーメン店のサイトや雑誌を見ながら、情報収集しているのだが、たまたま美容院で読んだ「某週間情報誌」の誌面がものスゴイことになっていて、鼻息も荒々しく読みふけってしまった。都内に住んでいる人なら1度は目にしたことのあるアレよ、アレ。いえね、私もね、10年以上前の駆け出しの時分には、ずいぶんと仕事をさせてもらっていたんですけどね。ちょっと見ない間にアンナコトになっているとは!

 その号はラーメン特集だったんで、まあちょっと見てみるか、ぐらいの勢いで開いたのだが、スゴイ。すごすぎる。載っているラーメンがことごとく黒い(いわゆる墨っぽい)。しかも、果てしなくピンボケ(いわゆるネムい)。デジタルで撮影するようになったせいなのだろうが、それにしてもひとすぎる。麺は果てしなく灰色、ナルトも灰色、スープも灰色……。見事なほどマズそうなのだ。

 私がやっていた頃は全部、ポジだったので、いくらAカラーのみ&色校正紙なしの特急スケジュールでも、こんなひどい仕上がりではなかった。いや〜、ホントにびっくり。これでお金を取っちゃイカンですよ、というぐらいにヒドい。いつごろから、こんなことになっていたんだろうか……。これじゃ、汗だくになって撮影したカメラマンがかわいそう(ま、まさか! カメラマンの腕が悪いっつーことはないよね)。

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薄らハゲ、オッケー?

 今年最後のblogが「カンチョーアサシン」じゃ、何なのでとりあえず更新(笑)。

26日に台湾南部沖で発生した大地震の影響で、ここ2日ほど通信社は大騒ぎになっている。何しろ、アジアの南北を結ぶ海底ケーブルが損傷し、アジア各国のインターネットが一時不通になっているからだ。

 今月21日から某大手ニュースサイトに配信する中国関連記事を書いている(先日はリライトと書いたが、もはやリライトの域を出ている)のだが、毎朝毎晩届くはずの翻訳原稿がここ数日、ちっとも届かない。

 翻訳原稿を送ってくる中国系通信社の社長は「ネットが繋がらないと、記事や写真をピックアップすらできない」と泣いているし、私の原稿をこと細かくチェックし、ダメ出しをする「中国系通信社のバックに控える、超大手通信社」も音沙汰なし。あの〜、私が送った原稿、ちゃんと届いてます?  疲れた勢いで「薄らハゲ」って書いた原稿が、そのままアップされているんですけど……。いいんでしょうか?

 ……。
 ……。
 ……。

「今年最後の記事が、いくらなんでもカンチョーアサシンじゃあ……」と思って更新したはずなのに、結果的には「薄らハゲ、オッケー?」。大晦日あたりに、さわやかなタイトルで今年最後を彩りたいと思う。

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仕事納めは……ない

 ここ数日、某大手ニュースサイトに配信する中国関連記事をリライトしている。知り合いのライターからの「もうダメ。頼むから手伝って」コールを受け、軽い気持ちで引き受けたのだが、これがもう大変だのなんのって。

 夜、中国の通信社から届く「翻訳済みの元原稿」を読み、正しい日本語に直し、早朝までに送る。……という、文章にするといたって簡単そうな仕事なのだが、この「翻訳済みの元原稿」っていうのがクセモノで、泣きそうになるほどひどい文が送られてくるのだ。

いちばん最初に、この元原稿を読んだとき、てっきり「翻訳ソフトを使っているんだろう」と思った。だって、ひどいんだよ、ホントに。たとえばこんな感じ。

「古い物を淘汰することをしているときに」
「この店ではひとつ世界最古の○○が注目されている」
「バスは転んで、1人死亡」

……バスは転んで(笑)。いや、意味はわかるんですけどね。それじゃあ、配信できないわけですよ。そんなわけで、意味がちゃんとわかるように「てにをは」を直したり、地名や人名をピンイン(中国語の音読み)でカナを振ったりしているのだ。

 後から翻訳ソフトじゃなく、ちゃんとした翻訳者が訳しているらしいことを知り、ますますorz……。もう、イヤ。年末年始は毎日毎晩、このリライトを続けなくてはならず、加えて雑誌の取材と原稿書きが年内で残っている。仕事納めはない、のである。

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40すぎると日銭に困る

 迷い猫を里親さんに託し、ホッとしたのもつかの間、先週から企業広報誌の取材と原稿書き、撮影済みデータの補正と整理、WEB制作会社との営業打ち合わせ、書籍の編集……と怒濤の日々が続いている。

 ある日、渋谷の編集プロダクションで打ち合わせをしていると「最近、どんな仕事しているの?」とS子社長。「なんだか最近は広報誌とか販促誌とか、WEBでコピーライティングをしたりすることが多くて、雑誌からはずいぶん遠ざかっちゃっていて……」と答えると、彼女は神妙な顔をして「そうなのよ〜、ホントそうよねえ。30代半ばあたりから、雑誌の仕事がグンと減るのよねえ」といった。

 私よりいくつか年上の彼女は、業界でも顔が広く、雑誌からムック、書籍まで幅広く仕事をこなしている。そんな彼女でも「年を取ると雑誌の仕事が減る」と思っていることに、意外さを感じた。

「やっぱり、そうなんですか?  若いころは女性誌でいろいろとやっていたけれど、ここ数年は本当にお固い系がほとんど。社長インタビューとか、お医者さんや大学教授への取材とかが多いから、あまり若いライターさんじゃないほうがいいのかも」

 私がそういうと彼女は「そうそう、書籍とかムックもそうなのよねえ。出版社はきちんと編集ができて、経験もあって……っていう人に依頼するんだけれど、書籍やムックってギャラが入るのが半年後とかだものね〜。日銭に困るわけよ」といった。

 なるほど、確かにそうだ。ここ数年、1件あたりのギャラは高いものの、入金スパンは相当に開いている。また、広報誌や販促誌はクライアントチェックが厳しく、雑誌よりも手離れが悪い。つまり、毎月安定的に入ってくる収入がものすごく少ないわけだ。

「編集やライターだけじゃなく、スタイリストさんなんかもそうらしいよ。ムック丸ごと1冊とかの仕事ばかり増えて、入金は半年後、でも撮影に使った服や食器のレンタル代はすぐに支払わなきゃいけない。だから、本当に大変らしいよ」とS子社長。……あ、うちの夫と同じだ。入金されるときはドーンと来るが、経費の立て替えや支払いは毎月のことだ。

 我が家はすでに夫婦そろって、雑誌よりも販促、広告系の仕事が多くなってきている。風が吹けば桶屋が儲かる……じゃないが、40すぎて日銭に困るのタイトル通り、安定収入の道を悩まなければならなくなってきたらしい。

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いいんだよ

Dscn5175 税務署から更正通知書が届いた。「更正」という言葉=「いいんだよ」by夜回り先生をイメージするが、別に生き様を更正をしろってわけじゃなく、どうやら所得税の更正をしましたよ、というお知らせらしい。

 通知書には「この処分の理由」という、とてつもなく恐ろしい文言が書かれていて、なんだか死刑宣告されたような気分になってしまったのだが、その内容は「株式会社○○の源泉税44,000円を追加して更正します」というもの。会社の名前を見て、思い当たる節があった。

 サラリーマンなどと同様、私たちフリーランスのギャラは、源泉税(支払い金額が100万以下の場合は10%)が差し引かれている。源泉税はいわば「税金の預かり」みたいもので、ギャラを支払う会社は預かった源泉税を税務署に納付し、私たちは確定申告で「すでにこの分の源泉は支払い済みですよ」と申告する。年間の所得や経費を計算した結果、税金を払いすぎていれば還付されるし、足りなければ納付することとなる。

 ところが、処分理由に書かれていた会社は1度たりとて源泉徴収をしていなかった。ギャラの年間総額462,000円に対して一銭も……だ。初回振込時に源泉されていないことに気づいた私は、すぐさま取引先へ電話して「源泉が引かれていませんよ。そちらは源泉徴収する義務があるので、きちんと10%引いてください。じゃないと、確定申告のあと税務署から指導され、追徴課税されますよ」と説明した。でも先方は「経理と法務担当に確認しましたが、源泉の必要はないとのこと。確定申告時にそちらで処理してください」と答えた。

 いや、別にいいんですけどね。こちらで「源泉徴収されていない金額」を申告すれば済む話だから。でも〜、そちらは会社だし〜、絶対に後で面倒なことになるんだけどなあ……と思いつつも、どうにもならないのでそのままのギャラで受け取り、確定申告できちんと申告しておいた。

 たぶん、この件だろうと思ったが、念のため税務署に電話をしてみる。 電話口に出た税務署員に事情を伝えると「それはたぶん、あなたが出した確定申告書の計算ミスだと思いますよ」という。いや、そんなはずはないんですけど。だって確定申告書は国税庁の【確定申告書等作成コーナー】で作ったんだから。そもそも、この株式会社○○ってところは、一銭たりとて源泉徴収していなかったんだから、源泉徴収額が増えるわけがないでしょう。

 そう伝えると「お調べして担当官から電話させます」といい、電話を切った。しばらくして、なんだか元気いっぱいなオヤジから電話がかかってきた。

「あ、○○さーん? 武蔵野税務署の○○です。あのねえ、その件ねえ、上野の税務署から書類がまわってきたんですよ〜。その処分理由にかかれている株式会社○○がですね、本来徴収すべき源泉税を、ちゃんと徴収していなかったんでね、追徴課税になったんですよ〜。それでね、その株式会社○○から源泉税を受け取りましてね、その結果、あなたに還付すべき金額が44,000円、増えたってことなんですよ〜」

担当税務官は続けてこんなこともいった。

「もしかしたら、取引先から『ギャラの振込時に引いておくべきだった源泉税を引いていなかった。後からこちらで払ったから返してください』っていわれるかもしれませんよ。だってその会社はあなたに多く支払っちゃっているわけでしょ? え? 何もいってきていない? じゃ、いいんだよ。今さら請求できないと諦めたんじゃないの〜?」

 あわてて取引先にも電話してみたところ「以前、そちらから源泉引くように、さんざんいわれていたのに、必要がないと源泉徴収しなかったんですよねえ……。いいんです、うちのミスですから。そのまま受け取ってください」といわれた。

いいじゃない、いいんだよ……。人はね、正直に生きてるのがいいんだよ。誰かを傷つけてもないから大丈夫だよ。 昨日までのことはみんないいんだよ。まずは今日から、税務署と一緒に考えよう。還付金の追加っていうのも、いいもんだよ……。

 ……そんな夜回り先生の声が聞こえたような、聞こえないような。

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唸る、うなる、ウナル

 某ホテルのwebsiteで使うコピーライティングを執筆中。クライアントからの文体要望は「シック」「エレガント」「シンプリシティ」とのこと。うーん、どうしましょ。私のライフスタイルとはほど遠いキーワードに、ちょっと戸惑いつつも、数日間かけて資料やらソレ系の雑誌をむさぼり読み、アタマのなかをメーンターゲットである20代後半キャリア志向OLに近づける。

39歳、子持ちライター(28歳、ファッションブランドのプレス)
仕事でグッタリ、色気なし(仕事も恋も手にあまるほど)
ひとりになれるのはトイレだけ(贅沢なひとり旅を愉しむ)
山積みの資料を読みあさる(ベッドで一日中、読書)
近づく締め切り、死亡直前の私(何もしない贅沢、生まれかわる私)

 ここまで脳内変換できたらシメタもの。あとはコピーを書き連ねるだけだ。……と思ったら「ママ〜、お腹すいたよう」の声。ああああ! 現実に逆戻り。アタシのラグジュアリー(※)な回想を返してくれ〜。

 ※luxury/豪華、贅沢の意。いちおう三省堂の辞書にはラグジュアリーという読みで載っているけれど、本当の読み方はラクシャリーらしい。流行っているよねえ、ラグジュアリーってことば。

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鉄道1000問ドリル

 3月からときおりblogネタにしていた鉄道ドリルが、いよいよ明日発売される。鉄オタカメラマンの夫が出した「究極のマニアック問題」はことごとく却下され、挙げ句に文章はメチャクチャで赤字だらけ。最後の最後に「印税やるから書いてくれ」と夫が泣きついてきた本だ。何問書いたか忘れたけれど、100問は確実に書いたと思う。鉄オタ、鉄子にとっては物足りないかもしれないが、腕試しや酒の席でのうんちくにどうぞ。

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原稿に対する対価

 私の受ける仕事は知り合いの編集者やライターから紹介されたもの(中間マージンなし)がほとんどで、自分で営業に行くことは滅多にない。それでも、ネットでのライター事情はチェックしておきたいし、最近の原稿料相場にも興味はある。そんなわけで、さまざまなライター募集の記事を見るのだが、これがおそろしいほどの安値。最近多いのは「ブログライター」というもの。企業やネットショップが集客のためにブログを開設し、それをライターが更新するというのが仕事らしい。お値段は1記事300〜500円。1時間に1本書いたとしたら、時給300円。とてもじゃないけれど、やっていられない……と思うのだが、そんな募集にも山ほど応募が集まるというのだから、世も末だ。

 総じて企業サイトやブログのライティングは紙媒体では考えられないような安ギャラである。プロにはプロなりの成果を上げる義務がある代わりに、それに見合った対価をもらう権利はある。ときには対価以上のものを納品することはあっても、それはライターのプライドだったり、クライアントにネームバリューがあって営業活動で有利だからだったり、紹介者の顔を立てているのであって、決してそれが当たり前ではない。

  発注者は100円玉を積み上げていくような原稿をライターに書かせても、決して10,000円や100,000円の効果が得られる原稿にはなり得ないことを知るべきだ。

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ただいま息抜き中

 ただいま某スポーツ用品ブランドのニュースレター執筆中。……といっても、朝までにリード(序文)を入れるだけなのだが、文字数が少なければ少ないほど、書くのが大変で、ものすごく時間がかかっている。もう、歌会みたいに五七五調で書いてやる〜、なんて思うほど煮詰まっているので、息抜きでブログ更新。

 実はこれ、某さりさん(いちおう匿名のつもり)と組んでいる仕事で10回連続モノ。しかし、クライアントとPR代理店に振りまわされっぱなしなので、ふたりで「ね、これ仕上げたら降りない?」「そうしよう。次は断るってことで……」と打ち合わせ済みだった。なのに、さっき某さりさんから届いたメールったら……。


さっきPR会社から次回分の資料が届いたので
「今回で降りちゃダメ?」と聞いたら、


泣かれました。


 ……泣くな! 泣くなよう! 大人だろっ! もう、このメールを読んで笑うしかなかったよ、私。涙にほだされ、地獄の道を歩むか、それとも我が道を進むか? うーん、悩ましい。まあ、とりあえずここにある仕事をやっつけてしまおう。さてさて……。

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(続)すべての出来事には意味がある!?

 前回の記事で「つづく」と書いて早1週間以上。ようやく仕事のメドがたったと思っていたのに、本当の地獄はあれからだった。夫の手伝い、のつもりだった「鉄道ドリル」。結局、夫はネタ出しをしただけで、私が原稿全部を書くはめに……。夫いわく「もう印税いらね。全部お前にやる」だそーだ。まあ、どっちがもらったって一緒なんだが。遅れに遅れながら原稿を書き上げたんで、今晩はひさしぶりにマトモに寝ます。寝る。寝てやる。

 さて、前回の続き。2日連チャンで同じ左足をねんざした私。さすがに2度目ともなるとダメージは大きく、ウォーキングの取材が終わったとたん、家の近所にある整形外科へ直行した。受診したその日はよりによって、病院は祭日と休診日の合間。病院は大混雑で1時間半も待たされてようやく診察室へ入ることができた。

「ねんざ? 2日連続で? どれどれ」

 先生はねんざした左足を押したり、ひねったり、足首を持って動かしたりしたのち「とりあえず、レントゲンを撮りましょう」といった。

「センセ、もう1カ所、診てもらいたいところがあるんですが」

 実は2年ほど前から右肩に痛みがあり、腕が上がらないという症状が続いていた。仕事柄、肩こりのひどいやつと思っていたが、マッサージをしてもバンテリンを塗っても、ちっともよくならない。いずれ医者に行こう、とは思っていたものの、面倒で行く機会がなかったのだ。ねんざのついでに、と思い、先生に事情を話した。

「うーん、じゃあ、肩もレントゲンを撮りましょう」

 院内着を来たまま、診察室のベッドで写真の仕上がりを待つ。先生の机はすぐ隣だけれど、ベッドのまわりにはカーテンが閉められ、気配しかわからない。……あ、先生が戻ってきた。シャッ、シャッ。レントゲン写真をライトボックスに貼る音がする。その瞬間、先生は大きな声で「あああ〜あ!」と叫んだ。あああって、なに? なにを見て叫んだの? いや〜、こわい〜!

「これさあ、痛みっていうよりも激痛じゃなかった?」

 左足のことをいているのか、右肩のことをいっているのかわからず、返事に困っていると先生は「ほら、ここ」といいながらカーテンを開けた。私の右肩のレントゲン写真。肩関節の真ん中あたりに、小さな影が写っている。

「ガ、ガ、ガンですか?」

 うわずった声でたずねる私に先生は「これ、石灰沈着性腱板炎っていって、肩に石灰の塊ができちゃうんですよ。よく2年近くも我慢していましたねえ。普通は眠れないほどの激痛なんですが」といった。どうやら30〜50代の女性に多い症状で、とにかく激痛らしいのだ。そんな激痛に慣れてしまっていた私っていったい……。

 左足のほうは骨に異常はないとのことで、湿布で様子見。肩には石灰を溶かす注射を打ち、同じく石灰を溶かす飲み薬をもらってきた。この注射、ものすごく利き目があって、いままでの痛みがウソのように軽くなった。あまりに長い間、放置していたので完全に治るまで何度か注射を打たなければいけないが、とにかく痛みが消えてうれしい! 翌週の診察時には思わず「センセ、2年近くも我慢しないでさっさと注射を打ってもらえばよかった」というほどの回復ぶりだ。

 仕事で疲れて、うっかりねんざ。翌日のウォーキング取材で再びねんざ。やむなく病院に行って、ついでに診てもらった肩に石灰があったこと。注射1本でものすごくよくなったこと。ねんざのおかげで、正しい歩き方の大切さを知り、夢中でウォーキングの原稿を書いたこと……。今では2度のねんざですら、肩の痛みを直すため、ウォーキング原稿をよりよくするための試練だったのかもと思い始めている。すべての出来事には意味がある。本当にそうかもしれない。

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プロの技

0006 この間の日曜は、整体本のDVD映像とスチール撮影のため、朝6時半起きでスタジオへ。スタジオの玄関で半分、寝ぼけたままエレベーターを待っていると、小学生低学年ぐらいの子どもが数人、1階のスタジオから飛び出してきた。どうやらエポック社のCM撮りが行なわれていたらしい。子どもたちは「ここってさあ、ユーメージンとかいるのかなあ」「いるんじゃねえの」と元気いっぱい。そのうちのひとり、男の子が私の顔をチラッとのぞきこんで、またまた元気いっぱいに「いや、ユーメージンなんていねえよ!」と叫ぶ。……おばちゃん、地元じゃユーメージンなんだけどダメ? 酒が強いとか、ケンカっぱやいとか。ワハハ。

 撮影は午前中〜夕方までがDVD、終わり次第スチール撮影を開始、というスケジュール。ここのところ、取材してあとは山盛りの資料を読み込んで作るような仕事が多かったから、スタジオ撮影はひさしぶりだ。出版社の編集者、編集プロダクション、著者、モデルとして来てもらった整体教室の指導者、スタイリスト、ヘアメイク、映像ディレクター、映像カメラマン&スタッフ、スチールカメラマン、アシスタントの総勢22人でテキパキと仕事をこなしていく。すべての作業がぶっつけ本番なので、どうなることかと思ったが、さすが「その道のプロ」である。ほとんどNGもなく、しかも「今日中に終わらないかも」という予測を裏切り、夕方6時にはすべての撮影を終わらせた。すごい、すごすぎるよ!

 著者の先生が持って来た越乃寒梅をスタジオの廊下で開け、スタッフみんなで乾杯した。紙コップにドボドボと注がれた越乃寒梅を飲んだら、なんだかもう「仕事はぜえ〜ぶ終わったぁ!」という気がしたのだけれど、翌日から写真の整理とコンテづくり、音声起こし、原稿作成をするのはまぎれもなく私なわけで……。撮影でまざまざと見せつけられた「プロの技」を、私も見習ってがんばるしかない。

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取材ノウハウ

 昨年、出版された整体の本が好評で、今年春に第2弾の出版が決定。引き続き、編集の一部を担当させていただくことになった。コンテづくりやDVD&スチールの撮影準備などがあって、ちょっと落ち着かないが、2回目ということで前回よりもずいぶんと仕事がやりやすい。人間って学習するもんなんだな、と思う。

 仕事はなんでもそうなのだろうが、取材や編集作業はとかく経験がモノをいう。マニュアルのない世界だからこそ、経験を積めば積むほど、仕事にムダがなくなり、あらゆるテクニックを覚えていくものだ。

 以前、アートトラック(いわゆるデコトラ)雑誌のフリー記者をしていたことがある。懇意にしていた女性誌の編集者が、同じ出版社のアートトラック雑誌編集部に異動。編集者に引っぱられる形で、右も左もわからないまま、全国各地へ取材旅行するようになった。

 アートトラックの世界にはさまざまなグループがあり、それぞれが年に1度、イベントを主催する。イベントの日は、他のグループが応援にかけつけ、また翌週は別のグループのイベントにこれまた日本中のデコトラが大集合。1年中、全国のどこかでイベントが行なわれているような感じだ。

 グループには「○○組」「○○一家」「○○船団」といった名称がつけられていて、トラックのオーナーさんたちは「スキンへッドに口ひげ」「ジャージまたはゴルフウェア」「金の喜平チェーン」のチンピラ風。サングラスは「濃度薄めの茶色もしくは紫のサングラス。レンズに角度あり」で、名刺は「金色の紙に黒の江戸文字」とか「和紙に筆字」がほとんどだ。こんなのが100人とか集まっちゃうイベントで、まだ独身でかわいかった私が取材をするのはそりゃもう大変で……。

「ねーちゃん、こっちもようけ撮れや」
「なんであっちばかり撮ってるんじゃ」
「うちのグループも撮らんかい、こら」

「あ、いえ、その……。誌面の都合で掲載できないこともありますんで」なんていおうものなら「写真を載せないとは何ごとじゃ! うちのグループのことを知っててそういっとんのか!」と怒鳴られ、挙げ句には「あっちのグループには挨拶したのに、うちには来ない」「うちらの酒が飲めないのか」など、からまれる始末。もう、最初のころは死にそうになりながら取材をしていたのだ。

 しかし、取材を重ねるにつれ、私は学習した。相手がチンピラヤクザ系であれば、こちらも「それ系」で取材をするのがいい。朝、イベント現場に到着するなり、主催グループのリーダーに挨拶し、取材の段取りをつけてしまうのだ。あとは、どこの誰が何をどういおうが「○○組の○○さんに話は通しています」「撮影するのは○○さんにいわれたところだけです」「今日は○○さんとこの取材で来たので、仕事中は飲めません」でOK。いわばヤクザの総長、組長に筋を通してしまえば、舎弟や他の組員をおさえられる、というわけ。

 そんな取材を続けるうち、 若い衆と酒を飲みに行ったり、トラックで送ってもらうようになるほど、図太くなった私。この雑誌の仕事から離れて7年……。トラッカー取材のノウハウを発揮する場はないけれど、あのときの経験はきっと何かに生きていると思いたい。図太さだけは確実に残っているし。

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ある意味、読みごたえのある本

 9月の下旬「担当ライターが降りちゃったから何とかしてくれ」と頼まれて引き継いだ子ども向け百科辞典の仕事。こんなことあんなことを乗り越え、なんとか入稿したものの、初校再校の段階になってもまだ差し換えや追加取材があったり、ページ構成が何度も変わったせいで、取材先から怒鳴られたり……。それはそれは大変だった。

 もう、巻末のクレジットから私の名前をはずしてください。何度そういおうかと迷った本が先日、完成した。もももももも、もう、見るのがコワイ。でも、すごいよ。読みごたえは……ある。

 お子がいる方、よかったら本屋で見てください。この本の大工さんと建築家のページを担当しております。まさに今、巷で話題騒然の職業だし(笑)。
 

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ポーズで遊ぶ

 先日、とある販促誌の仕事でヨガの取材をしたのだが、イラストレーターに渡すラフ作りにひと苦労。デッサン用のポーズ人形を真似て、ドローソフトでこんなのを描いてみたのだが……。

yoga

 思いがけず面白いので、いろいろといじって遊んでみた。変なポーズができた。

yoga02

 題して「誘う女」と「呪縛女」。……疲れているかもな、私。


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寝ても覚めても

 前回の記事からもう10日も経ってんのかよ。やあやあ、みなさんおひさしぶりです。9月末から約半月、毎日仮眠3〜4時間で作業し続け、ようやく入稿の運びとあいなりました。いやあ、つらかった。本気でつらかった。度重なるラフコンテのダメ出し、構成変更による追加取材と写真手配、さらなる構成変更でいままでやった作業が水の泡、刻々と近づく締切日……。なんていうのもつらかったけれど、何がいちばんつらかったかというと、

編集Tがたびたび、夢に出てくること

 ……だった。毎日、睡眠じゃなくて仮眠。それも、たかだか3〜4時間。しかも、ぶっ通しで寝るんじゃなくって、1時間単位でちょろちょろ仮眠して、合計3〜4時間。このぐらいゆっくり寝かせてくれよ、と思っているのに、仮眠するたびに編集Tが出てきて、いろいろ文句をたれる。あるときはコンテのダメ出し、あるときは頼まれてもいない取材原稿の催促、あるときは原稿のダメ出し……。いくら夢とはいえ、これはつらすぎた。あまりにキツいんで編集Tに電話をしたとき、思わずこういった。

「あの、仮眠するたびに夢の中にTさんが出てきやがるんですよ」
「えっ?」
「あーだ、こーだと文句たれたり、挙げ句の果てには頼んでもいない取材原稿が届かないってほざくんです」
「ぼ、ぼくがですかあ?」
「ええ、アンタです」
「えええ?」
「おかげで妙な汗かいちゃって、寝た気がしない」
「夢でうなされるほど、ぼく、そんなにいじめていますかね?」
「2見開きのラフを、それぞれ7回ずつダメ出しして、いじめていないっていうんですかぁ!」

 いや、わかっている。夢のなかのことまで責任持てないよ、とアンタがつぶやきたいのは。もう、自分でも何で怒っているんだかよくわからないんだけど。でも、いわせてくれ。T氏よ。早くこの仕事をスッキリと終わらせようよ。そんでもって「お疲れさん」といってくれ。酒の一杯でもおごってくれ。そうすれば、アンタがまったく知らない「優しいアタシ」を知ることができるんだからさ。……え? 「知りたくない」「これ以上、関わりたくない」なんて、いわないよね。まさか。

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いじわるな私

 いま、小学生向けの百科事典の仕事をしていて、ドツボにハマっている。脳内出血で昏睡状態になりたいと思うほど大変なことになっている。この仕事を受けた翌日、付き合いの長い編集者から企業PR誌の特集を頼まれたが、断っておいてよかった。とても同時進行なんか無理。

 実はこの仕事、私の前に担当していたライターが辞めている。依頼の電話&打ち合わせのときに、それとなく聞いたところ、編集者は「いいラフが作れなくて辞めたんです」といっていた。ラフが作れないぐらいで辞めるか、普通? 8月のうちに取材も撮影も済んでいるのに、9月末になって『降りる』なんて尋常じゃねえな、とは思っていた。

 私に与えられた時間はたったの2週間。前のライターが取材した相手に再度、電話取材をし、撮影された写真でページ構成(ラフ)を考える。足りない写真は追加撮影すればいいや。まあ、なんとかなるだろうと思っていたのが甘かった。ラフを作れど作れどOKが出ない。言われた通りに直しても、ダメ出しされる。内容がどんどん変わり、結局最初に私が提案した構成に戻ったり、まるっきり違う内容になったり……。

 イメージ写真を多用する雑誌と違い、百科事典は手順や技術など細かい説明が必要なため、ページ構成にものすごく手間がかかる。これは仕方のないことなんだけれど、ページ構成が決まらないから、追加取材も追加撮影もできず、作業が進まない。もう、どうしたらいいんだか。こうなってくると、ちょっと編集をいじめたくなるるのが私の悪いクセだ。昨夜、電話の打ち合わせをしたとき、思いきって編集をつっ突いてみた。

「前のライターさんって、ラフのダメ出しが多くて辞めたんですか?」
「え、あ、そ……、そうです」
「ああ、やっぱり」
「……」
「これだけダメ出しされるとねえ」
「うーん、すみません」
「お手上げ、で降りたんですね?」
「ええ、そうなんです」
「私もお手上げにしたいなあ(笑)」
「僕もお手上げにしたいです」
「じゃ、そうしましょう」
「ダメ、ダメですよ」
「でも、ラフが決まらないしなあ」
「すいません、すいません。本当に」
「疲れちゃったしなあ」
「わかってます、わかっています」
「でもなあ……、がんばってみようかなあ」
「がんばってください、がんばって」
「じゃあ、がんばっちゃおうかなあ」
「がんばりましょう。僕もがんばります」

 すいません、すいません。わかってます、わかっています……。同じ言葉を繰り返すだけ。ものすごいアセりっぷりだ(笑)。なんだか、ちょっと気が晴れて元気が出てきた。いじわるだな、私。

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インスパイアー!

 ここ数日、2ちゃんねるで大騒ぎになっている「のまネコ」問題。私としてはモナーだろうが、飲ま飲まイェイだろうが、どうでもいいことなのだが、エイべックスのコメントにはしびれた。インスパイアー[inspire] ……だそうです(笑)。インスパイヤって書いているけど。いいねえ、インスパイアー! 今度、万が一誘惑に負けてパクリ原稿を書いてしまったら「インスパイアーされて文章化され、私と○○編集部が今回の書籍化にあたって新たなオリジナリティを加えて原稿化したものです」と但し書きを入れておこう。

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新宿・午後2時の酒盛り

 34度の暑さのなか、仕事の打ち合わせで新宿タカシマヤへ。パパス・カフェでアイスコーヒーを飲んでいると、友人でもあり、ライターでもあり、今回の発注者でもある「りえ姐」が遅れてやってきた。りえ姐とは先日、新橋で酒を飲んで以来(新橋酒呑み事情を参照)。彼女は最近、有限会社を立ち上げたり、自著を出したりと著しい活躍を見せている。

 席につくなり、私のグラスをチラリと見て「なによ、飲まないの?」といい出した。アイスコーヒーのことじゃない。ビールとかワインを飲まないのかって話だ。太陽がギラギラと照りつける新宿・午後2時。こんな時間からオンナふたりで酒を飲んでいいのか。いや、ダメだろう。

 ……と思いつつ「飲まなきゃ、やってられないわよう」と叫ぶりえ姐につられ、グラスワイン追加。なんて弱いニンゲンなんだ、私は。りえ姐は「真っ昼間の白ワインは効くのよ」などといいながら、さっさと仕事の話を始める。その時間、正味10分ほど。あとはまったく仕事とは関係のない、うまい餃子の店だの、バーベキューの約束などで1時間半。さんざん飲んで、しゃべったあげく「原稿さぁ、今日中でお願い」と来たもんだ。ええ、ええ、書きましたとも。ま、こういう打ち合わせもたまにはいい。

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予算がない

 不景気になってからというもの、ふたこと目には「予算がない」というクライアントが増えている。腹立たしいったらありゃしない。

 数カ月前、とあるWeb制作会社の仕事を受けた。websiteの仕事は紙媒体よりも安いことがほとんどで、手間ひまは変わらない。しかも代理店が間に入っていたりすると、中間マージンをごっそり取られ、ライティングのギャラは「これってギャラじゃなくって謝礼ですか?」と嫌みをいいたくなるほど安くなる。はっきりいって「できれば避けたい仕事」だ。とはいえ、私はふだんからギャラの良し悪しよりも「気持ちよく仕事ができるか」を重視して取引先を選んでいる。

 web制作会社との交渉で決めたギャラは、やはり紙媒体にくらべれば安いといわざるを得ないものだったが、お互いに気持ちよく仕事ができればそれでいい。仕事が終わったあとで「いいライターさんを紹介してくれて助かったよ」と感謝されれば、紹介者の顔も立つ。そう思いながら、仕事を進めた。

 ところが……だ。仕事がもうすぐ終わろうとしていたとき、web制作会社から「急にですね。同じサイトのなかで、あと○ページ分の原稿が必要になりまして、追加でお願いしたいんですが」と連絡が来た。ちょっとした文量の追加ではない。最初に引き受けた仕事と同量ぐらいあるものだ。私は電話口で「追加料金はおいくらで?」と聞くと、なんと相手は「最初に頼んだ仕事と今回の追加を合わせて、料金はそのまま」といいだした。理由は同じサイトの仕事で予算は最初から決まっているから、という。しかも「もともと、ライティング用の予算がないんですよ」といった。 つまり、web制作会社はホームページを作る仕事を引き受けたものの、一式いくらの予算だったため、ライターに外注する予算を別枠で作っていない、という話だ。いくらなんでも、そりゃないだろうよ。

 プロの料理人が作るレストランに行って、さんざん追加注文をしたあげく「予算がないから最初に頼んだ1品分だけ金を払う」なんてことがあるだろうか。金がなければキャベツでも買って、自分の家で食えばいい。最近「予算がない」といえば、なんでも安く済ませられると勘違いしているクライアントが多すぎる。ここ数年、雑誌なんかもこの手が多く、あまりにも「予算がない」「予算がない」が続くと「編集部で原稿書きましょうよ」「本、出すの辞めたらどうです?」といいたくなる。

 いまどき潤沢な予算を確保しているところなんてあるはずがない。ならばせめて、気持ちよく仕事ができるかを考えたらどうか。「今回はこれしか出せないんだけど、できるだけ手間がかからないように努力するから」とか「ゴメンね〜、次回埋め合わせするから」などといわれれば、こっちだってむげにはしない。物はいいよう、人も使いようなんである。

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雨のなか、プールの撮影

DSCN4301 楽マル.jp のコラムに使う写真を撮るため、朝っぱらからプールの撮影へ。ここは小金井市、府中市、調布市の可燃ゴミを消却する処理施設で、毎年夏の間だけ併設のプールを開放している。入場料はなんと小学生以下は10円! 中学生は20円、高校生以上の大人でも30円という激安ぶりだ。地元民としては「ああ、あそこね」という感じで新鮮味もへったくれもないだろうが、実は10円で入れるプールというのは全国的にも珍しい。くわしくは26日(金)にアップするコラムに書いているが、いまのところ全国で3カ所しか見つけられなかった。

 今朝8時半に電話をかけ「いますぐ写真を撮りたい。9時にいくから」と強引にアポ入れ。台風が近づいているため、プールは閉鎖していたが、広報担当者の好意(つか、強引にだな)で撮影させてもらってきた。裸足+洋服+カメラという、およそプールには似つかわしくない格好で入り込み、シャッターを切る。待機していた監視員の兄ちゃんは「雨降ってますけど、そんなんで写真撮れるんですか?」とあきれ顔だ。「いいんすよ。とりあえずプールの形がしていれば」と答えておく。

 もちろん、アタマも服もずぶぬれ。水着をガッツリ着込み、水泳帽と水中メガネで撮影してきたら(しかも、仁王立ちとかで)、いいネタになったかもしれないが。

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朝日新聞ご購読の方へ

 今日の朝刊はどうぞゆっくり読んでください。紙面のどこかでウンコライターがえらそうにコメントしております。

 ……いや、えらそうに出るつもりはなかったですよ。ホントに。私の書いた仕事用コラムを気に入った記者の方から「専門家じゃなくて実際の現場を見てきたアナタから、実用性のある話が聞きたい」といわれ「そーだ、そーだ。先生といわれるヤツらは意外と現場を知らねえってんだ」と共感し、取材先を紹介したり、ネタ提供をしたんですよ。……いやね、うちは読売新聞ご購読者なんですけどね。しかも昨夕、汗だくになって夕飯を作っているとき、朝日新聞の人が来ましてね。「奥さーん、新聞取ってくれませんかぁ」といいやがるんでね「この間、読売と1年契約したばっかりじゃ、ゴルァ!」と追い返したんですわ。

 ……でもって今日、朝イチで新聞屋に行ってきますよ、私。もちろん、朝日新聞を買いにいくためです。

※追記。朝刊の生活面に掲載されていました。「涼の知恵 昔に学ぶ」という特集でコメントのみです。以前、別誌で取材した男性をご紹介し、その方の写真も掲載されています。

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怨念の一冊

 ずいぶんと昔の話になるが、夫の取引先から急ぎの原稿を頼まれたことがある。ムック(不定期刊行物)の校了間近になって、インタビューページの原稿が仕上がっていないのに気づいた副編集長が、あわてて電話をかけてきたのだ。8ページ分の原稿はテープ起こしすら済んでおらず、このままではムックの発売延期が確実だ。

 実はこのムック、クルマオタクの編集者が企画を立てて作っていたのだが、こだわりが強すぎるあまり、ライターへの発注はせず、ほとんどのページを自分で執筆していたらしい。インタビューの内容はメーカー技術者のうんちく。別の仕事を抱えていたし、締め切りの日程がキツかったが、夫が世話になっている手前、断るわけにもいかず仕方なく引き受けた。

 メーカー技術者が語るそれは専門用語満載でテープ起こしだけでも大変だ。それでも2日間、完徹をして仕上げると副編集長は「助かったよ〜」と喜んでくれた。ところが……である。こだわりのクルマオタ編集者は、仕上がったページを見て「自分が思い描いていたページと違う。こんな風にしたくなかった」とつぶやいたらしい。

 副編集長は「ふざけるな。テメエが抱え込んでいたくせに!」「発売延期になったら、すでに打ってある広告の損害は誰が責任とるんだ」と立腹。かなりのバトルになったそうだ。クルマオタ編集者の嫌がらせか、私の名前は奥付にもインタビューページにも載せてもらえず、後味の悪い仕事となった。そして、編集部から届いたムックは1度も開くことなく、我が家の本棚で眠ることとなる。

 そして、5年以上の月日が流れ……。ある日、オークションの落札金額を調べていたときのこと。あの「怨念のこもったムック」はすでに絶版となり、プレミア価格がついていることを知った。どうせ2度と開かない本だ、と出品したところ……。

 なんと発売価格の倍で落札! あの日のつらいテープ起こしも原稿書きも、安いギャラも、嫌味な編集者の仕打ちも忘れ、ようやく心が晴れた瞬間であった。  

 

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チョッチ三隣亡な一日、昨日の話

 今回の記事は連動企画です。まずは悪徳不動産屋の独り言「メッチャ三隣亡な一日、昨日の話」をお読みください。

 まあ、年のうち何日かはこういう日もある、というお話。

 私が委員として参加している、「のびゆくこどもプラン 小金井」(小金井市の次世代育成支援行動計画。子育て支援の施策全般の名前)の校正を、月曜朝までにしなければならなかったため、ここ数日本業をやりながら徹夜でチェック。ワード書類をそのまま印刷しているのでレイアウトが最悪、文章がクドくてわかりづらい、見出しの階層がメチャクチャ……と、商業誌だったら即廃刊になりそう。そんなわけで文章は赤字で真っ赤、レイアウトや構成は作り直さなくてはならず、本業の締切り以上につらい作業だった。

 さんなときに限って、Macの調子が悪い。ドローソフトでコンテ(レイアウト見本)を作っているとフリーズ、差し換え原稿を作っているとフリーズ……という状態で、再起動をすると、さっきまで直した部分は保存されておらず。死にたくなること数回。朝9時にようやく仕上げて、撮影ででかける夫に「市役所に寄って渡してきて」と頼み、布団に倒れこんだ。

 10時30分。目覚まし時計に叩き起こされ、朦朧としたまま顔を洗い、11時30分に家を出る。クソ暑いうえに、電車は混んでいて座れず40分立ちっぱなし。頼むよ、少しだけでも座らせて……。神田に着いて銀座線に乗り変えようとしたところ、買ったはずの切符がない。仕方なく窓口で450円払う。

 12時30分。銀座到着。今日は友人ライターの紹介で三井不動産との顔合わせがある。なにやら大プロジェクトの仕事を手伝ってほしい、とのことで期待度大。ところが、三井本館、三井別館、三井2号館に加えて、工事中の三井新館まであって迷子になる。本館地下駐車場の配車センターで道を聞き、ようやく友人と待ち合わせていた総合受付に到着。汗ダクダク。

 1時から2時。会議室で打ち合わせ。よくよく聞いてみると、友人ライターも三井側も数人の紹介者が間に入っていて、話がちょっとかみ合わない。しかも「常駐でお願いしたい」というので、仕方なく断わりを入れる。フリーライターに常駐仕事ができるはずもなく、先方も私の経歴書を見て「これじゃ、無理ですよね」とガックリしている。これは話をロクに聞いていなかった紹介者が悪い。半日かけて一銭にもならず。さようなら、三井不動産。

 寝不足と暑さでクタクタになりながら帰宅。すると、何やらニフティからの封書が届いていた。先日、ADSLからTEPCO光に乗り換えたばかりなのだが、それのキャンペーンに当たったらしく、選べる食べ物カタログが同封されていた。キャンペーンの応募をした覚えはないし、ネットで検索してもキャンペーンの告知すら見当たらない。心配になって友人あっくんに電話をするとこんなことをいい出す。

「ねえねえ、それって@niftyじゃなくって@miftyじゃない? ご当選いたしました。つきましてはここのURLでお名前、住所、クレジットカード番号をお知らせくださいって書いてない?」

 シゲシゲと封書を見てみる。よかった。@miftyじゃないよ……。ちゃんと当選しているようだ。1日の疲れがちょっとだけ癒された瞬間。だから私は「メッチャ、三隣亡」ではなく、「チョッチ、三隣亡」にしておこう。

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夏のボーナスを稼ぐ

 更新が減っているのはココログがクソ重たいせいだけではない。実はここのところ、いつもに増して仕事をしている。その理由は「海水浴へ行くため」。

 昨年は8月に山梨県道志村のキャンプ場でマッタリと過ごしたのだが、夏も終わったころ娘が「海に行きたい」といいだした。プールじゃダメなのか、と聞いたところ「プールじゃなくって、しょっぱいお水に顔をつけたい」という。じゃあ、塩水&ボウルで我慢しろ、ともいえず、一年間待たせていたのである。

 我が家は夫とともにフリー稼業なので、ボーナスなんてものはない。旅行へ連れていくには貯金か日銭が必要で、いまごろになって必死に稼ごうとしているのだ。取引先の入金サイクルはバラバラで、おおむね大手出版社や広告代理店、制作会社は1ヵ月後、編集プロダクションは2ヵ月後、遅いところだと3ヵ月後という感じ。早いところなら、5月にやった原稿料が6月末に、今月の分は7月末には入金される。だから、こっちも必死。いま1本でも原稿を入れておけば、7月末に万単位のお金が手元に入るわけで、それがあるのとないのでは旅行への「ゆとり」が違う。みやげひとつは確実に増やせるからな(笑)。

 すでに旅先は決まった。あとは予約を入れるだけ。頼むからさ、倒産とか未払いとか遅延とかはやめてくださいよ。取引先のみなさん。

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私に書けと?

 5月31日から6月1日にかけてコラム2本を書き、それが終わったとたん2ページのインタビューを書き、それが終わったとたん、コラムに使う写真の撮影をし、夕方にはなんとかすべて終了。

「ああ、ああああ。これで今夜は眠れる。寝る前に梅ジュースにする青梅の仕込みもしたいし、ひさしぶりに映画も見たいなあ。ああそうだ、娘のズボンがゆるかったからゴムも変えてやらにゃ〜いかん」

 そんなことを思いつつ夕飯を食べ、ひとときの休息……。なのに、なのに……。編集者からの電話で私の夢は打ち砕かれた。

「この期におよんで、なんですけど」
「なによ」
「あと2ページ、なんとか書けません?」
「は? いま、なんていった?」
「あと2ページ」
「私の仕事はもう終わったでしょ」
「……ええ、ええ」
「じゃ、終了。切るよ」
「でもイッパイイッパイなんですう」
「関係ない」
「そこを何とか」
「いや」
「お願いします」
「……。いつまで?」
「随時受付、なる早で」
「ゲッ。てことは今晩やれってこと?」
「その通り」
「ボロボロの私に今晩書けと?」
「ええ」
「……」

 ええ、やりましたよ。やりま